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今さらながら2001年宇宙の旅を語るもエ〜ガね!

忘年会があって、その場で「ブログをやってる」といっちゃいました。
エライこっちゃ…。まだ、ひとつしか書いてないのに…(笑)。
あわてて『2001年宇宙の旅』のことでもウダウダ書いて、期待を裏切らないようにしましょう。

今なぜこの映画かというと、先の『ゼロ・グラビティ』を観て思い出したからです。
それと、ハリウッド版新作『ゴジラ』の予告編が解禁になったでしょ。
そこに、『2001年宇宙の旅』で流れたジェルジ・リゲティの曲が使われてるんですよ。
http://www.youtube.com/watch?v=GgqI32JX_jY
http://www.ne.jp/asahi/jurassic/page/talk/ligeti/2001.htm

この映画を観たのと同じ頃に大阪万博があり、わしはドイツ館でシンセサイザーの前身であるムーヴ・シンセサイザーの演奏を聴きました。そのときの音色がジェルジ・リゲティに似ていたという印象がある。関連があるのかないのか…単に実験音楽というだけだったのか。
最初から脱線でしたね(笑)。


この地球での…最近200万年の間に起こった特別なことは、人類の発生なのだそうです。その間、わしらが普段見ているような動物たちはみんな地球上にいて、ただ人間だけがいない世界だったのだそうです。
でも、その人類発生の発端がいつなのかってことになると曖昧模糊としています。今でも、次々と新しい説が出てきますよね。

スタンリー・キューブリック監督(当時はスタンリー・カブリックともいった)の『2001年宇宙の旅』を初めて観たのは、わしがまだ高校生になったばかりの頃です。この映画の最初のロードショーで観ました。

わしは自他ともに認める映画ファンですが、薫陶を受けたというか…ここまでの映画マニアになったのはおそらく『2001年宇宙の旅』の影響で、この映画がわしを映画マニアにしたのです。

人類の起源にまつわる映画のオープニングをわしは生涯忘れることができないと思う。それくらいの映像ショックがあったのです。
あまりにも有名ですので、ここに『2001年宇宙の旅』のオープニング内容を書いてしまいます。ご容赦ください。 

日々、猿人のふたつの部族が水場の奪い合いをしている。あるとき、弱いほうの猿人のひとりが…ふと、動物の骨が武器になることを思いつく。そして、その猿人が…骨で強いほうの相手を殴り殺して水場を手に入れるのです。
『2001年宇宙の旅』は問いかける。それが人類の発端だったのではないか…と。骨を武器に見立てて“殺し”を行った瞬間、猿人は人間になったのではないか…と。
いや、わしには映像がそう問いかけているように感じたのです。

相手を殺害して…狂喜の猿人は道具=骨を空に放り投げる。
骨は大空でくるくる回って、やがて宇宙を飛ぶスペースシャトルの姿に変わる(場面が2001年の舞台になる)のです。おそらく、道具としての骨の延長線上に最先端の道具=シャトルがあるという表現ですよね。

陶酔しました。わしは映画に酔いしれたのです。
それまでも円谷英二監督の特撮モノなどが好きで夢中になっていましたが、魂を持って行かれるほどの経験は初めてでしたね。

当時としては(これ以上は内容を書きませんが)難解な映画でした。ラストなど、その頃はまだ若くて…意味がよくわからなかった。おそらく、初回では半分も理解できなかったでしょう。にも関わらず、すごい映画を観てしまった…すごい映像体験をしてしまったということだけは理解できたのです。

さらに驚いたのは制作サイドの監督や原作のアーサー・C・クラークらのコメントです。
「この映画が観客に一度で理解されてしまったら、我々の意図は失敗したことになる」とあったのです。これには…わしは唖然としました。目からウロコが落ちるとはこのことです。こんなことって、こんな映画の作り方ってあるんだろうかって思ったのです。

それまでも映画というものに片足を突っ込みかけていたわしでしたが、それからはアリ地獄に落ちるアリのように…ヘビに飲み込まれるカエルのように、わしは身体ごと映画という表現に…その魅力に吸い込まれてしまったのでした。

『2001年宇宙の旅』を何度観たか記憶にありません。リバイバルの度に観ましたから、かなりの回数を観ているでしょう。ビデオでも観ました。おもしろいことにビデオの3倍速でこの映画を観ると、ちょうど『スターウォーズ』くらいの速度になるんですね(笑)。

