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ショーシャンクの空に希望を見るもエ~ガね!

今、巷では“希望”という言葉が飛び交っている。新聞でも連日、“希望”の文字が踊っている。


さて、久しぶりに『ショーシャンクの空に』を観た。『スタンド・バイ・ミー』とともに、わし好みの映画だ。
実は知り合いの女性から好きな映画だと推薦され、不思議に思った。どこが女性好みなんだろうと、確認する意味でDVDで観直した。今回は監督のコメンタリー(音声解説)版でも観た。

https://youtu.be/gqMl4-aETzA

脚本・監督はフランク・ダラボン。初監督らしい。原作はいわずと知れたスティーヴン・キングだ。

殺人の冤罪でショーシャンク刑務所に入った優秀な銀行家のアンディ(ティム・ロビンス)。刑務所にはレッド(モーガン・フリーマン)など囚人たちがいる。偽善者の所長もいる。

どちらかといえば地味な映画だ。暴力シーンもアップ表現ではなく、風景のように撮られている。全体的に抑えた…控えめな表現だ。主演のティム・ロビンスにしても静かに演技する。だからこそリアルにも伝わってくるわけだが、そういうところが女性に支持された理由かもしれない。

「音楽と同じで、心から希望が消えることはない」というアンディに、「刑務所では希望は必要ない。危険な考えだ」とレッドはいう。でも、アンディはあきらめない。必死に生きるか、必死に死ぬか。
どんな逆境にあっても“希望”を捨てない姿に…女性は共感するのかもしれない。いや、これは女性も男性もないだろう。
やがて、ふたりに芽生える友情と信頼。感動的だ。爽快ですらある。

なぜだろう。観るたびに深く…観るたびに前よりもよく感じる。好きな映画だ。

レッド役のモーガン・フリーマンがいい。コメンタリーに「どうしてコマーシャルに出ないのか」と聞いたというのがあった。モーガンは「私が出たら、観た人が本気にするだろう?」と応えたという。
なるほどと思う。モーガン・フリーマンは何を演じても本物になる。ずっと昔からそこにいたと感じさせる。

アンディがキャッチボールをしているレッドに話しかける5分ほどの場面。撮影に9時間かかったという。
刑務所はセットを含むいくつかの場所で撮影して、それをひとつの場所に見せている。アンディが謎めいたことをレッドに話しかける場面。飛行機の音が撮影の邪魔だったが、ティム・ロビンスが上空を見上げるしぐさをしてクリアしたという。なるほど。

牧草地にある大きな木。そこに並んだたくさんの石。最初からあったのではなく、美術スタッフたちが置いたのだという。ほんの数秒だが、バッタが飛び交う草原を歩く幻想的なシーンもあった。それを撮りたくて苦心したという。

監督が苦労話を語るコメンタリーはとてもおもしろかった。限られた予算の中で、皆がどれほど気持ちを込めてこの映画をつくったのかがわかる。
冒頭の拳銃を持つ手が追加撮影をしたフランク・ダラボン監督の手だったなど、まったく気づかなかった。

タイトルは原作よりすこし短い。原作には重要なポスター女優の名前がある。
映画の原題は『Shawshank Redemption』だ。Redemptionは罪を「贖う」だけでなく「回収」の意味もあるらしい。なるほど。

メキシコ人は太平洋を“記憶のない海”と呼ぶという。
“希望”の土地として、ジオタネホだかシワタネホが出てくる。

原作にはないらしいが、ラストの場面が美しく、心が洗われるようだった。





わしは5年前に病気をして…今日は病院でその検査の結果を聞く日だった。
結果は全快で問題なし。わしにとっても“希望”の日になったのだ。

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