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ドライブ・マイ・カーに酔うもエ~ガね

今、話題みたいだね。濱口竜介監督の『ドライブ・マイ・カー』のこと。わしは映画館で観た。

この映画では不思議な体験をした。2時間半くらいあったのかなと思ったら、3時間もあったのだ。

最初から最後まですべて覚えている。最近ではめずらしい。思考の速度で進むからかな。

原作は村上春樹だけど、すごく短い。それに肉付けしているのだが、受ける印象は同じだった。

日常の中にある非日常。この原作は村上春樹の「女のいない男たち」の中に収められている。

ぶっきらぼうな運転手、渡利みさきがまるで同じなのだ。原作と。音というキャラは不可思議だが、俳優陣は皆、見事だったな。

わしは基本的に恋愛映画はあまり好まない。といいつつ、よくできた映画だと思った。恋愛映画じゃないのかな。自分自身を深くまっすぐに見つめなくちゃね。

https://youtu.be/rpjzaZn4_V0

アカデミー賞ではどんな賞を取ってくれるかな。楽しみだ。
それにしても、外国人はどこをそこまで評価してるんだろう。


グリーンブックがエ~ガね

西荻の店で『グリーンブック』を教えてもらった。観てなかった。DVDで観た。よかった。

黒人のピアニストがアメリカ南部を演奏旅行する。主人公は彼が雇った白人ドライバーだ。
1962年。当然…黒人差別がある。主人公がそれをどう切り抜けるか。ふたりがどうなっていくか。

監督はピーター・ファレリー。粗野なドライバーのトニーがヴィゴ・モーテンセン。天才ピアニストはマハーシャラ・アリ。

ピアニストのドクター・シャーリーはあえて差別色の強い南部に行く。「グリーンブック」とは黒人専用ホテルのガイドブックのことなのだ。
今でもだから…差別は強かっただろう。それをふたりの役者によって、堅苦しくなく描いている。爽快ですらある。よかった。

イジメや差別はどこの国にもあるだろう。変わり者だったわしも小さいとき差別された。

別の映画で、空を飛ぶ群れの鳥の一羽を着色して戻す…というのをやっていた。その鳥は仲間に殺されて落ちてくるのだ。
鳥たちからすれば、それくらい異分子が怖いのだろう。

そういう重いテーマを一級の娯楽作品にしてしまう。そこがアメリカ映画のすごいところだと思う。

https://youtu.be/awUd_khNEcc


名付けようのない踊りもエ~ガね

確かに、古代では話すより前に踊りがあったのかもしれない。踊りは言葉が生まれるのを待っていたのか。

『名付けようのない踊り』を観た。彼の中にどんな思いが去来するのだろう。永遠は瞬間の中に宿るのか。1秒は彼の中では100秒かもしれない。

彼…田中泯を初めて観たのは『たそがれ清兵衛』だった。真田広之と闘ったあの存在感。ダンサーと紹介されていたが、どんな踊りをするのだろう。

それを初めて、犬童一心監督のドキュメンタリーでだが、とにかく…観たのだ。独創的な“場踊り”をだ。

泯のこども時代。彼はそれを「私のこども」と呼ぶ。監督はそこに『頭山』の山村浩二のアニメをあてていた。よくできてる。

今の物に興味はないかとの問いに「考えにはあるが、物にはない」と応えていた泯。効率性に支配されることを否定しているのだろう。圧倒的な存在感…。五感が目を覚ます。

何といおう。『名付けようのない踊り』を何といえばいいのだ。

https://youtu.be/ELXE7PGOBT8

わしも田舎に住もうとしたことがあったなぁ。

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