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オール・ユー・ニード・イズ・キルでループするもエ〜ガね

警報を伴って台風が襲い来る。そんな中で『ALL YOU NEED IS KILL』を観ました。正直…観客動員数に影響するかもしれないので新作映画は書きにくいのですが、軽めに書いておきましょう。

http://www.youtube.com/watch?v=zuYexT62V_M
http://www.youtube.com/watch?v=bsNrgtxgJP8
http://www.youtube.com/watch?v=ngmREFizm50

文庫本で300ページ弱の桜坂洋の原作小説。その第一章だけを読んで映画を観ました。初年兵である主人公が時間のループ…つまり、同じ日の繰り返しに巻き込まれるあたりまでです。
片や、映画の出だしではニュースっぽくスピーディに情勢を紹介する。その映像表現が見事。さすがですねぇ。編集のうまさは全体に感じました。
でも、主演のトム・クルーズで初年兵役は無理だろう。そう思っていたら、そこにはニンマリする仕掛けがありました。なるほどって思いましたね。

タイムスリップとかタイムマシンとか、その種の映画にはご都合主義的なところが出てきます。核となるループ・パワー、そこが納得できるかどうかでしょうねェ。わしは楽しめましたけど…。

この映画の観どころは…何といってもトム・クルーズの成長する姿。それを軽く楽しむ映画です。凄まじい戦場でのオドオド引きつったトムの怯え顔。それが同じ日を繰り返しループすることで…成長してユトリの表情さえ浮かべるまでになる。まさに、トム・クルーズの魅力全開。トムによるトムのための映画でしょう。
死んだ数だけ強くなる男の話。そこには特殊部隊所属の戦女神(ヴァルキリー)と称される兵士が絡むわけですけどね。

そういえば、わしはこの映画の監督を意識してなかった。監督を意識しないで観ることはめずらしいのですが、この映画は『ボーン・アイデンティティ』のダグ・リーマン監督ですね。

ひとつ残念に思ったのが…敵である“ギタイ”の描き方。原作にはカエルの溺死体とかってユニークな表現もあるのですが、映画のほうは少し陳腐に感じましたね。残虐になるので、あまり生き物っぽくしたくなかったのかな。あるいは、主役のトム・クルーズより目立たないようにって配慮かもしれません。

もうひとつ気になったのが原作小説のこと。ライトノベルってこういうものなんでしょうけど、ジュニアSF小説のような装丁だったんですよ。実際、そういう本のコーナーに置いてありました。映画の原作でなかったら…わしは気づかず読まなかったかもしれませんね。

原作小説がある場合、映画にもよるけど…わしは妙な観方をすることがあります。原作の出だしだけを読んで、映画を観てから…残りの原作を読むのです。こうすることで、映画と原作がほどよく混ざり合う。理想的なのは、読み終えてからもう一度映画を観ることでしょう(笑)。

原作小説を最後まで全部読んでから映画を観ると、あの登場人物がカットされてるとかイメージが違うとかあの場面がないとかって感じで…どうしたって映画が物足りなくなりますよ。映画と小説は別物だし、情報量に違いがありすぎますからね。違って当然ですよね。
かといって、映画を観終わってから原作小説を読むと(それはそれでいいけど)復習している感じ。そんなわけで、わしは混ぜ合わせるわけです。
ほどよくブレンドされ、いい感じになります(笑)。

映画観賞後に読んだ中に「生き残った兵ということは、どうやれば死んでしまうかを体験していない」という言葉があった。なるほどと思いましたね。
「かけがえのない明日を手に入れてはじめて、目の前にあるどうでもいいことが、ぼくは、ひどく大切に思える」という言葉もよかった。

映画のタイトルは『ALL YOU NEED IS KILL』ですが、原題は『Edge Of Tomorrow』ですね。
映画の出だしが原作と違うように、終わり方も違う。もっとも、ダンテ・ハーパーの脚本は原作とほぼ同じようで細部にわたってかなり違うんですけどね。原作というより、原案ですからね。
こんなふうにわしは…違いを楽しむのも好きです。

ところで、予告編に流れるワールド・オーダー風の音楽は誰なんでしょうか?



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