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フィツカラルドでマラリアにかかるもエ〜ガね

「ネコ爺のウダウダ映画日記」を書くにあたり、わしはひとつのことを決めました。それは…昔観た好きな映画のことを書くということです。嫌いな映画の悪口は書かないということです。

というわけで、わしの大好きな1982年の西ドイツ映画を紹介しておきましょう。

http://www.youtube.com/watch?v=x6B1kvDgT4U

ヴェルナー・ヘルツォーク監督の『フィツカラルド』です。主演は(桑田次郎が描いたマンガの悪役のようなイメージの)クラウス・キンスキー。そう、あのナスターシャ・キンスキーのおとっつぁんです。
映画の内容は…男の“ロマンと狂気”に満ちていて、わしが映画に求める(いや、人生に求めるといっても過言じゃない)すべてがそこにあります。ほんとうに大好きな…わしにとって至福の宝物のような作品です。

同監督には『アギーレ・神の怒り』があります。こっちの映画も“狂気とロマン”に満ちていて、こっちのほうが狂気度が強いですね。監督も主演俳優(クラウス・キンスキー)もみんな…狂気に満ちています。キンスキーの娘のナスターシャも娘役で出ています。すさまじい映画です。
この映画のパロディ(?)として『アギ・鬼神の怒り』という映画も生まれましたよね。

『アギーレ・神の怒り』に比べれば、『フィツカラルド』のほうはロマン度(ロマンスじゃないですよ)が強く、口あたりがいいですね。これぞ、男の夢とロマンでしょう。男にとって、ロマンは不可欠なものかもしれません。

狂気のロマンで…船が山を登ります。そういうことさえ可能にするのです。そこにはオペラがよく似合う。そう、オペラハウスを造るのが夢で…その資金調達のためなのです。全身全霊で立ち向かう。いやぁ…無茶やりまんなぁ。主人公が…というより、撮影そのものがね。
たとえ夢敗れても、帰れば奥さんが笑顔で迎えてくれる。いやぁ…ホントにすばらしい。

わしにはオペラをやってる友人がいます。その人がオペラの魅力について語っていました。「白日夢なのだ」と…。その意味からすれば、この映画そのものが白日夢でしょう。

映画の内容に合わせて…当初、『フィツカラルド』の主役はクラウス・キンスキーではなく別の俳優が演じていたのです。でも、南米の地で実際に山を切り開くというあまりにも過酷な撮影でマラリアだかにかかって…結局、キンスキーに交代したのでした。

わしが好きな監督にスタンリー・キューブリックがいますが、このヘルツォークという監督も…キューブリックに負けないくらいの狂気の持ち主のようです。
でも、“狂気”っていうと何だか恐いイメージがあるけど…言葉をかえれば“極度に熱い情熱”かもしれませんな。

最近、ヘルツォーク監督がある映画の推薦コメントを書いていました。健在だったんですね。よかったぁ。

DVDラベル=フィツカラルド

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