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川の底からこんにちはをするもエ〜ガね

わしは川のある風景が好きじゃ。幼少のころ、小さな川がそばにあり…せせらぎを子守唄のように聴いていたからかもしれん。 今でも、頭の中に川が流れている気がする。

都心を走る総武線の水道橋という駅名は、上水(上水道=飲料水)に関係あるだろうとは思っていました。気になって一度、駅のまわりの川沿いを歩いてみたんです。パリの地下水道(見たことないけど)みたいなモダンな造りでした。昔、あそこから江戸城へ水を引いてたんだそうですな…。
そういえば、お茶の水駅の近くにはお茶用の水を汲み上げた史跡がありました。だから、お茶の水という地名なんでしょう。
東京にながく住んどって、まだまだ知らんことが多い。恥ずかしい。

徳川家康が江戸城に入ったころ、今の日本橋や銀座あたりは海だったらしい。まわりは漁師の住む寒村だったそうですな。
海に近い場所は飲み水が得られませんわな。そこで上水を引いたわけじゃな。

黒澤映画『赤ひげ』の舞台にもなった小石川。そこで水源が見つかり、江戸城へ引いたそうな。小石川上水じゃ。でも、江戸の人口も増えてきて…もっと水が必要になる。
そこで、井の頭池から水を引いて小石川上水につないだ。これが神田上水というわけじゃ。つまり、かぐや姫の歌で石鹸がカタカタ鳴った…あの神田川じゃな。

神田川は井の頭公園の井の頭池から出発しちょる。そこにある祠が…わしの朝の散歩コースの目的地である親之井稲荷尊(稲荷神社)じゃ。

ともかく、多いとき江戸には上水道が6本もあったといわれるから、すごい都市やなぁ。 あちこちの川では染め物をしていたらしい。風情もあったんじゃろうなぁ。

江戸は大都市になって、それでもまだ水が足らんので、わしがいつも散歩してる玉川上水を設備したっちゅうことじゃ。多摩川から江戸まで水を引くという…そりゃもう、大工事じゃわい。
工事責任者は玉川兄弟じゃが、褒美として玉川の苗字をもらったんじゃろう。


後に…おそらく東京オリンピック前だと思うけど、水道が設備されて上水は役目を終えた。そのときに埋め立てた川も多いらしい。散策し、そこにない川を見るのもわしの趣味だったりするのです。まるでタモリじゃのう。
http://tokyoriver.exblog.jp/13743763/

実際、玉川上水も水が枯れてた時期があった。でも、今は魚が泳げる程度には水が流れてる。美観という意味で復活させたのであろう。
つまり、太宰治が入水したころは、今よりもっと水かさがあったということじゃ。

以前、玉川上水沿いは…源流を訪ねて多摩川まで歩いたことがある。
いつか、下流も歩いてみよう。噂では世田谷区内で自然消滅しているらしい。

それとは別に、神田川沿いを出発点(井の頭池)から歩いてみたい。
市ヶ谷だかのあたりに川を利用した釣り堀がある。あそこまで歩いていって…釣りをしてみたいものじゃ。 この指止まれ。どなたか賛同者はおるかいの(笑)。

ところで、井戸端会議に関してのウンチクをひとつ。
江戸時代、上水道を地中の配水管で町内の井戸につないでいたらしい。つまり、水道じゃ。じぇじぇーっ! これは江戸の驚くべき技術ではないか。
確か『赤ひげ』にもあったが、竿の先につるべをつけたものを井戸の中に入れて水を汲む。大勢で汲み上げると水がなくなり、次に水が溜まるまでおかみさんたちは雑談をして待つことになる。これが井戸端会議の発祥だったんじゃのぅ。


あ…映画の話をせにゃならん。川談義ウダウダじゃいけんのう。
川の映画ということで、『川の底からこんにちは』はどうじゃろか。わしが期待していた満島ひかり主演の映画で、DVDコーナーにあるでしょう。
彼女を正確に認識したのは『愛のむきだし』ですが、わしはそれ以前から満島ひかりに注目していました。NHK朝ドラの『瞳』や『デス・ノート』とかね。『ガメラ』もあったかな。

この映画は…東京での0L5年目の主人公が人生の転機を迎えて、父のしじみ工場を継ぐ話(わしの郷里でも大きいしじみが取れた)です。工場のオバチャン軍団がスゴいんです。笑えます。フツーにたのしめる映画です。

