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蜘蛛巣城に行くもエ〜ガね

『蜘蛛巣城』は昭和32(1957)年の黒澤作品で、『隠し砦の三悪人』に比べると重く暗い。
シェイクスピアの「マクベス」をベースにした戦国時代劇で、壮大かつ迫力があります。

http://www.youtube.com/watch?v=PoYzsDVyFRU
http://www.youtube.com/watch?v=yxhqe6ERV_c

物の怪老婆の予言に翻弄されて出世し、やがて滅んでいく男…。老婆は実際には男性俳優が演じてるんですけどね。

三船敏郎扮する成り上がり城主にたくさんの本物の弓矢を射かけるのですから、驚きます。わしは映画館で観ていて…驚いた。当の三船敏郎も怖かったんでしょう。 河原だかで「黒澤監督のバカヤローッ」と絶叫しながらライフルをブッ放したとかってエピソードも残ってますからね(笑)。

『影武者』の主役を演じる予定だった勝新太郎が「黒澤さんの映画では本物の矢が飛んで来るらしいが、黒澤映画に出られるんだったら俺は矢に射抜かれて死んでもいい」といったそうです。それくらい、本物の弓の矢の話は有名なんでしょう。まさか…その影響なのか、勝新の映画では殺陣の撮影中に本物の刀を使って殺傷事件がありましたよね。

モノクロ画面は水墨画のように美しい。
黒澤映画には日本映画を超えた迫力がある。まるで洋画を観ているようです。
と同時に、『蜘蛛巣城』には能楽の様式も入っています。そういう点では実に日本的な映画でもありますね。佐藤勝の音楽もよかった。

それにしても、この映画は…晩年の『乱』や『影武者』に近いですね。もっとも、『乱』もシェイクスピアものですから当然かもしれませんが…にしても、『蜘蛛巣城』の焼き直しが『乱』ではないかとさえと思ったほどです。
わしは覚えるくらい『蜘蛛巣城』を観ていますが、それを強く感じたものです。

余談ですが、同じ「マクベス」をベースにしたのが手塚マンガの「バンパイヤ」ですね。

http://www.youtube.com/watch?v=-Z9ERdp_B2M

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No title

蜘蛛巣城で喰うもん出しゃ喰うがエ〜ゼヨ

クモ男爵とイモ男爵

ク〜モん出しゃ喰う! イ〜モん出しゃ喰う!

No title

イモ男爵はクサッタ血を吸うガセヨ
https://www.youtube.com/watch?v=YoB8t0B4jx4

クモイヌ男爵

で、出たぁ!!
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