セシウムと少女を語るもエ〜ガね

映画館に行かなくなって久しい。淋しい限りだ。そんなおり、映画館に行くチャンスがあった。総武線(中央線)東中野の[ポレポレ東中野]に…。

ヒョンなことから『セシウムと少女』を観た。監督は才谷遼? 聞いたことがあるな。[ふゅーじょんぷろだくと]の人じゃないか。だったら、どこかで会ったかもしれない。[ふゅーじょんぷろだくと]に行った記憶もあるし…友人の友人だ。

https://www.youtube.com/watch?v=eGviixaZkow

『セシウムと少女』は時空を越えた冒険ファンタジーとなっているので…一応、その分類にしておこう。
主人公の名前はミミちゃん。これは赤本時代の手塚マンガからの命名で、そこからもいかに監督が手塚ファンかというのがわかる。そこに親しみを持ちつつ映画を観た。おそらく同世代だし、まんざら知らない監督でもないので…思ったことを率直に書くとしよう。

中央線の阿佐ヶ谷に暮らす女子高生のミミちゃん。彼女はヘンなおじさんたち(神さま?)に出会う。おじさんたちと一緒にお婆ちゃんの九官鳥を探すことで、東日本大震災後の“水”を追求することになる。
そんなお話だが、『セシウムと少女』の内容は…というと一筋縄ではいかない。冒険ファンタジーとなっているが、むしろ告発映画に近いのではないだろうか。

3・11の放射能汚染の問題に対して、いわずにはおれなかったということだろう。その気持ちはわかる。痛いほどわかる。

ただ、映画として観ると…たくさんの問題があるように思えた。絞り込み不足感は否めないし、文字(セリフ)に頼りすぎている気がする。“学習マンガ”という分野があるが、それに例えればリアルな“学習映画”かもしれない。
でも、いわゆる告発映画かといわれれば…そうかもしれないが、そうでもない。アニメも入ったりしてユーモラスで斬新。妙にたのしい不思議な映画だった。

阿佐ヶ谷を含めて、わしは中央線沿線に馴染みがある。ノスタルジックで、そこには古きよき日本がある。わしがいつもウロウロしている界隈だ。
川にしても同じで、わしは古地図を手元に…趣味で東京の川に沿って歩いている。電車ではなく、川から東京の地形を把握しようとしているのだ。

そんなこともあり、わしはこの映画を観て…懐かしい友と再会したような親しみを覚えた。


ビリギャルを応援するもエ〜ガね

お話もオチも皆わかっているのにおもしろかった。ストンと心に入ってきた。わりと最近観た映画の中で特に印象に残っているのが『ビリギャル』だ。

https://www.youtube.com/watch?v=aZdU6y9NeiI

主演の有村架純は「あまちゃん」で全国区になったのだと思うが、わしはそれ以前に何かで観て知っていた。ファンだった。プックラほっぺがかわいいので、ファンの握手会ならぬ…ほっぺツンツン会とかやるといいかもなんて失礼なことを思ったものだ。ゴメンなさい。

学年ビリの女子高生が塾に入って猛勉強して慶応大学に合格する。それだけの話だ。実は…監督とか俳優陣とか何も知らずに観た。主演が有村架純だということ…それだけで観た。超軽いイイカゲンな気持ちで…。DVDだけど…。

後で確認した。監督は土井裕泰。名前も知らずに観てゴメンなさい。
原作は坪田信貴の「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶応大学に現役合格した話」。長いタイトルだなぁ。名古屋だかにある塾の実際の話がベースになっているようだ。日本史にウトい女子高生のさやかに対して、学習マンガを使ったりしていた。

主人公さやかのお父さんを田中哲司が演じていた。わしはこの役者が好きだ。大河ドラマ「黒田官兵衛」での荒木村重役を観たときからのファンだった。相変わらず屈折感がよかった。
どこまでも娘を信じるお母さんを吉田羊が演じていたが、これはもう説明不要なくらいすばらしい。子はこういう親の愛があれば大丈夫なのだ。きっと…。

