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移動都市が斬新でエ~ガね

話題にもなってないのかな。ピーター・ジャクソン製作・脚本による『移動都市/モータル・エンジン』のこと。
遠い未来、都市は『ハウルの動く城』みたいに移動するようになり、大きな都市が小さな弱い都市を捕食する。わしはこの独特の…奇妙な世界観が気に入った。

https://youtu.be/WSnGzmw0HxA

原作者はトールキンの「指輪物語」のような話を書きたかったというフイリップ・リーヴで、元々はイラストレーターらしい。監督はピーター・ジャクソンの『キング・コング』の視覚効果担当だったクリスチャン・リヴァースだ。

“60分戦争”という最終戦争から1000年後が舞台。
文明は荒廃し、ほとんどの都市は移動型になったのだという。そこには過去の(わしらの時代の)文化的遺産がチラホラ。移動都市は地上だけではなく、空にも海にも存在している。
そこでは都市同士が共食いをする。強い都市が弱い都市を捕食するのだ。捕らわれた都市の人々は奴隷になるしかない。そこはおぞましい超格差社会なのだ。

移動都市に対立するのが反移動都市…。
ひとりの少女、ヘクター・ショウがその巨大権力に立ち向かう。これは復讐劇だ。彼女が追うのが史学ギルド長のヴァレンタイン。逆に、彼女を追うのがシュライクという人造人間の“復活者”。
そして、それに巻き込まれるのが史学ギルド見習いのトム・ナッツワーシーだ。

実は映画観賞後に原作小説を読んだ。ヘクターとシュライク、ヘクターとヴァレンタインの関係を知りたかったからだ。映画ではそこが明確ではないというか、観る者の想像に任せる…みたいになっていた。
原作を読んで、なるほど…やっぱりそういうことかと思った。後半、映画と原作とではかなり違う。

移動都市で育ったトムが反移動都市で思う。「ここの人たちは目覚めたときに同じ景色で厭きないんだろうか」と…。こういうところがおもしろい。わしらが普段、当たり前と思っていたことがそうでもなかったりする。

もう一度観たいけど、もう終わってしまったかな。
SF冒険ファンタジー。ヘクター役のヘラ・ヒルマーもよかった。
話題にもなってないんだから、ヒットしていないだろう。まぁ、いいけどね。
とにかく、わしは今まで観たこともない斬新な世界観のビジュアルが好きだったのだ。

トムとヘクターの冒険の旅は別の次の町へとつづくのだが、もう映画はつくられないだろうなぁ。

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