まるっとメッセージを受け取るもエ~ガね

渓谷を下に見ながら…わしは険しい岩場を登る。やがて、山頂に四角い小さな光が見えてくる。何だろうと近づくとそれは窓で、登っていた山はビルディングの中にあったのだと知る。そんな夢を見た。
こんな夢を見たのは『メッセージ』を観たせいだろう。予告編だけでわし好みと感じていた。ドゥニ・ビルヌークの監督作品。

https://youtu.be/_q1iFcsJk8o

少し映画の内容に触れます。真っ白な気持ちでご覧になりたい方は読まないでください。

時間に流れがなかったら? 最初にそんなモノローグがあった。不思議な映画だったのだ。

世界各地に巨大なコンタクトレンズみたいな紡錘形の物体が現れる。宇宙からやってきたそれが…地面のちょっと上で止まっている。とにかく、美しい! マグリットの不思議な絵を思い浮かべた。『2001年宇宙の旅』のモノリスのようでもある。

友好的なのか。地球を侵略するのが目的か。何をしに来たのか。それがわからない。
前者なら『未知との遭遇』や『E.T.』があった。後者なら『宇宙戦争』や『インディペンデンス・ディ』など、いくらでもある。その中間的な『地球の静止する日』というのもあった。とにかく、SFでは馴染みの設定だ。

「時間」では『インター・ステラー』を思い出した。「北海道」では『コンタクト』を思い出した。「武器」では『火の鳥2772』を思い出したりもした。

言語学者のルイーズ・バンクス博士(エイミー・アダムス)が主人公。彼女がそれを解読していく…というストーリー。わしら観客は彼女と一緒にその物体に近づく。ハラハラする。そのときに流れる不思議な音楽。それがよかった。

『2001年宇宙の旅』での…パイロットたちがモノリスと対峙したときの不思議な音楽。それを思い出した。意識しての映画づくりだろう。

宇宙から来た彼らを知るにはどうすればいいのか。どうコミュニケーションをとるのか。何かを教えてくれるのか。攻撃してくるのか。攻撃するのか。戦争になるのか。
宇宙人は『モンスターズ』の樹木生物みたいでもあるが、おそらく…イカとかクラゲとかの海洋生物に近いのだろう。

サピア=ウォーフの仮説? わしもそう思う。言語と思考のつながりは興味深い。

「非ゼロサム」とかが出てきた。株式の現物取引? いや、「非ゼロ和ゲーム」だったかな。皆が儲ける? 12個の物体の意味はそこにあった? 地球人全体? やがては宇宙人も? 総合理解? 異体同心? 未来のための投資? そういうことかな。
円環する時間? 原因と結果が入れ替わる? 過去という名の未来? SFではよくあるが、キツネにつままれた感じ。わからなくもないけど…わかる気がする。 

後半、わしにはよく理解できないところもあったが…とにかく、イカ墨の“丸文字”は魅力的で美しい! 表義文字による理解。そこに引き込まれた。これはもう…究極の異文化理解だろうな。

使い古された馴染みの設定。それをこんなふうにまったく新しい映画にできるんだなぁ。


夢は不思議だ。外にいたつもりが中? 上が下? 夢の解釈は様々だけど、映画『メッセージ』に登山シーンがあったわけじゃない。でも、わしの記憶にはある。夢の中の遠いリアルな記憶。映画の影響に違いない。
深いところでわしの脳が何かを感知したんだろう。

ゴースト・イン・ザ・シェルに魂を感じるもエ~ガね

なぜ、バグが混入したか。バグは偶然生まれるものじゃない。何かを伝えるために現れたのだ。
それが義体化ならば…なおさらだろう。過去の記憶からの問いかけかもしれない。

https://youtu.be/tUBxWislVEc

『ゴースト・イン・ザ・シェル』を観た。キモいほどの圧倒的な世界観。
人と機械が融合していく未来。サイバーテロに立ち向かう公安9課。攻殻機動隊。
原作の「攻殻機動隊」は30年くらい前に読んだ。アニメも観た(長くなるのでこのあたりは省略)。それがハリウッド映画として蘇ったことを喜びたい。

