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獣は月夜に夢を見るもエ~ガね

西荻の居酒屋主人に『ぼくのエリ 200歳の少女』を推薦した。互いに好きな映画を紹介することになったからだ。彼が好む純愛映画だが、サスペンススリラーかホラー的でもあるだろうから…喜んでもらえるかどうかはわからない。

その『ぼくのエリ 200歳~』を彷彿させる…というか、まるで同タイプなのが『獣は月夜に夢を見る』だろう。
不思議なタイトルだ。でも、そこにすべてが語られている。北欧の映画なので、原題はよくわからない。

https://youtu.be/AJD6T_C_r5g

わしは映画を観るとき、その空気感を大事にする。暖かいのか寒いのか。においはあるのか。
閉鎖的な…漁村。美しく暗い空が…雲が、何度も映し出される。肌寒く冷たい…海の香りがする空気。『獣は月夜に夢を見る』にはそれがあった。

主人公のマリーは思う。
母は難病だ。自分も発病するのか。なぜ、皆は恐れるのか。
静謐な映画だが、その静けさの中に恐怖がある…。そんな映画だった。
見せる恐怖というより、感じさせる恐怖だろう。いや、怖いというより美しいとわしは感じた。

主演はソニア・ズーで、これがデビューらしい。自然体だ。
2014年のデンマーク映画。ヨナス・アレクサンダー・アーンビーの初監督作。

わし好みの映画だ。でも、アメリカ映画しか観ない人がたのしめるのか…わしにはわからない。


バックトゥザフューチャーがたのしくてエ~ガね

久しぶりに『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を観た。やはりたのしい。全体に…ジュール・ベルヌ、そしてH.G.ウエルズへのオマージュを感じる。

当時、この映画の宣伝文句は「スピルバーグがまたやった!」だった。仕事仲間と「監督の名前を出さないなんて…。ロバート・ゼメキスが怒るんじゃないか」などといったものだった。ま、そのころはロバート・ゼメキスが知られてなかったんだから仕方ないか。

アメリカ映画は単純と思うことも多々あるが、センスとおもしろさには抜群と感じることが多い。この映画などがそうだ。何度観ても飽きない。

マイケル・J・フォックスではない…他の人が演じる試作の映像を観たことがある。やはり、マイケル・J・フォックスがいなかったらこの映画は成り立たなかった気がする。マッドサイエンティストも最高だ。
一瞬気づかないけど、2作目では恋人とお父さんの配役が変わってた。何か事情があったんだろう。3部作制作の間には時間が経過しているわけだから…。

タイムマシンのデロリアンが走り去ったタイヤ跡が燃える。日本の車メーカーが真似してCMをつくったりもした。
そういえば、黒人が市長になるとか、ニクマレ役が儲けてタワーのようなビルに住んでるとか…後のちのアメリカをイメージするようなところもある。そのことが話題らしい。もっとも、人間は現実化できないことは想像できないもんだ。現実はSFを追い越してる。
とはいっても、タイムマシンだけはつくれないだろうな。



関西の小学生が書いた文章で身につまされるものがあった。その子のお父さんは仕事で自殺したのだという。

大きくなったら博士になりたい タイムマシンをつくる ぼくはタイムマシンにのってお父さんの死んでしまうまえの日に行く そして「仕事に行ったらあかん」ていうんや

その子が綴る文章は切なくつらい…。子どもの笑顔には人類の未来がある。きっと…。

https://youtu.be/iwjtlSbQsqw

P.S.アイラヴユーというもエ~ガね

西荻にある居酒屋の主人と映画話をすると…必ずこれが出てくる。『P.S.アイラヴユー』という恋愛映画。主人は顔に似合わず(失礼!)恋愛ものが好きなのだ。
交流のため、DVDを観た。苦手な分野だ。観始めて10分くらいで…やめようかと思った。観終わった今、以前は苦手な映画だった…と過去形でいえる。苦手だからこそ知識も乏しく…その分、得るものが多いのかもしれない。

アイルランドの風景が美しい。と思ったら、アイルランド出身のセシリア・アハーンという人の原作らしい。
それがアメリカ映画になって、2007年に公開された。監督はリチャード・ラグネヴェネーズで、主演がヒラリー・スワンクとジェラルド・バトラー。
ヒラリー・スワンクは『ミリオンダラー・ベイビー』のイメージが強かったので、恋愛映画っていうのに驚いた。わしが観てなかっただけだろうけど…。

https://youtu.be/IYxz2g0g8lM

内容にはあまり触れたくないが、ある日、夭折した夫から妻のホリーに消印のない手紙が届く。それは…という感じの映画。『ゴースト ニューヨークの幻』を思い出したりもした。

わしが恋愛ものをほとんど観ないのは…現実で起こりうることをわざわざ映画で観たくないということだろう。だから、好きな分野は…SFやファンタジーや歴史・時代劇だったりする。現実ものを観ないわけではないが、サスペンスが好みだったりする。もっとも、サスペンスでもおもしろく引っぱっておいてオチはこれかよっていうのもある。

その点でいえば『P.S.アイラヴユー』は反対だった。最後まで観れるだろうかと感じながら観始めて…ラストは大きな感動に包まれた。登山と似ている。ヘロヘロになりながら登って、やっとの思いで稜線に辿り着いて視界が広がったときのあの開放感。幸福感…。

心の合図? いい言葉だ。ウイックロー山脈国立公園? 一度行ってみたいものだ。
今は、観てよかったという気持ちが心いっぱい。
何より、こういう映画が嫌いじゃない自分に驚いた。きっと、『P.S.アイラヴユー』が好きな人は人間好きなんだろうな。女性映画という“くくり”も違うのかもしれない。これは恋愛映画というより、人間賛歌の映画だと思う。

P.S. 居酒屋の主人と語らうのがたのしみだ。


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