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素晴らしき日曜日にするもエ~ガね

黒澤監督の没後20年を記念して…というわけでもないが、大昔に映画館で観た『素晴らしき日曜日』をDVDで観た。
黒澤作品は当然、全30作のすべてを観ている。中でも好きな作品はそれこそ30回とか…もう、覚えるくらい観ている。でも、この小品は3回しか観てなかった。

https://youtu.be/EFDwEefYJlk

黒澤映画は日本映画の中にあってダイナミックで洋画のようだった。そこが好きだった。ところが、この『素晴らしき日曜日』は…重く暗く貧しく、生々しくジメジメした感じがして嫌だった。黒澤映画らしくないと位置づけていたのだろう。

『姿三四郎』で監督デビューして、確か『素晴らしき日曜日』は6作目。昭和22年の作品で、このころはいわゆる青春ものが多い。黒澤監督も若かったんだな。
この次の作品でやっと三船敏郎が出てくるわけだが、今回観直して…新鮮というか、昔とは少し違う印象を受けた。三船の登場以前に、黒澤明の演出の形はすでにできあがっていたんだなぁと痛感した。

『素晴らしき日曜日』は笑いも多く、明るく希望に満ちている。喫茶店から音楽堂へとつづくラストは、今観ても色あせない。
黒澤監督らしい作品だったんだなぁ。場面場面で、後の数々の黒澤映画を思い出させた。

今ごろになっての大発見だが、『素晴らしき日曜日』には…ディズニーの『ファンタジア』の影響もあるのかもしれない。

こんな夢を見た

彼女とふたりで店の前に来た。
そこは階段がなく、ロープで2階にあがる。
カラオケの店だが、祭りの準備で荷物置き場になっている。
わしはフンガイして、彼女をカバンにつめて…帰る。戻ってカバンを開けると彼女がいない。
「この子か?」と店の人が下膨れの赤ん坊を差し出す。わしは「違う」といって彼女をさがすために山に登っていく。意味不明。

「そんなおもしろい夢を見るなら、映画観なくてもいいじゃないか」という人がいる。う~ん。
今までに観た映画が夢の中で迷子になってるんじゃないかな。それにしても…夢の舞台がいつも似てる。田舎と都会が同居してるのだ。わしの夢はいつもこんなん(笑)。

東京に出てきて40年以上になるけど、心は今でも山の中を彷徨っているのかもしれない…。

ウイッカーマンを思い出すもエ~ガね

いやはや、観てしまった。『ゲット・アウト』というキモくてコワくてオゾましいのを…。でも、今はこの映画のことを書かない。ネタバレになるといけない。

で、今回はこれを観て思い出した『ウイッカーマン』のことを書こう。『盗まれた街』や『アンダー・ザ・スキン』も思い出したが、それはこの次だ。

https://youtu.be/Alw9tnTgy7w

記憶は確かではない。『ウイッカーマン』はニール・ラビュート監督でニコラス・ケイジ主演。アメリカ映画だが、元はイギリスのものらしい。そうか。クリストファー・リー主演の『ウイッカーマン』のリメイクか。今度、渋谷のツタヤでDVDを探してみよう。

ということは、ウイッカーマンという土着の風習だか木製人形だかはイギリスに伝わるのだろうか。スコットランドとか? よくわからない。

警官が昔の彼女から助けを求められてある島に行き、そこで怖い思いをする。もっとも、主役のニコラス・ケイジが明るいから…キモくてコワくてオゾましいというほどではなかった。不思議な話なのだ。

ベルゼブブ? ドルイド? ペイガニズム? キリスト教以前の? よくわからない。
死と再生の儀式? 同じようなことがエジプトでもインカ帝国でもあったらしい。古代の宗教儀式として…似たようなことが世界のあちこちであったのだろう。映画は奇妙だが題材は興味深い。
ま、日本だって巫女の国だったわけだし…。

とにかく、『ゲット・アウト』を観て『ウイッカーマン』を思い出したのだが、おもしろ気色わるい『ゲット・アウト』の予告編はこ・れ・だ…!

https://youtu.be/UZzukBZhvSU

女神の見えざる手に触れるもエ~ガね

最初、ヤな女だなと思ったのだ。ところが、ラストではホレた…。ジョン・マッデン監督による『女神の見えざる手』のMissスローンのことだ。

https://youtu.be/_TGuWZc3Mfo

ロビイストと呼ばれる戦略のプロたち。マスコミや世論を操作し、政権決定にまで関与する。それがロビー活動らしい。
アメリカでは大統領選やオリンピックの誘致などに、こういうプロが暗躍するんだろう。

銃規制法を可決させるか廃案か。そこにロビイストが絡む。007みたい。
戦略の天才…それがジェシカ・チャステイン扮するエリザベス・スローンだ。鉄壁なヒロイン? かわいくないどころか、冷血で腹が立つほど憎らしい。甘さのかけらもない。ほんと、ヤな女だ。
でも、あぁ…それなのにそれなのに、ラストは彼女に心を持っていかれてしまったのだ。くやしい。マジくやしい。

いわば戦略戦争だから、情報に関してはセリフも多い。ときにマシンガントーク。
ところが、プライベートはほとんどしゃべらない。Missスローンは孤独だろう。そうに違いない。しかし、信念を持っている。持っているのだ。でも、そこはほとんど語られない。
そういう意味で『女神の見えざる手』は寡黙な映画だともいえる。

Missスローンはまっすぐに構えて前を見る。その凛々しさ。カッコいい。
ロビー活動は予見すること。騙しても騙されるなという。
とにかく、おもしろくて興奮した。堪能した。



関係ないことを思い出した。女神の手といえばその昔、“ゴッドハンド”と呼ばれた…世間を騒がした考古学の発掘オジサンがいたなぁ。

学者肌の友人がいる。飛鳥とかの遺跡めぐりをしたもんだ。どうしてるかなぁ。現実から離れて…彼とまた、悠久の神の領域を歩きたいもんだ。

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