fc2ブログ

ニュー・シネマ・パラダイスが愛しくてもエ〜ガね

ゴラムの「いとしいシト」じゃないけど、わしにも“愛しい映画”があります。エンニオ・モリコーネの音楽とともに忘れることのできない、わしにとっての宝物映画…。それが…ジュゼッペ・トルナトーレ監督の『ニュー・シネマ・パラダイス』でした。

http://www.youtube.com/watch?v=vVYW6bRtrBI

子どものころ、お祭りがあると田舎の町に映画がやってきました。わしはそれがたのしみでした。野外にスクリーンを張って観賞するんです。観客でいっぱいになって、スクリーンの裏から観ている人もいました。登場人物が左ききになるんですけどね(笑)。
巡回映画というのもありました。生徒は体育館に座って観るのです。たのしい時間で、映画は特別なものでした。

町に映画館があって…まさにそこは魔法の小屋でした。トイレの窓から映画館に忍び込んで、映画をタダで観たこともあります(ゴメンなさい!)。裏のゴミ捨て場でカットしたフィルムのカケラを見つけて、狂喜したこともありました。
日光写真をワクワクしながらめくっていたのもこの頃で、そういう思い出を呼び起こしてくれたのが…この『ニュー・シネマ・パラダイス』なのです。

主人公のトト少年が大人になった役をジャック・ペランが演じていましたが、彼は実際に映画をつくっている人です(『ミクロコスモス』『WATARIDORI』『オーシャンズ』とかね)。
だから、わしの中ではそれがひとつにつながって…あのトト少年が大きくなって、こんな立派な映画をつくったんだなぁ…なんて思ったものです。そんなふうに想像を広げられることが幸せでした。

あ…でも、好きなのはディレクターズカット版ではありませんよ。わしが好きなのはあくまでも、最初に上映されたバージョンの『ニュー・シネマ・パラダイス』です。

アメリカでは…映画の編集権はプロデューサー(映画会社)が持っているので、監督の思い入れに関係なく…プロデューサーの権限でカット(短く)して上映されます。
だから、監督は公開後に自分で権利を買い取って、自分の思い通りに編集したディレクターズカット版(ロング版)を公開するわけですが、たいていの場合…そっちのデキはよくありません。 監督の思い入れが強すぎるからでしょう。

この『ニュー・シネマ・パラダイス』も例外ではなく、ディレクターズカット版は30分くらい長いのですが、わしにいわせれば…恋愛の後日談を描いたその30分は蛇足でしたね。
客観的視点によるカット(編集)は…やっぱりプロだなって思ったものです。

http://www.youtube.com/watch?v=9RYmWNWmKT4

今回の文章は短い? カットして短くしてみました(笑)。
それにしても、今はスクリーンに向かって叫んでる観客もいなくなったし、映画はもうフィルムの時代じゃないんですよねぇ。

コメントの投稿

非公開コメント

劇場公開版とディレクターズ・カット版

劇場公開版と完全版(ディレクターズ・カット版)とは印象がだいぶ違いますよね。公開版ではトトとアルフレードの交流が中心ですが、完全版では恋愛要素が強いですよね。

公開版のことですが、先にイタリアで公開されたもの(劇場公開版より長く完全版より短いバージョン)の評判が良くなかったために監督自ら編集したらしいです。プロデューサーからの要求があったかもしれませんが、納得してのものだったかもしれませんね。

公開版と完全版が全く印象が違うといえば「ベティ・ブルー」もそう言われてますね。私は完全版しか観てないですが面白かったです。劇場公開版もDVD化されるといいのですが。
ところで、「バタフライ・エフェクト」はご覧になりましたか?
監督が泣く泣く変更したディレクターズカット版がDVDに収録されてるんですが、私はこちらの方が好きでした。一般ウケはしないかもしれませんが。

余談ですが、トルナトーレの新作「鑑定士と顔のない依頼人」はすごく面白いそうですね。

比較

みち丼サン

書き込み、ありがと。
そう。ディレクターズ・カット版では恋愛要素が強いけど、わしはいらないと思った。監督にとっては自分の思い出かなんかで重要なんでしょうけどね。編集前と編集後って感じでしたね。
とはいっても、比較するのは難しい。どっちを先に観たか…もあるんですよね。

『バタフライ・エフェクト』はどっちを観たのか、観ていないのかも記憶があいまいです。『ベティ・ブルー』などはディレクターズ・カット版のほうがいいという声を聞いたことがあります。
この種の話で思い出すのが『ブレードランラー』ですよ。ディレクターズ・カット版やら完全版やら…確か、4作くらいありますもん(笑)。

『鑑定士と顔のない依頼人』はおもしろいんですか。では、期待しましょう。

重い入れ子

冗舌の嵐

情熱の嵐カンジューロー

長々くどくどクドーカンクロータリーエンジン。

狼少年ケン

嵐はまたくる

おぉカミよ

ツキオカサダオ〜カミ。
プロフィール

ネコタル爺

Author:ネコタル爺
FC2ブログへようこそ!
ネコ爺ことネコタル爺の高峰 至です。

http://neko.a.la9.jp/

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
天気予報

-天気予報コム- -FC2-
FC2カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR