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僕たちの嘘と真実が熱くてエ~ガね

若いファンばかりだろうから恥ずかしいなと思いながら…新宿ゴジラビルで観てきた。欅坂46の5年間に密着した『僕たちの嘘と真実 Documentary of 欅坂46』を…。
マスクと帽子のおかげで違和感なく観客に解け込めたみたい(笑)。

以前のウダウダで書いたが、わしは平手友梨奈を知らなかった。平手→てっちゃん→てち、と呼ばれるようになったんだろうと今は想像してる。わしは若手の女性音楽グループにほとんど無知だった。
ラジオの紅白歌合戦で「僕はイヤだ!」という声を聴いて心が震えたのだ。映画『響』を観て、彼女がそうだったのかと気づき…演技がすごく上手というほどではなかったが、その存在感に圧倒され…強く魅かれた。

そんなこともあり、実は『僕たちの嘘と真実』を楽しみにしていたのだ。



結論からいえば、『僕たちの嘘と真実 Documentary of 欅坂46』はとてもよかった。いい娘ばかり。素直にそう思う。
一所懸命な姿。メンバーを思いやる姿。若いって素晴らしいっていうか、黒澤映画『生きる』の市役所の課長になったような気分だった。わからない? とにかく…皆がひたむきで、感動的だった。

わしは平手友梨奈=てちが全身全霊で踊り唄うところを初めて観た。わしが思っていた以上に、彼女は“絶対的センター”だったんだな。ファンに叱られるかもしれないが、最年少(だと思う)の彼女の他はバックダンサーみたいになっている。それくらい、てちには表現力がありエッジが利いていた。

欅坂のユニフォームって、ナチスドイツの軍服に似てない? 大人と闘うというイメージかな。でも…おそらく、彼女が闘う相手は大人じゃない。

僕はイヤだ!と叫ぶ「不協和音」はこんなふうに唄ってたんだ。その集中力。てちの憑依が…思いが伝わってくる。心に刺さるものがある。わしはそう感じた。
国際ニュースで、香港民主化運動の女性リーダー周庭が「不協和音」を心の支えにしていたと語っていたのも頷ける。

てちはウソがキライなんだろうな。だから、演じることもキライなんだろう。
“黒い羊”は白い群れの中で馴染めなかったということなのか…。いやそれとも…。
14歳の少女が背負った重荷を考えると辛い。負けたくなかったんだろうな。自分に…。

表現によって人格が変わるほどだったという…てち。天才肌というか、特別に感性が鋭い娘なんだろう。いくつかの行動はそれゆえの我儘とかの声もあるようだが、メンバーみんなでがんばってるのに、自分しか脚光を浴びないということへの配慮もあったのかな。わしなんかが語るとファンに叱られそうだけど、そんな気もした。

https://youtu.be/2d0aREJwL7A

ただ、この高橋栄樹/監督の音楽ドキュメンタリーだけど、少し長すぎるんじゃない? 編集の問題もあるんだろうが、終わりそうで終わらない。5年間を2時間だから、これでも短い? それはわかるけど、歯切れよく終わってもよかったのかもね。
てちの脱退までのドキュメンタリーじゃなく、“新生欅坂”があるんだということで、追加されたりして長くなったのかもしれない。
まとまりという点でもそうだが、タイトルの“嘘と真実”というのもよくわからなかったな。

わしは彼女らの実際の活動をまったく観ていない。映画を観ただけだ。その観点からいえば、本編で使っていない映像で予告編をつくるっていうのは奇妙だよね。でもない?

角を曲がった平手友梨奈にはNHK朝ドラの主役をやってほしい。素直に…自分が納得できる表現をしてほしい。わしの秘かな願いだ。



東京キッドにドッキリするもエ~ガね

ほとんど義務という感じで『東京キッド』をDVDで観た。タイトルと“喜劇の神さま”と呼ばれた斎藤寅次郎監督の名前だけは知っていたが、未見だった。恥ずかしい。

で、YouTubeを探してみたが…コレでいいのかどうか自信がない。
https://youtu.be/OCiwZC5cbW4

とにかく、1950年という戦後間もない混乱期に、ここまでバイタリティあふれる明るい作品ができていたことに驚いた。あの黒澤映画に三船が登場してくるのもこのころだった。確か…東映動画の『白蛇伝』もその少しあとじゃないかな。

国としての復興の時期だったんだろうな。『東京キッド』には焼け野原のあとからの…夢と希望と笑いというエネルギーが満ちあふれている。すごい。

当時、13歳の美空ひばりの大人ぶった歌声もすばらしいが、個人的には歌が流れると体が踊りだしてしまう病気(?)の人が好きだった。観ていて体が動きそうだった。
どんなに辛く貧しくとも、皆が明るい未来を信じて歩んでいる。きっと、そういう時代だったんだろうな。すごい。

ちょっとした場面のためにわざわざハワイロケをしているのがすごいし、デジタル版にするためフィルムのキズを修復しているのもすごい。あたりまえかもしれないが、出ている人が全員亡くなっているのもすごい…。

映画黎明期の作品だ。いや、黄金期というべきかな。
新しい映画は数限りなく…全部観ることは不可能だが、1950年前後の映画というのは限りがある。もしもDVDになっていれば、すべて観ることができるかもしれない。

無からは何も生まれない。温故知新。創作の源流めぐりがわしの趣味なのだ。

くちびるに歌を持つもエ〜ガね

恥ずかしいなぁ。泣きながら観てしまいましたよ。
DVDで観た『くちびるに歌を』のことです。

秘めた過去を持つピアニストが…郷里の中学校で臨時の音楽教師になる。嫌々ながらも合唱部の顧問を引き受けることになり、子どもたちとの交流が生まれる。そんな話です。

舞台は五島列島の小島です。オール長崎ロケとのことで、自然がすばらしい。海の見える草原で合唱練習をする場面は『サウンド・オブ・ミュージック』みたいでした。島の女先生ってことでいえば『二十四の瞳』ですよね。あ、『おっぱいバレー』というのもありました。

監督は『ホットロード』の三木孝浩。主演はガッキーこと新垣結衣で、初めての教師役。当然、ピアノ演奏もあります。
「手紙 〜拝啓 十五の君へ〜」のアンジェラ・アキが五島列島の中学校を訪問するテレビドキュメンタリーがあったそうです。それに着想を得て書いた中田永一の小説が原作らしいのですが、実はこの人…乙一の別名だったんですねぇ。
当然、映画の中でこの「手紙」という楽曲が使われています。

キーワードとして手紙が出てくるし、歌詞もある。そのバランスなのか、子どもが出る映画にしては寡黙です。生徒たちは心の奥に秘めた悲しみを持っているものの…多くを語らない。それがいじらしい。

第一、主役の先生があまり話さない。笑わない。その分、ほんのちょっこし表情をゆるめる場面が印象的でしたね。やわらかい笑顔がよかった。内面の演技なのでガッキーも難しかったかもしれない。でも、そこに女優としての成長を感じました。昔は“ポッキー”のコマーシャルとかで飛び跳ねてたのにね。
ベートーベンの「悲愴」だったかな。言葉ではなく、音楽で生徒を勇気づける場面とか…映画的でよかったですよ。

音楽室の額に「勇気を失うな くちびるに歌を持て 心に太陽を持て」という言葉がありましたね…。苦難を乗り越えて、合唱コンクールに向かっていく。合唱という形でひとつになっていく。感動的でした。涙腺が決壊しました。
ユリ先生。サトル。ナズナ。みんなみんな…忘れません。

https://www.youtube.com/watch?v=EOa2f5YoKWI

それにしても、連絡船の汽笛の音がそうだった…というのは知りませんでした。


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