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鬼滅の刃もエ~ガね

ほぼ初日に『鬼滅の刃 無限列車編』を観た。アニメーション映画だ。

「少年ジャンプ」のマンガ? テレビアニメにもなってた? わしはこの映画に対する知識がまったくなかった。原作者はもちろん、タイトルもいえないくらいだった。

大正時代? 時代劇かと思ってた。鬼を殲滅する物語? あ、大正時代も時代劇か。大正版桃太郎なのかもね。

無限列車編? あ、途中のひとつのエピソードなのかな。
列車内という限られた空間の中で…というのは映画ではよくある。例えば『新・感染』とかね。

きっと、過去に…鬼によって家族が惨殺されたんだな。だから、主人公は鬼を殲滅しようとしてるんだろう。
妹は「指輪物語」のゴラムのように…鬼と人間の間をさまよっているのかな。彼女を人間に戻そうとしてるとか?

観る前に予備知識が必要かと思ったが、たとえばハシラとかって言葉にしても…想像で補うことができた。いや、できたかどうかはわからない。想像する分、よけいに楽しめたと思う。何も知らなくて観てよかった。

キャラたちは韓国ドラマのように涙を流す。ジャンプの“友情・努力・勝利”が息づく…熱血アニメだった。パッションの塊。感動した。涙が出た。声優陣も力入ってるねぇ。

ダークファンタジーだけど、キャラは基本的に明るい。人を思いやる温かさがある。翻弄されながらも意志を貫く。愛のためなら自らの命も惜しまない。これがこの作品の魅力じゃないかな。

かなり陰惨な場面もある(だからR12)かと思えば、キャラがギャグ調になったりする。ブキミさとカワイさのバランスが絶妙というか、ユニークだね。こういうのは昔の手塚マンガのヒョウタンツギにも通じるのかな。「どろろ」を思い出したしね。

背景はリアルで人物だけは浮世絵のように平面…というのは、たとえばピクサーの作品とかに比べると違和感もある。でもこれが日本の…日本らしいアニメなんだよな。

西洋のマンガは洋書開きでセリフは横書きだ。日本のマンガは開きが反対で縦書きになる。アメリカ人が「日本のマンガはエキゾチック!」といってた。背景が立体で人物が平面的というアニメに対しても…同じように感じるかな。煉獄さんはどこか歌舞伎を思わせるしね。

『鬼滅の刃』を観て一番感心したのが人物の線。Gペンのように強弱がある。アニメなのに紙のマンガに近い。そこがおもしろいと思った。
絵を描かない監督の高畑勲が、絵コンテのままの線でアニメをつくったことを思い出した。

日本は八百万(やおよろず)の神…アニミズムの国で、そこからアニメーションという言葉が生まれた。中国のリアルな兵馬俑に対いて、日本の埴輪はキュートだったりする。やはり、日本はアニメの国なのだ。

にしても、最初はかぶりものだと確信持てなかった伊之助だけど、ほんとの顔はどんなんかな? 気になる(笑)。

https://youtu.be/qHUpPzDVv7g
原作/吾峠呼世晴 監督/外崎春雄 キャラクターデザイン/松島晃

不思議な原作者名だけど、女性かもしれない。母性本能を感じる。男性は客観的に感じたりもするが、女性は主観的だったりする。
紀貫之とか…昔は男が女性になり代わって書くということがあった。今はその反対が見られるのは興味深い。発表が少年誌だからという理由だけではない気がする。

原作マンガは未読だが“オニ”とはなんだろう。もちろん、アニメの姿がすべてだろうが…作者の中のどういう思いがあの姿に具現化させたんだろう。その深層が観客につながっているような気もする。

「炎(ほむら)」といったかな。エンディングロールに流れたLiSAの歌声がよかった。闇の中の光の声みたい。カラオケに挑戦してみよう。

劇場は大丈夫かと不安になるほど超満員だった。でも、映画館に観客が戻ってきたことは素直にうれしい。


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お久しブリッコ!

パインさま

管理者のみ閲覧可能で、コメントを読ませていただきました。
もちろん、お名前も漢字でしっかり覚えています。
でも、お顔が思い出せないのですぅ。

伊之助はマンガ7巻表紙にかぶりものを取った顔があるんですね!
ありがとうございますぅ。

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