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哀愁は古いからこそエ〜ガね

どうやら、わしは映画通だと思われている。でも…実は、そうでもないのです。必須ともいうべき作品をあまりにも観ていない。偏食ならぬ偏観があるのですよ。

最近、DVDで『哀愁』を観ました。ビビアン・リー主演の1940年の作品です。相手役はロバート・テイラー。監督はマーヴィン・ルロイです。わしは観たことがなかったのです。もちろん、この映画の存在は知ってましたけどね。
ロバート・E・シャーウッドの原作による舞台があったようで、それの映画化だったんですね。いや、その映画があって、それのリメイクだったのかもしれません。

https://www.youtube.com/watch?v=-OyegG6Xkxw

第二次大戦中のロンドンはウォータールー橋(この橋の名が原題)で偶然、踊り子のマイラと軍人のロイが出会う。空襲を避けて防空壕に入るふたり。そのとき、マイラはロイにお守り人形を手渡す。
翌日には結婚の約束をするほどにふたりの恋は燃えるものの…ロイは戦場へ行くことになる。やがて、新聞でロイ戦死の記事を観るマイラ。踊り子をやめて(クビになり)生活に困っていたマイラは娼婦に…。しかし、ロイは生きていて偶然の再会…というようなお話。

映像で新鮮と感じたのが、ビビアン・リー扮するマイラの演技。決してセリフに頼らず、彼女のアップで決意を表現する。しっかりと目の表情だけで、その思いが伝わってくるのです。

これは何かを思い出す。そうだ、『君の名は』(わしは未見)ですよ。日本で大ブームになった1953年のこの作品は…ウォータールー橋を数寄屋橋に置き換えてつくられたものだったのですね。聞いたような気もするけど…忘れたのかな。恥ずかしい。こんなことも知らなかったのです。

もうひとつ大発見がありました。
マイラがロイに手渡したお守り人形、あれって大阪の通天閣にいるビリケンさんですよ。あの幸運のマスコット、元々は1908年にアメリカでつくられたものだったんですね。
まさに温故知新。いやはや、これもどっかで聞いたような気もするのですが…我ながら、無知蒙昧にも困ったものです。

それにしても、源流にはさらに源流があり…興味は尽きないですよ。

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え~がねぇ

mixiからやってきました。
(リンクされていましたね)
昨日は、三鷹で高峰秀子特集でした。
二本目のデコちゃんと淡島千景の女の戦いに、
凄みを感じました。
戦争を生き残った役者は、
顔つきがちがいますね。

おんこちしん!?

戦争を乗り越えた…か。やはり、覚悟の違いなのかなぁ。
今の映画も、昔の映画も観るようにしたい。とはいえ、今の映画は…観ているときはおもしろいけど、観終わった瞬間に忘れるようなのも多い気がしますなぁ。
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