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奇跡の人を目指すもエ〜ガね

記憶に間違いがなければ、わしが生まれて初めて観た洋画は『奇跡の人』でした。中学2年生のころだったと思う。当時、映画は勝手に観てはならないもので、授業の一環としてクラスの皆で映画館に行ったのでした。

洋画というのは…セリフが英語で、日本語の字幕スーパー付きの西洋映画のことです。当時は吹き替えなんてありません。読みながら同時に観るというのは子どもには難しい作業で、必死に画面を追った記憶があります。でも、それが新鮮でしたね。

その頃のわしは多感で傲慢で臆病で…今以上に好奇心いっぱいでした。そんなわしにとって、映画は別世界。映画館はそれこそ魔法の宝箱だったのです。映画館の裏のゴミ捨て場で、フィルムの切れ端を見つけて狂喜したこともありました。
その数年後に『2001年宇宙の旅』に出会うわけですが、それからがわしの映画狂時代の始まりでしたね。

『奇跡の人』に関して…わしは知らなかったのですが、先に舞台があって同じ俳優によって映画にしたんですね。そのころはステージからフィルム(映画)に移行していく時期だったのでしょうか。演じたふたり、アン・バンクロフトとパティ・デュークはアカデミー賞の主演女優賞と助演女優賞を受賞しています。

この映画はアーサー・ペン監督による1962年のアメリカの伝記ものです。見えない、聞こえない、話せない…という三重苦の障害を持つヘレン・ケラー。そんな彼女を厳しく指導するアニー・サリバンの物語でした。
すべての物には名前があることを教えようとする。闇の世界から引きずり出そうとする。
終盤、ヘレンは井戸水に手をかけて、水を理解して声ならぬ初めての声で「Water!」と叫ぶ。こうして、ヘレン・ケラーは奇跡的に障害を克服していくです。

わしはヘレン・ケラーが奇跡の人かと思っていたら、「サリバン先生が奇跡の人なんだ」とクラスの誰かがいってました。「なるほど、奇跡を起こさせた奇跡の先生か」と感心したものです。
原題が『The Miracle Worker』だと知ったのは、大人になってからでした。

どんなに辛いことがあっても、ヘレンの苦しさに比べれば些細なことかもしれない。
わしは子どものころ、この映画から生きる勇気をもらったのです。どんなに時が流れても…それを忘れたくない。新しい年のスタートということで、そのことを書いておこうと思ったのです。

「ウダウダ映画日記」で取り上げるために何か映像はないかと検索してみたら、1925年の貴重なスピーチ映像がありましたよ。こういうのが残ってるんですねぇ。

https://www.youtube.com/watch?v=YBtb3tk68O0




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