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アルキメデスの大戦を観るもエ~ガね

考えてみれば、『ジュブナイル』に始まって『リターナー』とか…わしは山崎貴監督の映画をずっと観てきたんだなぁ。

https://youtu.be/x_OZIvYgJas

今回観たのは『アルキメデスの大戦』だ。失礼かもしれないが、監督は…監督として成長したなぁと感じた。助監督から叩きあげて監督になった人ではない。VFX担当…つまり、CG制作から監督になっていった人だ。

『三丁目の夕日』で思ったことだが、山崎監督の映像には臭いがない。匂いもない。無味無臭。それを若さと思っていたが…そこが個性なのかもしれないな。

『アルキメデスの大戦』の冒頭の5分余りの圧倒的なシークェンス。VFXが見事なのはいわずもがな。あれだけでも観る価値がある。そこに、一瞬だけ…敵側が兵を救出するシーンが入る。それを唖然と見る日本兵の姿。見事だと思った。
以前の山崎監督なら、あの場面は入れなかったんじゃないかな。

若き数学者が戦艦大和の製造に対して挑む。数字は裏切らない。興味深い話だった。
『風たちぬ』を思った。『ビューティフル・マインド』や『イミテーション・ゲーム』を思い出した。数学は苦手だが、数字は興味深い。

もちろん、『連合艦隊』や『山本五十六』や『男たちの大和』を思い出した。でも、『アルキメデスの大戦』はこれらの映画ほど戦争の陰惨さはない。エンターテイメントとして楽しめる。

前半は特に好きだ。プレゼンというか、会議映画という一面もある。よく知る老練な俳優たちが皆、よかった。見事な爺さんS。飽きさせない。

が、情けないことに…わしは最近の俳優を知らない。テレビを観ない…というか、テレビがないせいもある。
主人公の菅田将暉の顔も読み方すらも知らなかった。バディ映画の要素もあり、主人公を支える少尉の彼は『居眠り磐音』のときの柄本…とか、彼はいいな。あの彼女は確か麻雀映画の…美波とか、そんな感じだった。だから逆に新鮮に楽しめた。

ただ…ラストには正直、違和感があった。これでいいのか。釈然としなかった。
でも、後あと考えてみて…歴然たる史実があるわけだから、あれが映画として最善だったのかもしれない。そんなことを思いながら、映画を噛みしめた。

山本五十六は開戦に強く反対していた人で、それが避けられないと知ったとき連合艦隊司令長官として戦った…。映画ではそれを短いセリフで表現していた。そんなところにも監督の成長を感じた。いつの間にか、日本を代表する監督なんだなぁ。

『アルキメデスの大戦』は…山崎貴監督の作品の中で一番好きかもしれない。





と、そうこうしているうちに…戦後74年の今日だ。


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土曜日は、映画の日

猫さんが高評価しているから、あした観てきます。入りがそれほどでもなさそうで、どうやら早々に終わっちゃいそうなので。

今日の映画

感想を楽しみにしております。
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