P.S.アイラヴユーというもエ~ガね

西荻にある居酒屋の主人と映画話をすると…必ずこれが出てくる。『P.S.アイラヴユー』という恋愛映画。主人は顔に似合わず(失礼!)恋愛ものが好きなのだ。
交流のため、DVDを観た。苦手な分野だ。観始めて10分くらいで…やめようかと思った。観終わった今、以前は苦手な映画だった…と過去形でいえる。苦手だからこそ知識も乏しく…その分、得るものが多いのかもしれない。

アイルランドの風景が美しい。と思ったら、アイルランド出身のセシリア・アハーンという人の原作らしい。
それがアメリカ映画になって、2007年に公開された。監督はリチャード・ラグネヴェネーズで、主演がヒラリー・スワンクとジェラルド・バトラー。
ヒラリー・スワンクは『ミリオンダラー・ベイビー』のイメージが強かったので、恋愛映画っていうのに驚いた。わしが観てなかっただけだろうけど…。

https://youtu.be/IYxz2g0g8lM

内容にはあまり触れたくないが、ある日、夭折した夫から妻のホリーに消印のない手紙が届く。それは…という感じの映画。『ゴースト ニューヨークの幻』を思い出したりもした。

わしが恋愛ものをほとんど観ないのは…現実で起こりうることをわざわざ映画で観たくないということだろう。だから、好きな分野は…SFやファンタジーや歴史・時代劇だったりする。現実ものを観ないわけではないが、サスペンスが好みだったりする。もっとも、サスペンスでもおもしろく引っぱっておいてオチはこれかよっていうのもある。

その点でいえば『P.S.アイラヴユー』は反対だった。最後まで観れるだろうかと感じながら観始めて…ラストは大きな感動に包まれた。登山と似ている。ヘロヘロになりながら登って、やっとの思いで稜線に辿り着いて視界が広がったときのあの開放感。幸福感…。

心の合図? いい言葉だ。ウイックロー山脈国立公園? 一度行ってみたいものだ。
今は、観てよかったという気持ちが心いっぱい。
何より、こういう映画が嫌いじゃない自分に驚いた。きっと、『P.S.アイラヴユー』が好きな人は人間好きなんだろうな。女性映画という“くくり”も違うのかもしれない。これは恋愛映画というより、人間賛歌の映画だと思う。

P.S. 居酒屋の主人と語らうのがたのしみだ。


モロッコに行くもエ〜ガね

電話がかかってくる。仕事の催促だ。その場しのