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コーダがエ~ガね

わしに知らない人からメールがくる。そして、二言目には「結婚していますか」とか聞いてくる。
わしは30年近く映画日記を書いている。そのことで語り合うのは好きなんだけどね。プライベートなことしか聞いてこない人には申しわけないけど…。


『コーダ あいのうた』がよかった。少し、内容に触れてみる。
家族皆で漁をしている。両親と兄は耳が聞こえない。聾者だ。

主人公の少女だけが話せるのだ。いや、話せるだけじゃない。唄えるのだ。
高校の合唱部に入って、先生に才能を見出される。犬の発声を真似るのはいいね。

でも、少女ルビーは家族3人の生活をサポートしている。通訳だ。
コーダとは聴者の意味。いや、耳が聞こえない人に育てられた人のこと。
だから、家族のコミュニケーションは当然…手話になる。

家族と自分のユメの間で揺れ動く娘の気持ち。家族から娘への気持ち。

娘ルビーが唄うのを聞く時間。家族が…サイレント表現になる。無音。家族同志。たとえ聞こえなくても音楽は…気持ちは伝わるのだろうか。

明るく元気で感動的な映画だ。感動と快感。日本なら暗くて説教的になっただろうな。

監督はシアン・ヘダー。オリジナルはフランス映画で『エール!』というらしい。つまり、リメイクなのだ。ありがとう。エミリア・ジョーンズ。

両親と兄だが、実際に耳が聞こえない俳優が演じている。すばらしい映画だった。『コーダ あいのうた』はよかった。名作だね。

https://youtu.be/wvcOG4idn74

今度、あの手話を使ってみよう。

灼熱の魂に…を受けるもエ~ガね

衝撃的な映画を観た。ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の『灼熱の魂』という。

この監督の作品はほとんど観ていたが、初期の話題作を見逃していたのだ。何も知らないで観た。

母親が亡くなり、奇妙な遺言を残す。ふたりの子どもはそれを調査する。

最近の映画は「あー、おもしろかった。で、何を観たんだっけ?」というのが多い。これはその反対だ。

映画が終わって劇場を出るとき、誰ひとり…何も話さなかった。話せなかった。

今、[新宿シネマカリテ]でやっている。
わしはこの映画のことを生涯忘れないだろう。

https://youtu.be/ZeXCVQFJE3s

今は『DUNE』続編を心待ちにしている。


幸せへのキセキを信じるもエ~ガね

もう…アマビエさまに祈願するしかないのか。
コロナは…収束の兆しが見えてきているんだろうか。「たいしたことない」「ちょっと騒ぎすぎ」という声も聞こえるが、本当の終息とはほど遠い。むしろこれからだろう。今こそ、油断大敵だ。
祈りたい気持ちもあって、『幸せへのキセキ』を観た。

『幸せへのキセキ』はマット・デイモン主演の…いわば、家族の冒険映画。キャメロン・クロウの監督作だ。
原題が「We Bought a Zoo」で、そのままの内容。実際にあった話らしい。ベンジャミン・リーという人が奥さんを亡くし、ふたりの子どもを抱えて…ほとんどダメになってる動物園を購入して…そこに住む。
とにかく大変だけど、のりこえて幸せをつかむという話。

何も知らないで、DVDで観た。100%知らないで観るのはいいね。
飼育係がスカーレット・ヨハンソンだった! エル・ファニングも出てきた!
Why not?
観終わって…幸せな気持ちになれた。

https://youtu.be/uZNer6Es6mk

君がワンダーでエ~ガね

『神様との約束』という“産婆”を扱った邦画があるらしい。それがこの映画に通じるかもしれない。

わしはふたつのレンタル店の会員だが、ひとつの店には『ワンダー 君は太陽』のDVDは置いてもいなかった。人気がないからだろうか。そう思ったが、もうひとつの店で借りてきて…観た。

映画のその子はオギーという。障害…というのとは少し違うかもしれないが、障害を持つ子の親たちをどう表現しているか。それを確認したかった。

https://youtu.be/oFyAFL2OmCo

字幕では“奇跡”という言葉にワンダーとルビをつけている。
ギフテッドというギフトの語源がある。神から与えられた子、選んでその親の元にやってきた…というニュアンスだろうか。親はオギーを奇跡として受け入れている。強く立派な親だ。母親役のジュリア・ロバーツが実質的な主人公じゃないかな。

「君は太陽」という副題は、オギーが家族の中心にいるからだ。皆が彼の周りを回ってる。
手のかからない姉のヴィアは…両親にもっと自分を見てほしい。出ている人が皆よかったが、特にヴィアを演じるイザベラ・ヴィドヴィッチがよかったな。

オギーが夜空を見上げながらいう。「いつか月に行くんだ」と…。
パイロットに憧れる彼の文字通りの夢かと思ったが、もしかすると…自分も誰かの周りを回りたいって意味もあったのかな。

オギーはいう。「ぼくは普通じゃない。でも、世の中に普通の人なんているのかな」と…。
予想通りのところに着地する展開だったものの、観て温かい気持ちになった。


近々、障害を持つ子の家に行く。家族構成が映画と同じだ。わしはそこで何を感じるだろう。
ミニカー好きの彼に特別なプレゼントを用意した。どんな顔をしてくれるだろうな。


ギフテッドに涙するもエ~ガね

ガラケーからスマホに替えて3ヶ月。毎日、いろいろなニュースを読んでいる。
自宅のベッドの下で知らない猫が子どもを産んでた…という記事があった。「父親になるとはこういうことか」と、記事の男性は子猫のかわいさにのめり込んでいったようだ。その様子がほほえましくおもしろかった。

さて、映画の話。『ギフテッド』を観た。マーク・ウェブの監督作品。

https://youtu.be/OUcwS7WmUo0

父親の奮闘という点ではスマホの記事に通じるんじゃないかな。
『ギフテッド』にも、7歳のメアリーがかわいがっている隻眼の猫が出ていたし…。

でも、父親と娘の話…かと思ったら、その少女は実は姉の子どもなのだ。姉はナビーエーストークス方程式だかの天才数学者で、メアリーの天性の才能は遺伝によるものらしい。
ギフテッドとは才能という意味だ。

つまり、オジサンと姪の話だが、このメアリー役の子役がすごい。マッケンナ・グレイス? ホントに天才じゃないかと思う。

オジサンのフランク役の俳優、どっかで見たことがあると思ったら『キャプテン・アメリカ』のクリス・エヴァンスじゃないか。独身のフツーのオジサンぶりが自然で、すぐには気づかなかった。驚いた。フランクも自身の父性ぶりに驚いたに違いない。

才能ある孫娘に英才教育をという母親が登場して、フランクと争うことになる。メアリーにとってどうするのが一番の幸せなのか。まぁ、そういう映画だった。感動的だった。

子どもの新しい能力というものは大人には理解できない。そういうものだろう。
一番大切なのは愛する才能? そうなんだろうな。
幼い子どもが亡くなる事件は…辛い。


その昔、結婚しようとしたことがあった。そんなことがあってから、わしは幼い子どもを見るたびに「あのとき結婚してたら…今はこれくらいの子どもがいるんだろうな」と思ったものだった。『ギフテッド』を観て、なぜかそんな…甘くて苦い経験と感動が蘇ってきた。遠い日を思い出させてくれた映画だった。

朝の光が差し込む前に、目覚まし時計のように夢を見る。
川のほとりで彼女が迷子になっていて、わしは探しに行く。今と昔が混在していて、いつも似たような夢だ。迷子になっているのはわしなんだろうか。

前を向いてしなやかに生きていかなくちゃね。


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