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生きるに感謝もエ〜ガね

ブランコに揺られながら…志村喬が「ゴンドラの唄」を唄っていた。黒澤作品の『生きる』の話。この歌は…NHK朝ドラの「マッサン」主演のシャーロットがCDを出して、そこでも唄われているそうですね。♪いのぉ〜ちぃみじぃかぁしぃ〜♪っていうあれです。

https://www.youtube.com/watch?v=FXX0RpALVbA

わしは黒澤映画が大好きなので、当然…すべての作品を観ています。
この『生きる』は黒澤明監督の1952年の作品で、真面目な市役所職員の主人公(志村喬)がガンを宣告され、これまでの事なかれ主義を反省して一念発起する話。
自身の病気を知った主人公はフラフラと街を彷徨い、飲み屋で知り合った小説家と飲み歩き…事務員(小田切みき)の話を聞き、彼女の生き生きとした姿に感銘を受けたりもする。彼の命を賭した働きによって公園ができて…そこのブランコに揺られながら唄うのが「ゴンドラの唄」でした。

人間が死を宣告されて死ぬまでどう生きるか。どう生き甲斐を見つけるか。それを描いていたのが『生きる』でしたね。
そんな古い映画をいわれてもわかんねぇよ…ってことなら、たとえば『日々ロック』はどうでしょう。命を見つめるということでは同じでしょう。

どうして『生きる』のことを書く気になったかといえば、実は…先日亡くなった今井雅之(敬称略ゴメン)のことを考えていたからです。
彼が生前、「どういうときに生きている喜びを感じるか」という問いに、「公園を散歩して太陽を浴びるとき」と応えていた。その気持ちはとてもわかる。わしも同じように感じたからです。生きている、生かされていると…。

彼ほどの重症ではなかったから…わしは今、こうして生きている。
でも、同じ大腸ガンで…生まれて初めての手術をしました。術後の麻酔が切れてからは…悶絶状態でした。そのときに思い出したのが『ジョニーは戦場へ行った』だったのです。意識が戻ってからは…毎朝、2時くらいには目覚めて…太陽が昇るまで病室の窓から見つめていたものです。

それより前に、わしは喘息の持病があるため…麻酔科が手術を許可しなくて大変だったんですよ。あやうく、『アウェイク』だったかもしれません。
そういえば、友人のNさんが「全身麻酔で目覚めなかったら一番ラクな死に方だ」なんていってましたっけ。

いや、それ以前に、保険の解約をした直後に病気がわかったのです。何というタイミング。費用面でどうしようかと思いましたよ。いくらかかるのか、まるで見当もつかなかった。手術はもちろん、入院の経験すらもなかったからです。

このまま放っておくと…あと3年くらいで死ぬのかなと思いました。
わしはまだ何もしていない。今、死ぬわけにはいかないって思いましたよ。
結局、わしを支えてくれたのは…きょうだいや身内や友人たち。助けられました。そのときの感謝の気持ち…。わしは言葉を知らないので、そのときの感謝以上の気持ちをどういえばいいのかわからない。人の温かさには涙が出る。『ペイ・フォワード 可能の王国』じゃないけど、その思いを誰に対しても返していきたいと思っています。人の役に立ってこその人生…。
それがわしの生きる道だろうと…。

わしが映画日記を書こうと思ったのは…そういう感謝の気持ちがベースになっています。



今回のBGMは河島英五の「竜馬のように」でしょうか。
ところで、『生きる』は結論から入るという構成でした。トルストイの「イワン・イリッチの死」と、寺田寅彦の「団栗」がヒントになっているようです。


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