舟を編むもエ〜ガね
わしは今、ホクホク幸せ気分。『舟を編む』がよかったからです。
https://www.youtube.com/watch?v=0kwCc-1o1lc
そういえば、究極の普通のことをノームコアというらしいですね。
この映画の主人公マジメくん…いや、馬締くんは普通とはいいがたい。ヘンな人です。もっとも、何が普通かはわしにもよくわからないけど…。
『舟を編む』は辞書をつくる話です。「広辞苑」のような…。
三省堂の「大辞林」は編集制作に28年かかったそうです。ホントの話。
この映画の中では「大渡海」という辞書をつくります。大海原に浮かぶ舟=辞書、を編(あ)む=編集する。地味でマジメな話だけどコメディみたいなのです。そのセンスは『川の底からこんにちは』と同じです。だって、同じ石井裕也監督(満島ひかりの夫)ですからね。
言葉を「用例採集」して、それに「語釈」を書く。
どの言葉を辞書に載せるか「見出し語選定」する。
原作は三浦しをん。わしはこの人の小説をあまり読んでいないけど、涙と笑いが同居しているような…そんな印象を持っています。どうでしょう。
主役の編集者の馬締くんを松田龍平が演じています。いい感じです。『ジヌよさらば』もそうだけど、ヘンな役が似合うんでしょう。わしが彼を初めて観たのは…『御法度』だったと思う。それがデビュー作だったのかな。演技派になりましたね。
相手役が宮崎あおい。当然、いい感じです。ラブレターに関してたたみかけるように話すテンポと間、好きです。わしが彼女を初めて観たのは…『ユリイカ』でした。それがデビュー作でしょう。この少女は何者だろうと思ったものでした。
誰かと思ったら、後で編集部に加わるのは黒木華だったんですね。俳優陣も皆、よかったですよ。
言葉は…気持ちを伝えるためにある。ホントそうですよね。
自分の価値基準や言動を他の人にうまく言葉で説明できないからヘンな人なのか。ヘンだからできないのか。そもそも、ヘンって何だろう。マイノリティって意味かな。ヘンな人って、愛情を込めて見れば実はおもしろい人になるのかもしれません。
ヘンなオジサンのわしとしては、馬締くんに親しみを持ちました。熱く誠実な編集部の人たち…わしは好きです。
それにしても、辞書づくりの編集の現場…まさに言葉の海。その修羅場はマンガやアニメづくりの現場とソックリですね。クリエーティブな現場の熱い雰囲気そのものに親しみを持ちました。それが映画全体への親しみになっています。
アナログな世界ですけどね。確かに、今は電子辞書とかの時代かもしれない。仕事もデジタル処理ですしね。でも、わしは紙が大好きです。“ぬめり感”とかね。だから、喘息なんですけどね。
いい映画に出会いました。ホクホクした気分でもう一度観ようと思います。DVDですけどね。
多分…音声ガイドが似合う映画だと思うので、今度はそれで観ることにしましょう。
https://www.youtube.com/watch?v=0kwCc-1o1lc
そういえば、究極の普通のことをノームコアというらしいですね。
この映画の主人公マジメくん…いや、馬締くんは普通とはいいがたい。ヘンな人です。もっとも、何が普通かはわしにもよくわからないけど…。
『舟を編む』は辞書をつくる話です。「広辞苑」のような…。
三省堂の「大辞林」は編集制作に28年かかったそうです。ホントの話。
この映画の中では「大渡海」という辞書をつくります。大海原に浮かぶ舟=辞書、を編(あ)む=編集する。地味でマジメな話だけどコメディみたいなのです。そのセンスは『川の底からこんにちは』と同じです。だって、同じ石井裕也監督(満島ひかりの夫)ですからね。
言葉を「用例採集」して、それに「語釈」を書く。
どの言葉を辞書に載せるか「見出し語選定」する。
原作は三浦しをん。わしはこの人の小説をあまり読んでいないけど、涙と笑いが同居しているような…そんな印象を持っています。どうでしょう。
主役の編集者の馬締くんを松田龍平が演じています。いい感じです。『ジヌよさらば』もそうだけど、ヘンな役が似合うんでしょう。わしが彼を初めて観たのは…『御法度』だったと思う。それがデビュー作だったのかな。演技派になりましたね。
相手役が宮崎あおい。当然、いい感じです。ラブレターに関してたたみかけるように話すテンポと間、好きです。わしが彼女を初めて観たのは…『ユリイカ』でした。それがデビュー作でしょう。この少女は何者だろうと思ったものでした。
誰かと思ったら、後で編集部に加わるのは黒木華だったんですね。俳優陣も皆、よかったですよ。
言葉は…気持ちを伝えるためにある。ホントそうですよね。
自分の価値基準や言動を他の人にうまく言葉で説明できないからヘンな人なのか。ヘンだからできないのか。そもそも、ヘンって何だろう。マイノリティって意味かな。ヘンな人って、愛情を込めて見れば実はおもしろい人になるのかもしれません。
ヘンなオジサンのわしとしては、馬締くんに親しみを持ちました。熱く誠実な編集部の人たち…わしは好きです。
それにしても、辞書づくりの編集の現場…まさに言葉の海。その修羅場はマンガやアニメづくりの現場とソックリですね。クリエーティブな現場の熱い雰囲気そのものに親しみを持ちました。それが映画全体への親しみになっています。
アナログな世界ですけどね。確かに、今は電子辞書とかの時代かもしれない。仕事もデジタル処理ですしね。でも、わしは紙が大好きです。“ぬめり感”とかね。だから、喘息なんですけどね。
いい映画に出会いました。ホクホクした気分でもう一度観ようと思います。DVDですけどね。
多分…音声ガイドが似合う映画だと思うので、今度はそれで観ることにしましょう。