月に囚われた男に囚われるもエ〜ガね
この瞬間、台風は日本列島を通過している。通過といえば、皆既月食は地球の影の上を月が通過するという現象だった。月といえば…この映画を思い出す。
いつだったか、SFサスペンスの『月に囚われた男』を観ました。わし好みの映画でしたね。
http://www.youtube.com/watch?v=pU1tTBKpkIE
監督は、デヴィッド・ボウイの息子のダンカン・ジョーンズ。デヴィッド・ボウイ主演の映画で『地球に落ちて来た男』というのがありましたから、初監督作品でSFをつくったというのは…そういうあたりからの発想もあったのかもしれません。
DVDジャケットのデザインを見て、『2001年宇宙の旅』みたいだったことから…それを意識してつくられた作品であることはわかっていました。観たら、まさにそんな感じでしたね。オマージュといえるシーンもあります。たとえば、『月に囚われた男』には『2001年〜』のHALを思わせるコンピュータが出てくるのです。その声をケヴィン・スペーシーが担当していました。
加えて、『ソラリス』の恐怖や『ブレードランナー』の哀愁や『サイレント・ランニング』の孤独を思い出したりもしました。すべて、わしが好きな映画です。
『月に囚われた男』を観て、手塚マンガも思い出しました。
「鉄腕アトム」の中か短編だったかに、怖い話がありました。主人公の少年の父親が博士で、彼が定期的に…真夜中になると溶鉱炉に人間を投げ捨てているのです。少年がコッソリと確認すると、何とそれは自分とソックリだった。
実は…少年はロボットで、博士はそれを気づかれないように…息子の成長に合わせて少しずつ大きい身体(ボディスーツ)に移し替えて、古い身体を溶鉱炉に捨てていたのです。
「火の鳥 異形編」の八百比丘尼も思い出しました。主人公が“時間”に閉じ込められる話で、その場所だけは何度も同じことを繰り返しているという怖い話です。
「ビッグX」では、月の裏側に行ってカグアという女性型ロボットと出会う話もありました。そのロボットは妙に古くさい日本語を話すのです。昭少年(ビッグX)がそのことを問うと、そのロボットは昔…日本にいたことがあると応える。実はカグアはカグヤ、つまり…かぐや姫だったのです。
月の裏側というのはSFでよく神秘的に使われてましたね。月は常に地球に表面だけを見せていて、裏側は見えませんもんね。それだけでも神秘です。
『月に囚われた男』の原題は、そのものズバリの『MOON』です。
月には…枯渇した地球に必要な新エネルギーの鉱物資源があって、主人公サム(サム・ロックウェル)はたったひとりでその石(ヘリウム3)を採掘しているのです。いわば、単身赴任ですな。相棒はコンピュータのガーティだけ(ニコニコマークみたいな絵で表情を示す)。その基地で起こるサスペンスです。
その基地が月の裏側だったかどうか…。わしにはわからなかったんですけどね。もっとも、月のどこかというのはほとんど重要ではないかもしれません。なぜなら、月全体が密室として表現されている感じも受けたからです。
とにかく、『月に囚われた男』はSFマニアのわし好みの一作でした。
低予算の映画みたいですが、それを感じさせないデキでしたね。
昔ながらのつくり方なのも、予算的なことかもしれません。
観る人を選ぶ作品かもしれませんが、わしは大好きです。
お金ばかりかけて…内容のない映画よりいいですよ。
そういえば、『キューブ』という映画がありました。
予算の都合でふたつの部屋しかつくれなかったんだろうと思う。
それを…たくさんの部屋が連なっているように見せて映画にしていました。
アイディアですね。それでおもしろい映画がつくれるんだからいうことないですよ。
ところで、トム・クルーズが主演の『オブリビオン』という映画は…この『月に囚われた男』をベースにつくられたんでしょうか。多分、そうなんでしょうね。
いつだったか、SFサスペンスの『月に囚われた男』を観ました。わし好みの映画でしたね。
http://www.youtube.com/watch?v=pU1tTBKpkIE
監督は、デヴィッド・ボウイの息子のダンカン・ジョーンズ。デヴィッド・ボウイ主演の映画で『地球に落ちて来た男』というのがありましたから、初監督作品でSFをつくったというのは…そういうあたりからの発想もあったのかもしれません。
DVDジャケットのデザインを見て、『2001年宇宙の旅』みたいだったことから…それを意識してつくられた作品であることはわかっていました。観たら、まさにそんな感じでしたね。オマージュといえるシーンもあります。たとえば、『月に囚われた男』には『2001年〜』のHALを思わせるコンピュータが出てくるのです。その声をケヴィン・スペーシーが担当していました。
加えて、『ソラリス』の恐怖や『ブレードランナー』の哀愁や『サイレント・ランニング』の孤独を思い出したりもしました。すべて、わしが好きな映画です。
『月に囚われた男』を観て、手塚マンガも思い出しました。
「鉄腕アトム」の中か短編だったかに、怖い話がありました。主人公の少年の父親が博士で、彼が定期的に…真夜中になると溶鉱炉に人間を投げ捨てているのです。少年がコッソリと確認すると、何とそれは自分とソックリだった。
実は…少年はロボットで、博士はそれを気づかれないように…息子の成長に合わせて少しずつ大きい身体(ボディスーツ)に移し替えて、古い身体を溶鉱炉に捨てていたのです。
「火の鳥 異形編」の八百比丘尼も思い出しました。主人公が“時間”に閉じ込められる話で、その場所だけは何度も同じことを繰り返しているという怖い話です。
「ビッグX」では、月の裏側に行ってカグアという女性型ロボットと出会う話もありました。そのロボットは妙に古くさい日本語を話すのです。昭少年(ビッグX)がそのことを問うと、そのロボットは昔…日本にいたことがあると応える。実はカグアはカグヤ、つまり…かぐや姫だったのです。
月の裏側というのはSFでよく神秘的に使われてましたね。月は常に地球に表面だけを見せていて、裏側は見えませんもんね。それだけでも神秘です。
『月に囚われた男』の原題は、そのものズバリの『MOON』です。
月には…枯渇した地球に必要な新エネルギーの鉱物資源があって、主人公サム(サム・ロックウェル)はたったひとりでその石(ヘリウム3)を採掘しているのです。いわば、単身赴任ですな。相棒はコンピュータのガーティだけ(ニコニコマークみたいな絵で表情を示す)。その基地で起こるサスペンスです。
その基地が月の裏側だったかどうか…。わしにはわからなかったんですけどね。もっとも、月のどこかというのはほとんど重要ではないかもしれません。なぜなら、月全体が密室として表現されている感じも受けたからです。
とにかく、『月に囚われた男』はSFマニアのわし好みの一作でした。
低予算の映画みたいですが、それを感じさせないデキでしたね。
昔ながらのつくり方なのも、予算的なことかもしれません。
観る人を選ぶ作品かもしれませんが、わしは大好きです。
お金ばかりかけて…内容のない映画よりいいですよ。
そういえば、『キューブ』という映画がありました。
予算の都合でふたつの部屋しかつくれなかったんだろうと思う。
それを…たくさんの部屋が連なっているように見せて映画にしていました。
アイディアですね。それでおもしろい映画がつくれるんだからいうことないですよ。
ところで、トム・クルーズが主演の『オブリビオン』という映画は…この『月に囚われた男』をベースにつくられたんでしょうか。多分、そうなんでしょうね。