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ローマの休日に笑い…涙するもエ〜ガね

文化庁の見解に対して、東京地裁が『ローマの休日』など1953年公開の作品は50年(新法では70年)過ぎているので「著作権保護期間が切れている」と決定したのは10年くらい前だったでしょうか。
よく駅構内とかで¥500で販売している廉価もの…パブリック・ドメインのDVDのことですね。

それにしても、この1953年はすばらしい映画がたくさんつくられました。映画がモノクロからカラーに移行する前の、それこそ…映画が映画だった時代の作品です。

わしはこのウイリアム・ワイラー監督の『ローマの休日』が大好きです。今まで何回観たかわかりません。覚えるくらい観ています。何度観ても感動します。涙が出ます。
新人だったオードリー・ヘプバーン演じる王女とグレゴリー・ペック演じる新聞記者の気持ちを…決してセリフには頼らずに伝えてくれます。ラストはほとんどふたりの会話がないのに、それでも気持ちが痛いほどわかります。
王女は涙をこらえ…美しく切ない思い出を胸に、人として成長していくんだろうと思うとうれしくなったものでした。

字幕なしで…この映画の英語を聴き…そのまま感じ取りたいと奮闘したりもしたものです。とても古風で気品ある英語なのですね。でも、出だしの「こんなパジャマはいや!」とかってセリフの“パジャマ”すらが聴き取れなかった。“ジャマ”にしか聴こえなかったのです(笑)。

映画が映画だった時代の映画の中の映画。観終わったときに心の財産になるような名作。陳腐になりがちな題材をこんなにもすばらしい作品に仕上げたウイリアム・ワイラー監督。こんなすばらしい映画は…今はもう、ないですよね。
それが¥500なんだから、うれしくなってしまいますよ。
文化財と呼べる作品は人類皆のもの…限りなくタダになっていくんですね。

それはともかく、わしは子供のころ、この『ローマの休日』のソックリ邦画を先に観てしまったのです。 タイトルは…覚えていません。1950年代から60年代半ば頃までは日本でも映画の黄金期でした。そういう中でつくられたのでしょう。
その映画での主演の美空ひばりは…お城のわがままなお姫さま。彼女がこっそりとお城を抜け出して城下町へ…という具合に、あとはほとんど『ローマの休日』とソックリでした。
わしはお祭りの野外映画でこれを観て、子ども心にもよくできた話だと感心したのですが、ちゃ〜んと元があったのでした(笑)。

http://www.youtube.com/watch?v=w0byyOJVabc
http://www.youtube.com/watch?v=fM9634oLr2I
http://www.youtube.com/watch?v=pjaWPvUchQk

昨夜、グレゴリー・ペック似のナイスガイと立ち飲み屋に行きました。
そんなこともあり、この映画を思い出したのでした。

DVDラベル=ローマの休日

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グレゴリペッ

天下の二枚目に似ているとは、
ひょっとして、わたしのことでしょうか。
また褒め殺しですね~。
……って、自分のことと決めつけていること自体が、
自惚れているのかもしれませんね。
亡き母が若いころ(わたしが幼かったころ)、
「ペックさん」と親しみを込めて呼んでいたことを
思いだしました。
母はわたしに、ペックさんの幻影を観ていた……
なんてなことはあるはずもなく(笑)。

ゴリゴリペッ

ひろみ隊長がペックさんに似てるんじゃありませんよ。
ペックさんがひろみ隊長に似てるんです(笑)。
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