ノア 約束の舟に乗り遅れてもエ〜ガね
わしは迷っています。この映画の感想を書くべきか…と。ダーレン・アロノフスキー監督の『ノア 約束の舟』のことです。
http://www.youtube.com/watch?v=FsNe-mn7RVc
わしは好きな映画のことしかここに書かないことにしています。
では、この映画が好きかといわれれば…大きな疑問です。かといって、嫌いでもない。
この映画…大ヒットなんですか? 真面目で暗くて厭世的な映画が?
昨今、おもしろいけれど内容を覚えていない映画が多い。あんなにおもしろかったのに…タイトルすら覚えていないということもあります。
それでいえば、この映画は反対です。特別おもしろくはなかったけれど、細部までハッキリと覚えています。わしにとって『ノア 約束の舟』はそういう映画ですね。何て妙な映画でしょう。
その昔、『十戒』というスペクタクル映画がありました。セシル・B・デミル監督自身の同名映画をリメイクしたものです。チャールトン・ヘストンがモーゼ役の主演で、紅海をふたつに割るシーンが大好きでした。何度観たかわかりません。
今回の映画がその種のスペクタクル映画かというと、そういう要素は当然あるものの…ちょっと違うという気がします。
キリスト教を扱った映画はたくさんあります。たとえば、『最後の誘惑』という映画がありました。マーティン・スコセッシ監督によるキリスト教信仰の映画です。
今回の映画がその種の…神と対峙する心の映画かというと、そういう要素は当然あるものの…ちょっと違うという気がします。
では、『ノア 約束の舟』はどういう映画なのか。よくわからないのです。そこが妙なのです。
旧約聖書の創世記、そこに書かれた「ノアの箱舟」は僅か数ページだったと思う。
神は悪に満ちた地上をリセットすることにした。神の教えに従って生きたノアに命じて箱舟をつくらせ、地上のすべての動物のつがいとノアの家族を乗せさせた。そういう話ですよね。
今回の映画は創世記の話に肉付けして脚色しているものの…実際にあった話かと思わせるような重く真面目なつくりです。石の“番人”など、マンガチックなところもありますけどね。
使命と苦悩…。ノアを演じるラッセル・クロウは真面目一筋で、使命のために突き進む。そこには苦悩もあり、それがサスペンス調でもあるんですね。ノアの家族の俳優陣もまっすぐに演じています。
正直、神の啓示…というのはよくわからない。神の大義というか…神から与えられた使命感というのも日本人であるわしにはピンと来ない。だから、ノアが神からの使命によって人間を…というのもよくわからないのです。
仮にこれが史実だとして、その頃の地球上の人口はどれくらいでしょうか。多くはないでしょう。とはいえ、リセットするんだから惨い話ですよ。
ノアと敵対するのがトバル・カインです。彼は人間として自分の意志で神に逆らい生きようとする。
なるほど、この映画はメタ言語ならぬメタメッセージということなんでしょう。おそらく、現代のわしらがそこから何を読み解くか…ということなんでしょうね。それを考えさせるための素材としての映画なんじゃないかと思うのです。
http://www.youtube.com/watch?v=LlBhSnwKVec
http://www.youtube.com/watch?v=EfVhKqM7aog
http://www.youtube.com/watch?v=FsNe-mn7RVc
わしは好きな映画のことしかここに書かないことにしています。
では、この映画が好きかといわれれば…大きな疑問です。かといって、嫌いでもない。
この映画…大ヒットなんですか? 真面目で暗くて厭世的な映画が?
昨今、おもしろいけれど内容を覚えていない映画が多い。あんなにおもしろかったのに…タイトルすら覚えていないということもあります。
それでいえば、この映画は反対です。特別おもしろくはなかったけれど、細部までハッキリと覚えています。わしにとって『ノア 約束の舟』はそういう映画ですね。何て妙な映画でしょう。
その昔、『十戒』というスペクタクル映画がありました。セシル・B・デミル監督自身の同名映画をリメイクしたものです。チャールトン・ヘストンがモーゼ役の主演で、紅海をふたつに割るシーンが大好きでした。何度観たかわかりません。
今回の映画がその種のスペクタクル映画かというと、そういう要素は当然あるものの…ちょっと違うという気がします。
キリスト教を扱った映画はたくさんあります。たとえば、『最後の誘惑』という映画がありました。マーティン・スコセッシ監督によるキリスト教信仰の映画です。
今回の映画がその種の…神と対峙する心の映画かというと、そういう要素は当然あるものの…ちょっと違うという気がします。
では、『ノア 約束の舟』はどういう映画なのか。よくわからないのです。そこが妙なのです。
旧約聖書の創世記、そこに書かれた「ノアの箱舟」は僅か数ページだったと思う。
神は悪に満ちた地上をリセットすることにした。神の教えに従って生きたノアに命じて箱舟をつくらせ、地上のすべての動物のつがいとノアの家族を乗せさせた。そういう話ですよね。
今回の映画は創世記の話に肉付けして脚色しているものの…実際にあった話かと思わせるような重く真面目なつくりです。石の“番人”など、マンガチックなところもありますけどね。
使命と苦悩…。ノアを演じるラッセル・クロウは真面目一筋で、使命のために突き進む。そこには苦悩もあり、それがサスペンス調でもあるんですね。ノアの家族の俳優陣もまっすぐに演じています。
正直、神の啓示…というのはよくわからない。神の大義というか…神から与えられた使命感というのも日本人であるわしにはピンと来ない。だから、ノアが神からの使命によって人間を…というのもよくわからないのです。
仮にこれが史実だとして、その頃の地球上の人口はどれくらいでしょうか。多くはないでしょう。とはいえ、リセットするんだから惨い話ですよ。
ノアと敵対するのがトバル・カインです。彼は人間として自分の意志で神に逆らい生きようとする。
なるほど、この映画はメタ言語ならぬメタメッセージということなんでしょう。おそらく、現代のわしらがそこから何を読み解くか…ということなんでしょうね。それを考えさせるための素材としての映画なんじゃないかと思うのです。
http://www.youtube.com/watch?v=LlBhSnwKVec
http://www.youtube.com/watch?v=EfVhKqM7aog