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君の名は。でシメククるもエ~ガね

友人宅でホームパーティがあった。そこで「泣ける映画はないか」と聞かれた。このごろは涙もろいから何を観ても泣く。昨日も『君の名は。』を観て…泣けた。
今年ラストのエ~ガね日記を書いておこう。

もともと、新海誠監督がひとりでつくった『ほしのこえ』が好きだった。でも、『君の名は。』はキャラクターデザインも作画監督も別の人。彼のみずみずしい感性が薄まるだろうと思っていた。大作だから大味になるだろうと…。
だから、観てなかった。観て…それは杞憂だったと知った。純度は薄まっていない。むしろ、濃くなったのかもしれない。

『ほしのこえ』は内容的にもプライベートアニメだった。『君の名は。』は多くのスタッフでつくっている…にも関わらずプライベートアニメを保っている、とさえ思った。
監督は自らが求める内面の声と、観客が求める外からの声をバランスよく聴いて表現している気がする。

特に、背景の捉え方が好きだ。背景にだって主役がある。光と影とでそれを表現している。当然、実際は美術スタッフの仕事だが、監督の思いが背景に込められているのを感じた。

そもそも、背景という言葉が間違っている。それは人の背後にある風景ではないのだから…。人がその中にいるものだから…。きっと、新海監督も同じように考えているのだろう、と思う。
その捉え方はおそらく、彼の生まれ育った長野県という風土がくれたものだろう。わしも、登山のために何度も長野に行った。だから、その気持ちはよくわかる。わかる気がする。

青春アニメだ。正直、入れ替わりとか…よく考えるとよくわからないところもある。でも、実写ではないので、それほどの違和感はなかった。神木隆之介と上白石萌音の声もよかった。入れ替わったあともね。

わしの父親が神道の人だったこともあり、市原悦子の声の婆ちゃんの話など…共感した。日本人の心を世界の人も理解してくれればいいなと思う。

『君の名は。』には「今の大切な感情がなくなったらどうしよう」という不安がある。それが切ない。ネコ爺…泣けてしまう。
と同時に、「この世界が大好きだ」「世界はこんなにも素晴らしい」という思いが溢れている。『君の名は。』が国民的アニメ作品になった理由は…そこなんだろうとわしは思う。


帰ってきたヒトラーを笑ってもエ~ガね?

ガツンとくる映画に出会った。でも、笑っていいのだろうか。『帰ってきたヒトラー』という。

https://youtu.be/I4a5XgNT6vQ

タイムスリップなのか、そのあたりはよくわからない。もしかするとSFか。
ともかく…アドルフ・ヒトラーが現代ドイツに蘇る。そして、モノマネお笑い芸人として大旋風を起こす。そういうキケンな映画だ。

人の心をつかむのはうまい。さすがと思う。演説には引き込まれる。きっと、昔もそうだったのだろうな。ヒトラーはもともと画家、つまり表現者だった。観る人…さらには聴く人を意識したんだろうと思う。

かつて、ヒトラーは映画を利用した。今、ヒトラーがインターネットというプロパガンダの技術を手に入れるとどうなるか。YouTubeのスターになるとどうなるのか。そういうコワイ映画だ。

演説で「テレビでは奈落が見えない」と警鐘を鳴らしてもいた。
正気と狂気の差はなんだろう。純粋は美しく…コワイ。
喜劇だとは思うが、恐怖と分類しておこう。

原作はティムール・ヴェルメシュの風刺小説。あえて、ヒトラーの優れた点も表現しているんだろうな。
当然、ドイツ製作で、監督はデヴィット・ヴェント。人物の影の使い方とか見事で、笑いで恐怖を伝える映画だと思った。それにしても、よくぞソックリさんの俳優を見つけたもんですなぁ。

陽だまりの彼女を観てもエ~ガね

思いがけない映画に出会った。西荻の居酒屋オヤジに、わしが推薦した『ぼくのエリ 200歳の少女』を観た感想を聞いたら「『陽だまりの彼女』を思い出した」と応えた。なので、それを観てみた。オヤジ好みだから当然、恋愛ものだ。わしはファンタジーと分類しておこう。

https://youtu.be/3RBmST_x9Sk

『陽だまりの彼女』の主演は松本潤と上野樹里。最近は若い俳優の名前がわからなくなったが、これくらいならわしも知ってる。
原作は越谷オサム? あ、女の子向けの恋愛小説かな。監督は三木孝浩? あ、『ソラニン』や『ホットロード』の人じゃないか。

その世界でそうなると、どうしてこっちでこうなる?…的な、よくわからない設定でもあった。魔女みたいな猫神みたいな婆さんとか…。すこし不思議…という意味ではSFでもあるかもしれない。原作を読めば、映画との違いとかもっとわかるのだろうが…今のところ、その気持ちはない。

ただ、その甘く切ない映画の世界に胸が熱くなった。この映画に出会えて…幸せに思う。

わしには大切に思う人がいるが、ヒロインとその人のイメージがダブった。正しくはヒロインの幼いころの役の人とだが…。胸が熱くなったのはやっぱり…そのことも否めないだろうなぁ。

やさしくなりたい。どこまでもなれる気がする。郷里が好きでやがては母国が好きになるように、彼女が好きでやがてはその人を生んでくれた親を好きになるように…やさしい気持ちに満たされたネコ爺じゃった。

サウスポーがエキサイティングでエ~ガね

『サウスポー』を観た。感動した。
いわゆるボクシングものだ。元チャンピオンが人生のダメージから再起する。よくあるテーマだ。でも、感動した。

https://youtu.be/OYGkDqO-7Os

監督はアントワーン・フークワ。『イコライザー』のときも思ったが、カメラワークと編集がうまい。監督も一緒にボクシングの練習をしたというからすごい。ボクシングは映画に向いているんだろうとも思う。

チャンピオンのビリー・ホープ役をジェイク・ギレンホールが熱演している。わしは『ドニー・ダーコ』が大好きで、それ以降…彼が出る映画はよく観てきた。クセのある役が多いが、彼の役作りはすごい。映画に体をささげるというか、全身全霊で演じる俳優なんだろう。

奥さんのモーリーン役のレイチェル・マクアダムスは美人でかわいかったし、何といっても…パパの試合に一喜一憂する娘がかわいくいじらしかった。あれは演技だろうか。それとも、何かを見せてあの表情を引き出しているんだろうか。

主人公のホープという名前には希望という意味がある。「これで前に進める」という言葉には感動したし、勇気をもらった気がする。過去を捨てなきゃ前に進めないんだ、と…。

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