チャッピーに惚れるもエ〜ガね
すばらしい映画に出会いました。久しく映画館に行ってなかったけど…新宿ピカデリーで『チャッピー』を観たのです。とにかくおもしろかったのだ。ニール・ブロムカンプ監督のSF映画『チャッピー』のことです。
https://www.youtube.com/watch?v=7nzRw6_Il38
わしはこの監督の『第9地区』が大好きです。でも、その次の『エリジウム』には納得できなかった。ギャレス・エドワーズ監督は『モンスターズ』から大作の『ゴジラ』へとスンナリ移行したけど、ニール・ブロムカンプ監督の場合は大作が苦手なんでしょうな。
監督本人もそこを反省したのか、今回の『チャッピー』は『第9地区』のセンスに戻っていますね。やはり、コレですよ。
映画の舞台は監督の生まれ故郷でもある…南アフリカのヨハネスブルグ。警察が犯罪取り締まりのためにAIを取り入れたロボットを使うようになり、そこの技術者が純真無垢な心を持ったAIロボットを開発する話。ハードアクションだけど、『ロボコップ』のようなヒーローものとはちょっと違う。もっとも、厳密には『ロボコップ』はサイボーグですけどね。
人工知能AIロボットの顛末を描いているわけで、外見はかわいくもないこのチャッピーに感情移入して…だんだんかわいく思えてくるのです。チャッピーは子どもと同じ。周りにいる大人の影響を受けるわけです。感動的だし、考えさせられる。ここですよね、観どころは…!
AIロボットといえばスピルバーグの『A.I.』もあったけど、わしは「鉄腕アトム」を思い浮かべる。実際…マイノリティの哀しみがよく出ていました。原作の紙マンガの「アトム」がよく、ビルの鉄塔に腰かけてポツンと淋しげにしていたものですが、それをチャッピーに重ねてしまいましたよ。当然、それ以降のジャパニメーションの影響もあるでしょうね。
『第9地区』のシャールト・コプリーがチャッピーのモーション・キャプチャーをやってるようです。デーヴ・パテールという人が主演ですが、どっかで見たことあると思ったら『スラムドッグ$ ミリオネア』のときの子役ですね。ヒュー・ジャックマン(悪役)やシガニー・ウィーバー(上司)を贅沢に使っていて、そういう点では豪華です。
それにプラスして、ワルのニンジャ(!?)夫婦の存在感がすごくよかった。この監督の映画には貧困層のドキュメンタリータッチが漂っていて好きなのですが、このふたりを使ったことでそれがよりリアルに醸し出されていたように思います。
シンセサイザーとオーケストラがミックスされたハンス・ジマーの音楽もよかった。とにかくおもしろくて、わし好みの映画でした。
気になる点といえば、ラストが『第9地区』とソックリだということ。これはもう、このニール・ブロムカンプ監督のクセなんでしょうなぁ。
https://www.youtube.com/watch?v=7nzRw6_Il38
わしはこの監督の『第9地区』が大好きです。でも、その次の『エリジウム』には納得できなかった。ギャレス・エドワーズ監督は『モンスターズ』から大作の『ゴジラ』へとスンナリ移行したけど、ニール・ブロムカンプ監督の場合は大作が苦手なんでしょうな。
監督本人もそこを反省したのか、今回の『チャッピー』は『第9地区』のセンスに戻っていますね。やはり、コレですよ。
映画の舞台は監督の生まれ故郷でもある…南アフリカのヨハネスブルグ。警察が犯罪取り締まりのためにAIを取り入れたロボットを使うようになり、そこの技術者が純真無垢な心を持ったAIロボットを開発する話。ハードアクションだけど、『ロボコップ』のようなヒーローものとはちょっと違う。もっとも、厳密には『ロボコップ』はサイボーグですけどね。
人工知能AIロボットの顛末を描いているわけで、外見はかわいくもないこのチャッピーに感情移入して…だんだんかわいく思えてくるのです。チャッピーは子どもと同じ。周りにいる大人の影響を受けるわけです。感動的だし、考えさせられる。ここですよね、観どころは…!
AIロボットといえばスピルバーグの『A.I.』もあったけど、わしは「鉄腕アトム」を思い浮かべる。実際…マイノリティの哀しみがよく出ていました。原作の紙マンガの「アトム」がよく、ビルの鉄塔に腰かけてポツンと淋しげにしていたものですが、それをチャッピーに重ねてしまいましたよ。当然、それ以降のジャパニメーションの影響もあるでしょうね。
『第9地区』のシャールト・コプリーがチャッピーのモーション・キャプチャーをやってるようです。デーヴ・パテールという人が主演ですが、どっかで見たことあると思ったら『スラムドッグ$ ミリオネア』のときの子役ですね。ヒュー・ジャックマン(悪役)やシガニー・ウィーバー(上司)を贅沢に使っていて、そういう点では豪華です。
それにプラスして、ワルのニンジャ(!?)夫婦の存在感がすごくよかった。この監督の映画には貧困層のドキュメンタリータッチが漂っていて好きなのですが、このふたりを使ったことでそれがよりリアルに醸し出されていたように思います。
シンセサイザーとオーケストラがミックスされたハンス・ジマーの音楽もよかった。とにかくおもしろくて、わし好みの映画でした。
気になる点といえば、ラストが『第9地区』とソックリだということ。これはもう、このニール・ブロムカンプ監督のクセなんでしょうなぁ。