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シェイプ・オブ・ウォーターを考えるもエ~ガね

公開初日に『シェイプ・オブ・ウォーター』を観た。大好きなギレルモ・デル・トロ監督の新作だが、ずっと映画日記を書けずにいた。でも、正直に書くしかあるまい。

https://youtu.be/M-C9y3Vhd0M

観る人を幸せにする映画だという声があった。だけど、わしは幸せになれなかった。なぜだろう。自分でも理由はよくわからない。
おそらく、生々しくリアルな大人の映画だったからだろうな。おとぎ噺だが…生々しい。
『パンズ・ラビリンス』や『デビルス・バックボーン』の好き度を100とすれば、『シェイプ・オブ・ウォーター』は70くらいかな。
わしの理解が足らないのか。好みの幅が狭すぎるのかもしれない。

大昔の『大アマゾンの半魚人』という映画がベースになっている。米ソ冷戦時代の掃除婦と半魚人の恋物語だ。主人公は口がきけない。だから、コミュニケーションは手話になる。言葉を超えた美しい画面という点では好きな映画だけどね。そこのところはホントそう思う。

今の政治情勢への風刺もあるんだろうな。口がきけない…というのは、底辺にいて意見がいえない人々を表現しているんだろうか。圧力とか? 差別とか? おそらく、そうだろう。
それにしても、登場人物は辛くさびしい人ばかりだった。わしはその誰にも感情移入できなかった。そこなんだろうな。問題は…。

アカデミー賞の作品賞? アカデミー会員は子どもっぱい映画をさける傾向があるからな。これは大人の映画だからってことかもしれない。『羊たちの沈黙』が受賞したときのことを思い出したりもした。

デル・トロ監督が孤独な少年時代をすごしたであろうことは…これまでつくってきた映画から想像できる。若き日に、虫プロのアニメや巨大ロボットアニメや宮崎アニメや円谷プロの怪獣ものなどを観て育ったんだろうな。カイジューは友だちであり、彼の心の支えだったにちがいない。半魚人もその延長線上にいる。
いつだったか、日本に来てどこに行きたいかと問われ、「中野ブロードウェイに行きたい!」と応えたオタッキーな監督だ(笑)。うれしくなる。

そのデル・トロ監督も50を過ぎて大人になったんだなぁと『シェイプ・オブ・ウォーター』を観ながら思った。ファンとして、それを喜ばないといけないんだろうな。そう思えるまでに少し時間がかかったのだ。多分。

東京は雪になりそうだ。桜となごり雪のコントラスト…何だかうれしい。

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