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愛と法を考えるもエ~ガね

ドキュメンタリー映画のプロデューサーに出会い、ユニークな映画を薦められた。タイトルは『愛と法』という。

https://youtu.be/Y9orV5_Ls7M

戸惑いながらも…勇気を出して渋谷で『愛と法』を観た。ゲイの弁護士カップルのカズとフミ。マイノリティのカレらの日常を描いたドキュメンタリーだ。そこには生きるためのエネルギーがあふれていた。

映画の舞台は大阪で、カレらが弁護するさまざまなマイノリティの人たちが登場する。ふたりは困っている人たちを助けようとする。そんなカズとフミの奮闘記だ。

日本には昔から“村八分”という言葉があったが、“普通”というカテゴリーをつくって、そこに安心感を生み出した。つまりは普通じゃないものを排除してきたのだ。という気がする。

空気を読んで相手に合わせる。きっと、そういうことに長けている民族なのだろう。でも、そもそも普通っていったい何だろう。

と書くと重いが、『愛と法』は決して重くはない。軽いタッチで描いていく。そこにはやさしさと笑いがあった。
温かい目線で紡ぎだした監督は戸田ひかるという人。外国暮らしの経験があるそうで、外国から見た不思議の国ニッポンの姿とも重なるのだろう。

“愛”とは感情。対して、“法”とは論理だ。
法は愛によって守られているかといえば、決して現実はそうともいえない。
法は人を見捨てない? 性の問題、表現の問題、国歌の問題…も?
驚いた。日本には戸籍のない人が1万人いるという。戸籍がないということは存在が認められていないということだ。

そんな人たちがゲイの弁護士カップルに助けを求めてやってくる。だから、カズとフミは闘う。人の痛みを自分たちの痛みにしながら…。
それができるのは弁護士である前に、カレらこそがマイノリティだからか…。きっとそうだろう。

わし自身も世間並みとはいえないかもしれないが、世の中には世間並みに扱われたくて苦労している人がいる。努力している人がいるんだな。
大阪ゆえの人情か…ともかく、貴重な映画を観たと思う。「普通とは何か」を今まで以上に考えさせられた。薦められなかったら一生観ることはなかっただろう。

大阪の下町から見た日本社会のイビツな現実。『愛と法』は感動的で…深く大きなドキュメンタリーだった。わしは笑いながら観た。ときに涙が出そうになりながら…。


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