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第三の男を3回観るもエ~ガね

40年以上も前に観たことがある『第三の男』を観直した。キャロル・リード監督作品。アントン・カラスのチターの音色は残っていたが、内容は記憶からほとんど消えていた。だから、新鮮に観ることができた。

https://youtu.be/HC1R3bnWyTE

オーソン・ウェルズ主演だが、なかなか姿を見せてくれない。その登場場面。光と影。なんて斬新なんだろう。
モノクロの光と影を使った映像は美しい。斜めの構図も不安感を盛り上げる。
ふと、第三の男の足元にすり寄る猫に、手塚マンガの「悪魔の音」のカナリアを思い出したりもした。“引用の美学”ともいえるもので、こういう発見がわしの楽しみだったりもする。

第二次大戦後のウイーンが舞台。ペニシリン不足のための病院での惨状。しかし、映像ではそれを見せない。ジョセフ・コットン演じる小説家の表情だけで伝える。
そういえば、『ローズマリーの赤ちゃん』がそういう手法だった。今の映画は想像することを求めない。すべて見せてくれる。
CG技術は確かにすごい。でも、想像力を妨げるという弊害を生んだ…という一面もあるかもしれない。

男たちが橋の上で話し合っている場面があったが、観客側には聞こえない。
アリダ・ヴァリ演じる恋人役。彼女の心の中もすべては見せない。言葉は多くない。むしろ、寡黙な映画だろう。しかし、強烈な映像表現で気持ちを伝えるのだ。

多分、これが3度目の観賞だろう。これぞ映画なんだと思う。1949年の作品だが、こういうのを観ると…映画が本当に進化したんだろうかという気持ちになる。温故知新。ときどきは原点回帰しないといけない。

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No title

サントラがチターだけって、やはり予算の関係だったんでしょうか。

ゴージャスよりシンプル

どなたか存じませんが、コメントありがとうございます。
わしにはわかりません。でも、心に届くかどうか…ですよね。
いくらお金をかけても届かないものもあれば…お金をかけなくても届くものもある。愛情と同じですよね(笑)。
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