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マジカルガールでSA-RA SA-RAになるもエ~ガね

仲間とポップカルチャーがらみの話をしていたら『マジカル・ガール』につながった。フランス…いや、スペイン映画かな。予備知識なしでウトウトしながらDVDを観ていたらよくわからなかったので…観直した。不思議な映画だ。分類が難しい。

https://youtu.be/owmCUm4lNFU

驚いた。冒頭、日本のアニメソングみたいなのが流れた。とても新鮮。調べたら…長山洋子の「春はSA-RA SA-RA」だった。

白血病の娘が日本アニメのファンで、父親は娘の願いを叶えてやりたいと思う。この親子の話かと思ったら、まったく別の…元女子生徒と元教師のほうにつながる。父親がラジオで娘の声を聴いていたら感動の物語になっていた? 
人生はおもしろい。パズルのように、ちょっとしたつながりで別のものになっていく…。

こっちがメインだったりする元女子生徒バルバラと元教師、何だか…昔観たフランス映画『白い婚礼』を思い出した。場面にはないが、教師はあんなふうに女子生徒に翻ろうされて今があるだんだろう。

『マジカル・ガール』は場面場面のつながりがおもしろい。実際にジグソーパズルも出てくるが、話がバラバラなようで…全体が予期しないほうにつながっていく。フィルムノワール? 見せないシーンはまったく見せない。
難解ではないが、余白で魅せる映画。そこがおもしろい。映画のラストはムナシイけれど…。

カメラワークもおもしろい。ヒキが少なく、フレームが固定されている。登場人物が路上で何かを拾っても手元がフレーム外で見えなかったりする。見せないモノはまったく見せない。マジックのように…。
フレーミングにマンガのコマを感じたのだが、監督はもともとマンガ家だったらしい。納得。

カルロス・ベルムト監督はかなりの日本通のようで、日本アニメが大好きなんだろう。日本的モチーフとして美輪明宏がらみの黒トカゲのドアマークも出てきたりした。検索サイトの“RAMPO”は江戸川乱歩かも…。興味深い。

「魔法少女ものじゃないじゃないか」と憤慨した観客がいたという。了見の狭さに笑ってしまう。
とはいっても、わしにとって印象深かったのは「春はSA-RA SA-RA」で、カラオケで唄ってみたら…唄えた。不思議だ(笑)。

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