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中山道を歩く 3

鴻巣宿→熊谷宿→深谷宿

11 /17 (日)朝、新宿から湘南新宿ラインで鴻巣駅着。8:00に安産祈願の鴻神社でハナ爺と合流。8:30熊谷宿に向かってネコ・バナ道中のつづきをスタート。秋晴れで涼しく、風が気持ちいい。

北に向かってひたすら歩いた。荒川の源流らしき小川の脇を通った。ムサシトミヨという魚がいるらしいのだが…。
どこが旧道かわからず、ほとんど17号線沿いをオニのように歩いた。

またまた、マンガ仕事をしているところのスーパーと遭遇。外観の写真撮影。何だか仕事に来ているみたいだ。
さくまひできという歌手の広告看板でできてるみたいな不思議な家があった。カラオケで唄えるのがあるかチェックしてみよう。

熊谷宿本陣跡の案内を見逃した。旧中山道の真上に[八木橋百貨店]ができていて、フンガイしつつ記念撮影。のあと、昼食。
そして再び、深谷宿に向かってオニのように歩いた。標識がない。旧道にあって旅人を見守ってきたであろう新島の一里塚(日本橋から17里=67キロ地点)を観たかったが、残念…通り過ぎてしまった。

市の文化財だという美しい国斉寺があり、寄り道。深谷上杉氏の始まりの庁鼻和城跡もあるようだ。と…その向かいに[美肌湯]という温泉施設があり、迷わず入った。最高の気分。
この季節の夕暮れは早い。薄明りの美しい景色の中を歩き、「深谷宿常夜燈」を発見。深谷駅のそばの店で、深谷ネギ料理を食べながらビールで乾杯。

スマホの万歩計では44000歩を記録。27キロを歩いたことになる。1日の歩行距離はこれくらいが限界かな。
次回は深谷駅まで電車で行って、そこから西寄りに高崎宿方面を目指して歩くことになる。京都三条大橋はまだまだ先だが、少しだけ近づいたことは確かだ。

半世界に生きるもエ~ガね

DVDで観た最近の映画で印象深かったものといえば…阪本順治監督の『半世界』がある。

人から薦められて、何も知らずに観た。
半世界? 何それ、SF? 萩尾望都に同じようなタイトルあったな。あ、あれは半神か。
それくらい予備知識がなかった。監督が阪本順治と知って、初めて観る気になった。

中学時代を一緒に過ごした40歳前の男友だち3人。それを稲垣吾郎、長谷川博己、渋川清彦が演じている。
どこかの田舎町。主人公は山の炭焼き窯で備長炭をつくっている職人だ。『たたら侍』のようにその作業を丁寧に描く。
自衛隊だかで海外に派遣されていた友がひっそりと帰ってくる。久しぶりに3人がそろう。語り合うこれまでの人生。これからの人生。

稲垣吾郎が演じる…土と炭の匂いのする無骨な田舎男がよかった。『十三人の刺客』の凶暴な若殿もよかったが、こういうダメ親父ぶりもわるくない。
長谷川博己が演じるサヤに収まらない刃みたいな男がよかった。和みの男、渋川清彦がよかった。3人ともいい感じ。等身大に演じている。

よく知らないが、「半世界」とは小石清の写真からのタイトルらしい。
半世界とはまだ見ていない世界? 残りの人生? 人生の折り返しかな。
そういえば、手塚先生が40歳過ぎて「ぼくはマンガ家」を上梓したとき、「なおかつ、ぼくの人生は半分ある」と書いていたっけ。

日常と非日常。死だって日常かもしれない。いや、実際…見えていないだけで日常だろう。
原作があるなら読んでみたいと思ったら、ストーリーは阪本監督のオリジナルらしい。

何も知らないで観て…よかった。
CGも特撮もない素朴で地味な映像だが…新鮮だった。
思いが広がる。もしかするとわしは…こういうタイプの映画のほうが好きなのかもしれない。

https://youtu.be/0KmlLWQp6rQ

ラストシーンでは阪本監督の『どついたるねん』が浮かんできた。
なぜあんなことをしたんだろうと、その理由を後になって自分の心から知ることもある。ふと、「平凡に生きることは非凡なことだ」と知り合いにいわれたことを思い出した。

最新ターミネーターもエ~ガね?

『ターミネーター:ニュー・フェイト』を観た。ティム・ミラー監督作。
そうか、サラの戦いはあれからもつづいていたのか。

https://youtu.be/7rhQM7GAlWw

彼が…あの少年が出てきたのには驚いた。まるで30年近く前に撮影していて使わなかった映像、と思わせるほど自然だ。別の子の体に、CGでの若いときの顔をくっつけてるんだろうな。ただし、内容は観た人にしかいえないが…衝撃だった。

確かにサラ・コナーはカッコいい。登場シーンはゾクッとする。でも、強くて怖いお婆ちゃんなのだ。リンダ・ハミルトンはまだ60歳くらいだと思うが、ほとんど後期高齢者に見える。高齢者のアクション映画なのだ。
後半は『マッドマックス 怒りのデス・ロード』も負けそうなほどの大アクションですごいと思いつつ、同時に痛々しくも感じた。

シュワルツェネッガー扮するターミネーターの話の人間的部分がユニークで、アクションを減らしてでもそこをもっと知りたかった。そのあたりが少し説明不足な気もした。
というか、そこまで忙しくアクションばかりでなくていいから、もっと人間の表現を…とか、スカイネットはなくなったのに…とか、思うところはいろいろあったな。

今作がジェームス・キャメロンによる『ターミネーター2』の正統な続編だというのはわかる。今回、キャメロンがプロデューサーに復帰したのは、『ターミネーター』の権利が彼に戻ってきたということらしい。納得していなかった『ターミネーター3』『4』『5=ジェニシス』に対して、ケジメをつけたいっていうのもあったかもしれないな。

『3』『4』『5』はスピンオフ映画だったといっていい。というか、『ターミネーター:ニュー・フェイト』ができたことで、『3』『4』『5』はなかったことになるんだろうな。確か、この映画では時間軸はひとつで、時間旅行は過去にしか行けないわけだから。

1作目の『ターミネーター』は低予算映画ながらおもしろかった。当時、シュワルツェネッガーはまだ広く認知されておらず、リンダ・ハミルトンはまったくの新人。キャメロン監督もほとんど無名だった。1作目が大ヒットしたことで、『ターミネーター2』は超大作になった。『2』はおもしろい上に感動的だった。2作とも大好きな映画だ。

で、わしは『ターミネーター:ニュー・フェイト』を観て、思ってしまった。『2』の感動をどうしてくれるの…と。

結論をいえば、いや、それをいっちゃオシマイなんだけど、『ターミネーター』と『ターミネーター2』だけでよかったんじゃないかな。完結してる。今作は必要だったんだろうか…と。
そう思う人は『ターミネーター:ニュー・フェイト』を観ないほうがいいんだろうな。と、今さらいっても遅い(笑)。

「30年近く前のことをイチイチ思い出さないでくれよ。新シリーズなんだから新キャラで楽しんでくれよ」といわれてしまうのかな。
ま、そうだな。そんな昔のことは気にしないで楽しむしかないんだろう。と、思う。

なるほど、今作はこれまでをリセットしての繰り返し、というか…ま、再出発なんだろう。
『ターミネーター:ニュー・フェイト』は、『ターミネーター』『ターミネーター2』をよく知らない人のほうが楽しめるかもしれない。

この映画のつづきができる? でも、わしはもう観ないだろう。

中山道を歩く 2

大宮宿→上尾宿→桶川宿→鴻巣宿

中山道を京都三条大橋に向かって歩く2回目。
11/3の朝8:00過ぎ、わし=ネコ爺とハナ爺はJR大宮駅で合流した。
前回の大宮宿から、8:20歩きスタート。上尾宿、桶川宿を通って鴻巣宿までの約20キロを歩いた。

思いがけず、上尾では中山道で“駅伝マラソン”をやっていた。桶川では中山道で“市民まつり”をやっていて、路上には店も人もいっぱい。“紅花まんじゅう”にはソソられたが、買わずに先を急いだ。

「惜しまじな 君と民との ためなれば 身は武蔵野の 露と消ゆとも」と歌に詠んだ和宮…。天皇と人民のためならば、自分は江戸で死んでもいい…と覚悟を決めていた15歳の姫。
その皇女和宮降嫁の行列イベントがあるという。ミス桶川かも? 興味を持ったが、それも待たずに鴻巣を目指した。

思いがけずといえば、[高倉町珈琲]というこだわりの店のコーヒーがおいしかった。店内もオシャレで、都心にもなかなかないんじゃないかな。
今やってるマンガ仕事のクライアントの店舗にも遭遇した。

前回はコンパス片手に道を探しながらの中山道歩きだったが、今回はひたすらまっすぐ北に向かって歩いた。寄り道しようと思っていたところを通り越してしまって、いささか寺社巡りだけの感もあった。屋根瓦にあって火災から免れたという“鍾馗さま”は観たかったな。

徳川家康の養女で、真田に嫁いだという小松姫の墓がある勝願寺は古くて…立派だった。
鴻巣はコウノトリということで、路上にもそれが描かれていた。地名の由来は、この地に「国府の洲」があったことと「こうのとり伝説」から「鴻巣」となったものらしい。
人形の町でもあり、その手の店がたくさんあった。

とにかく、涼しくてよかった。大宮宿から37000歩。16:00に鴻巣宿の鴻神社で今回はオシマイ。

風呂屋が見つからず、あきらめて鴻巣駅そばの小さな居酒屋で乾杯。
京都三条大橋まで、あと480キロだ。


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