やはり、満島ひかりはいいですな。自己主張する場面とか…よかったです。怪奇映画みたいなタイトルだけど、『川の底からこんにちは』は笑いと涙のコメディでしょう。わしは「がんばるしかないッ」ていうパワーをもらいました。おかげでスッカリ体調もよくなりましたよ。ホントです。
♪川ぁのぉ底からぁこんにちはぁ〜♪ さあ、みんなでこの“歌”を唄いましょう。

ただ、この映画をよかったという人と同じくらい(?)よくなかったという人もいるらしいから…どうなんですかねぇ。多分、笑えるかどうかが境界線なんでしょうね。
まだ20代くらいの石井裕也監督の作品ですが、彼は数年前…満島ひかりと結婚した人ですよね。これからも、夫婦でがんばってほしいものです。応援しています。
http://www.youtube.com/watch?v=UZrjgsHwKP4

映画の予告編と、満島ひかりがコマーシャルソングとして唄う「ファイト」「浪漫飛行」を入れておきましょう。まるで川の流れのように…ひた向きさ溢れる彼女の歌声に心が震えますよ。
http://www.youtube.com/watch?v=7htnFRGDjeA

DVDラベル=川の底からこんにちは

キャプテン・フィリップスで世界情勢を語るもエ〜ガね

さぁ、世の中が動き出しました。
今年は若田光一飛行士が国際宇宙ステーションのキャプテンを勤めますよね。日本人として誇らしい気持ちです。これに合わせて『ゼロ・グラビティ』といいたいところですが、最初に書きました。なので、今回はキャプテンつながりで『キャプテン・フィリップス』にしましょう。
http://www.youtube.com/watch?v=KRHJ2YEaJ4E

実際にあったアフリカのソマリア沖での事件をもとにした映画(おそらくキャプテンの手記が原作)ですが、わしは詳しくは知りませんでした。そういえば、新聞で読んだなというくらい。そもそも、“海賊”っていうのがよくわからなかった。『パイレーツ・オブ・カリビアン』じゃあるまいし、現代に海賊ってどういうことって思いがありました。

そういうことなんだって思いましたね。『キャプテン・フィリップス』を観て…。それがこの映画を観た大きな収穫でした。

アメリカの大型貨物船が乗っ取られて、キャプテンが拉致される。映画はその攻防を描いています。
監督はポール・グリーングラスで、主演のフィリップス船長をトム・ハンクスが演じています。いや、実際は…ラストを除いて、演じてないくらい抑えた演技ですね。実録モノってことで、そうしたんでしょう。それが逆にリアル感を出していました。
カメラワークも臨場感を出していて、まるでドキュメンタリータッチです。

何といっても“海賊”がいいのです。助演男優賞をあげたいくらいですが、観ている間はホンモノだと思いました。それくらいリアルでしたね。予告編にも出てるけど、特に容姿が…。
いいものを食べてるんだろうと感じさせるトム・ハンクスの体型に比べて、海賊はまるでガイコツです。豊かな国と貧乏な国の対比。そこに海賊をやらねばならなかった…切羽詰まった悲壮感がある。

『キャプテン・フィリップス』は勧善懲悪のアメリカ映画でありながら、なぜ彼らが海賊になったのかという視点を背景に含んでいます。
あまり書かないほうがいいでしょうけど、海賊ってもとは漁師なんですね。そのことに驚かされました。では、なぜ漁ができなくなったのか。ということまでを深読みして考え合わせると、単純に彼らをわるくいうことができなくなってくる。
そこがこの映画の魅力でしょうし、わしが好感を持った部分です。

当然、アメリカは決してテロを許さない。海軍の特殊部隊までが動くわけです。
アメリカの軍隊と海賊はまるでトラと野生のネコのようで、ネコなどはひとたまりもない。
そういうふうに思っていいのかどうかわかりませんが、海賊がかわいそうとさえ思ってしまいましたね。

つまり、アメリカの正義は世界の正義なのかってことを考えてしまったわけですよ。そして、そう思わせる映画をアメリカがつくるってことにも…驚いてしまうのです。

今回は短いですがこれくらいで…。
いつもこれくらい短くありたいものです(笑)。

DVDラベル=キャプテン・フィリップス
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