そして、塾の先生役を伊藤淳史が演じている。彼がこの役を演じたことも映画の成功につながったと思う。
いい先生。いい大人。女子高生のさやかは「こんな大人になりたい」と思う。「他人のためにそこまで一生懸命になれるなんて素敵。私もこんな大人になりたい」と…。若いときにこんな大人に出会えればいい。今の世の中、こういう大人の愛があれば大丈夫なのだ。きっと…。
もっとも、「大丈夫」という言葉の解釈も世代によって違うだろうけど…。

「さやかっがんばれっがんばれっ」と思いながら『ビリギャル』を観た。感動した。合格できたときは…思わず涙が出た。よかった。
大学受験なんてまだまだ人生のスタート地点のようなものだが、それを克服した彼女ならきっと、これから先のどんな苦難だって乗り越えられるだろうと思った。ほんとによかった。
そして、そのことでわしも勇気をもらった。かくありたい。ほんとにほんとにありがとう。


ヒューゴの不思議な発明を語るもエ〜ガね

わしは奇妙なもの、不思議なもの、神秘的なものが大好きだ。

美術品をつくっている若い人に出会った。彼との接点は美術品だけでなく、酒、書籍、服飾、自転車、音楽、マンガ、写真、染色、猫、岩山、洞窟、奇妙な物…などなど、話を聞いていると趣味嗜好以上に通じるように思えた。

そして、彼の小さな美術品を観て…マーチン・スコセッシ監督の『ヒューゴの不思議な発明』のことを思い出した。

https://www.youtube.com/watch?v=N1CRnFTKGro
https://www.youtube.com/watch?v=UXgYiwBAbHA

『ヒューゴの不思議な発明』はパリを舞台にした2011年のアメリカ映画。原作はブライアン・セルズニック。分類でいえばファンタジーだろう。でも、実は…これをいうと内容のほとんどを伝えることになるが、ジョルジュ・メリエスという映画の創始者ともいえる人の話が骨格にある。

モンパルナス駅の時計台に隠れ暮らす孤児のヒューゴ(エイサ・バターフィールド)。彼は亡くなった父から壊れたオートマタ(機械人形=ォトマトと聴こえた)を渡されており、それを修理する工具を得るために…駅構内の玩具屋に行く。そこにいたのがかつてシネマジシャンとも呼ばれたジョルジュ・メリエス(ベン・ギングスレー)。

ジョルジュには養女イザベル(クロエ・グレース・モレッツ)がいて、ヒューゴは彼女といっしょにジョルジュの過去…映画にまつわる歴史の世界に入っていくことになる。リュミエール兄弟の初の映画…汽車が到着する場面とか、そこでは貴重な映像が紹介されている。まさに映画愛。映画の源流。大河の一滴。

ジョルジュ・メリエスは映画創成期の技術開発者で、初の映画監督ともいわれる人。作品には月にロケットが突っこんでいる絵で知られる『月世界旅行』などがある。直接、フィルムに着色したりもしている。でも、映画は変わった。自分の作品は古い。誰も見向きもしない。自分はもう大昔の人間で…死んだも同じと思っている。

ヒューゴ少年がオートマタを修理したことがきっかけで、ジョルジュ老人の心に生の光が灯る。そういう意味では“発明”ではなく『ヒューゴの不思議な修理』だと思うが、それは発明に匹敵するということだろう。

ジョルジュはマジシャンだった。映画というマジックそのものが発明だったといえる気もする。
それにしても、マーチン・スコセッシ監督の映画としては異質だと思う。フィルムにこだわった監督の初のデジタル作品だという。おそらく、安心して子どもに見せられる初めてのスコセッシ作品だろう。
ただ…これは冒険ものというわけでもなく、ジョルジュ・メリエスを知らない人に興味を持って観てもらえるだろうかとも思った。


高齢者の深い知識もありがたいが、若い人の…希望という名のエネルギーはいい。若い人に感化されてどうするんだって人もいたけど、わし考えはちょっと違う。もっとも、若いエネルギーを感じたとき、自分が老いたと気づくということかもしれないけど…(笑)。

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