『スターウォーズ』といえば、同じ年に『未知との遭遇』が公開されました。
それと同じように、『2001年宇宙の旅』と同じ年に『猿の惑星』が公開されて、『猿〜』は大ヒットでしたね。でも、『2001年〜』のほうは「意味がわからない」「客が入らない」ということで、ロードショーは1カ月と保たなかったと記憶しています。

ところが不思議なことに、あとあと『猿の惑星』は飽きられて…話題からも消えて行くのです。逆に『2001年宇宙の旅』は時が経つほどに輝きを増し、不朽の名作とかっていわれて大きな話題になりましたね。
確か、「流行はすたるが文化は残る」って言葉を残したのはエイゼンシュテイン監督だったと思う。わしの好奇心は遡り…モンタージュを用いたエイゼンシュテインにまでつながって行ったものです。

のちに、『2001年〜』が正当に評価されてスポットライトを浴びるようになったとき、わしは自分が映画に関わったわけでもないのに「今ごろになって、やっとすごさがわかったか」なんて思ったものでした(笑)。

関わったといえば、手塚治虫先生に『2001年宇宙の旅』の美術監督の依頼があったとかって話もわりと有名ですよね。当時は「鉄腕アトム」の放映をアメリカでもやってましたから、その関連なんでしょう。

そういえば、知人に油絵を描いている人がいました。その人の絵にはなぜかいつも、隅っこに小さく黒くて薄い不思議な“箱”が描かれていたんです。
わしは「もしかしたら」と思ってその人に聞いてみました。やはり、それは予想通り“モノリス”でした。その人も『2001年宇宙の旅』の信奉者だったんですよ(笑)。
あの頃、こんなふうにこの映画にイカレた人がチラホラいたものです。

ごめんなさい。映画を観ていない人には何のことか意味がわからないでしょうね。でも、わかる人にはこれだけですべてわかるんです。わかる人はここでウンウンと頷いていることでしょう。
その人とわしは意気投合して、IBMをアルファベットの順にひとつずつ左にずらすと宇宙船ディスカバリー号のコンピュータ名であるHALになるとかって話で盛り上がったものでした。

『2001年〜』はセリフの少ない映画だったけど、ラスト40分くらいにはまったくセリフがないのです。すべて、映像(と音楽)だけで表現している。当時、画期的なことでした。
『2001年〜』はキューブリック版『ファンタジー』だともいわれるけど、それもわかる。
わしはこの映画を観て、文字による言葉のように…映像による言葉があると確信したんです。つまり、映像言語ですよね。 その後、これがわしの探求課題になったのでした。

この『2001年宇宙の旅』は21世紀の最初の年を描いたSF映画で、その頃は「ずいぶんと先のことだなぁ」って思ったものです。でも、いつの間にか2001年も「アトム」が産まれた2003年もとっくの昔に過ぎて、来年はもう2014年。ため息…。

この映画にまつわることを考えるといっぱい思い出されてきます。もっと探求してみたいのです。
でも、もう夜も遅いし、キリがないので…昔話はこれくらいにしておきましょう。
冬の夜話につき合ってくださって、ありがとうございました。



DVDラベル=2001年宇宙の旅
http://mo.miya634.net/2001-a-space-odyssey/html

http://asa10.eiga.com/2013/cinema/312.html
http://amass.jp/37920

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特撮

『2001年~』は、リバイバルで観たくちです。
初めて観た印象は、チンプンカンプンでした。
でも、映像には圧倒されました。
いまのSF映画やSFアニメへの影響は、
小さくありませんよね。
月基地の様子やら、宇宙船内の様子やら。
我らが円谷プロの特撮は、
今見るといささか古さを感じてしまいますが、
それがないところがすごい。
…ウルトラマンなんて、
コンピューターの記録媒体が、
たしか穿孔テープだったのでは?
計器類は、もろにアナログですしね。
それでも物語は不変ですけれど。

特殊撮影

ま、日本製のはSが薄いんですよね。
日本のはSFではなく、ファンタジーだといわれるゆえんでしょう。
ま、そこが…子ども向けというか日本らしいというか、好きなんですけどね。
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ネコ爺ことネコタル爺の高峰 至です。

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