太秦ライムライトに黄昏れるもエ〜ガね

20代の女性と話したときのことです。彼女は三船敏郎を知らなかった…。若い世代はもう、そんなものなんですねぇ。
それくらいだから、福本清三なんて知らないでしょうねぇ。

https://www.youtube.com/watch?v=2DkvIhuL8x0

DVDで『太秦ライムライト』を観ました。
太秦はうずまさと読み、京都にあった時代劇映画の撮影所です。昔は東洋のハリウッドなんて呼ばれたこともあったみたいです。

ライムライトとは撮影のスポットライトのことで、『太秦ライムライト』はチャールズ・チャップリンの『ライムライト』をモチーフにしています。『ライムライト』は大好きな映画なんです。チャップリンが素顔で出ていて、それだけで切なくなったものです。若者の登場に老人は消える…そういう映画でした。

福本清三という人は“斬られ役”俳優です。たくさんの時代劇に出ています。でも、俳優としてはほとんど…というか、まったく知られていません。斬られる役一筋の映画人生ですからね。大部屋のやられ役ですから、顔さえもまともに映らない。まさに、斬られるために生きる、ですよねぇ。
イナバウアー式の斬られ方には…彼の主張もあったのかもしれませんね。つまり、画面に顔が出ますからね。

『ラスト・サムライ』で、トム・クルーズが扮する主人公の世話をする老いた侍がいました。最後に一言だけセリフがあった。彼が福本清三ですね。といっても、どれだけの人が覚えているでしょうねぇ。

監督は落合賢。脚本は大野裕之です。時代劇が衰退して…“斬られ役”がなくなった彼のために、いや太秦のために…いや映画そのもののために、皆で力とお金を出し合って…スポットライトがあたらなかった福本清三を主人公にこの“写真”をつくった。そんな感じを受けました。
美しい映像です。撮影はクリス・フライリクという人。外国人だからこそ、日本人よりも日本の美が見える…ということはあるでしょうね。

活動屋たちの映画愛と哀愁。それが『太秦ライムライト』です。オリジナルストーリーですが、どこかドキュメンタリーのようでもありましたねぇ。

福本扮する香美山に、女優のタマゴのさつきが殺陣(たて)の指導を求める。さつき役の山本千尋の眼差しもよかった。彼女は撮影時、10代じゃないのかな。
福本清三70代にしての初主演作。どうしたって、昔はよかった的な老人映画になってしまうわけですが、「一生懸命やれば、どこかで誰かが見ていてくれる」という言葉には心が揺れましたよ。

https://www.youtube.com/watch?v=Ecfr_hYKdjc



どこかで誰かがといえば…最近、映画の試写会招待状が届いたんです。
わしの映画日記を読んで送ってくれたのかもしれませんなぁ。
小田純平の「夢のてっぺん」でも唄いたい気分ですよ。




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