ゴースト・イン・ザ・シェルというときのゴーストとは幽霊のことじゃない。生身の脳の記憶のこと。
義体とは…義手とか義足とかいう意味の義体。つまり、シェルだ。かつて、『ロボコップ』という映画があったがそれと同じ。でも、ロボットじゃない。生身の脳がある限り、主人公の“少佐”はサイボーグなのだ。

主演のスカーレット・ヨハンセン(以下、スカヨハ)にとっては挑戦だっただろう。体は身体能力が高い。脳以外は自分の体じゃないというのを演じなければならない。それを意識して演じているのを感じた。リアリティがある。それを体感する映画だろう。

スカヨハはほとんどデビューのころから観ていると思う。『真珠の耳飾りの少女』が印象に残っている。それがいつのまにかアクション女優になっていった。CGやスタントチームがいるとはいえ、基本的には本人が演じなければならない。
全身シリコンのスーツは美しい。なぜ、日本人じゃないのかという声もあるようだが…ともかく、彼女を主役にできたというのは快挙だろう。“スカヨハ攻殻”の誕生だ。

人の価値は何によって決まるのか。記憶なのか。行動なのか。与えられた人生なのか。選び取る人生なのか。
かつて、「アトム」が悩んでいたように、これはアイデンティティを模索する…葛藤の物語だ。

ビートたけしだけが日本語というのに妙な違和感があった。でも、多文化がごちゃ混ぜになった世界。テレパシー的な機能もあるんだろうから気にしなくてもいいのかもしれない。

美術がすごい。異様なほどだ。街並みの撮影ベースは香港だと思うが、仕上がったレトロ風な未来風景には圧倒される。キモいと感じたが、それは決してマイナスの意味じゃない。
観終えて歌舞伎町のネオン街を歩いていたら、スクリーンの中に入ったようなクラクラした気分に襲われた…。

監督は『スノーホワイト』のルパート・サンダース。イギリス人だ。そのせいか、ハリウッド映画とはいってもどこかヨーロッパのテイストもある。なるほど、“少佐”は心に闇を抱えて闇と戦う“白雪姫”とも通じるのかもしれない。
今回の『ゴースト・イン・ザ・シェル』を観て、『ブレードランナー』を思い出したりもした。当然、その系列の映画だろう。
今日の医療やテクノロジーにも通じ、結局は「人間とは何か」を問いかける。

どこか懐かしくもあり、深く重く…昔の学生運動の場面が頭をかすめた。
バグとは…もしかすると孤独な魂の叫びなのかもしれない。


キングコング 髑髏島の巨神から逃れるもエ~ガね

新宿で『キングコング 髑髏島の巨神』を観た。謎の島が見つかり、そこに調査隊が向かう。

どこかジュール・ヴェルヌぽい。ダレるところがない。ムダなく観客をひっぱる。大迫力で楽しませてもらった。監督はジョーダン・ボート=ロバーツ。

予告編にもあるが、ヘリコプターの場面でトンボが出るところ…好きだなぁ。監督にこういうオチャメ(?)なセンスがあるから、陰惨なはずがそういう印象を与えないんだろうなぁ。

https://youtu.be/rIItwZJQqoE

カメラマン役の女優、どこかで観た記憶があると思ったら…『ルーム』で監禁されてた彼女じゃないか。今回は思いっきりアウトドアだなぁ。

わしはレイ・ハリーハウゼンや円谷英二など、特撮ものが好きだ。好きだった。今は苦手なCGだが…それでも特撮気分で観てしまう。CGも昔はマネキンみたいだったのが、今では毛並みまで自然になってきたし…。当然、分野としてはSFとかファンタジーに偏ることになる。

今回、エンディングロールのあと、大半の観客が帰ったあとにオマケのような映像があった。
生き残った若い学者が「まだ他にもいる」とかいいながら壁画のようなものを観ている。その姿はゴジラじゃないか。ジョーダンか。ということは…おいおい、次はキングコング対ゴジラになるのかよ!? また観ないといけないじゃないか。いいかげんにしてほしいなぁ(笑)。

https://youtu.be/ahODbd1Ujok

ローグ・ワンでスタートするもエ~ガね

フォースは我とともに…。『ローグ・ワン/スターウォーズ・ストーリー』を観た。ルーカスの世界観を発展させたギャレス・エドワーズの監督作品。

https://youtu.be/bxoikPW_aTQ

スピンオフ映画だ。本編の「エピソード3」と「エピソード4」の間に位置する。「エピソード4」というのは…つまり旧作の1作目で、宇宙画面に最初「反乱軍は初めて帝国軍に勝利してデス・スターの設計図を手に入れた。レイア姫はそれを持って…」というキャプションが流れる。それを映像化したもので、いかにして入手したか…アレってこういうことだったのみたいな話だ。

ただ、今までこのシリーズを観たことない人には、普通に戦争映画みたいで…特に前半はワケわからんかもなぁ。子ども向けではないし、戦場で手持ちカメラがブレたりもする…。フィルムも使ってるんじゃないかな。テイストも違うし、勧善懲悪でもない…。
でも後半、特にラストの10数分はスゴかった。興奮すること間違いなし。

旧作の1作目は黒澤映画の『隠し砦の三悪人』をベースにしているのは有名だが、今回の『ローグ・ワン』には『七人の侍』が入っている気がする。『座頭市』もね。
そういえば、『スターウォーズ』の世界では衣装にボタンがないんだな。日本の着物を意識してるんだろう。旧作のルークも柔道着だったし…。

今まで観たことない人は何も思わないだろうけど、『ローグ・ワン』の総督役の俳優は…もう亡くなった人じゃないか。なのに、違和感なく普通に出ている。今はそういうことができるんだなぁ。
そして、ラストに出てくる人。あの人もつい最近亡くなったが、この映画の撮影時は存命で…それを映像処理で若くしたんだろうなぁ。今はそういうことができるんだとつくづく感心した。

かつて、こんな熱い戦いがあったんだなぁ。“それ”を入手したとき、何かと聞かれて「希望だ」と応える。それが旧作の1作目が「エピソード4」となったときのタイトル「新たなる希望」につながるんだなぁ。
これはもう、サイドストーリーを越えて「エピソード3.5」と呼んでもいいんじゃないかな。

「希望」を託された側がそれをどう生かすか。思いはつながっていく。
つまり、そういうことでしょう。わしらのこの現実世界も…ね。
ナショナリズムが引き起こした過去の脅威…。
不安定な今の世に希望が根付くか。

それにしても、フォースとは何だろう。昔は理力と訳していた。それもわからない。ある種の精神エネルギーだろうか。森羅万象…。アニミズム…。日本の神道にも通ずる気がしてならない。
我はフォースとともに…。フォースは我とともに…。

ずいぶんと山から遠ざかっているが、自然のエネルギーを感じるためにも…今年は近場でも登ってみるかなぁ。

エクス・マキナにゾクゾクするもエ~ガね

元はラテン語でdeus ex machina …。エクス・マキナは「機械じかけの装置から現れた神」を意味するらしい。が、それは誤訳でもあるらしい。ex エクスは、英語のフォルムを意味するらしい。と、タイトルのことだけでも書いていくと長くなる。

『エクス・マキナ』を観た。低予算ながら、すごい映画を観た気がする。カルト映画として語り継がれるんじゃないかな。

https://youtu.be/9lviJ605Wfw

その昔々、クラスにはアトム派と鉄人派がいたように思う。アトム派には女子が多く、鉄人派には男子が多かったように思う。鉄人派の男子が「アトムはロボットなのに人間みたいだから幼稚だ」といっていた。でも、考えてみてほしい。鉄人は…鉄人28号のことだが、工作機械と同じで、アトムは…今でいうAI(人工知能)ロボットなのだ。

『エクス・マキナ』はそのAIロボット誕生秘話。
インターネット会社のケイレブというプログラマーが、抽選会で当たって社長の別荘に行くことになる。そこでの話だ。エヴァと呼ばれるその透け透けロボットが美しい。怖いくらいに…。
建物と自然の調和も美しい。音楽も、ジャクソン・ポロックの抽象画も…。

2015年のイギリス映画。アレックス・ガーランドの初監督作。AIが人間を凌駕することはないのか。SFスリラーだと思うが、明日にでもこういうことが起こりうる気がしてくる。

https://youtu.be/PuW3U5Br16U
https://youtu.be/tDsadV9KaCA

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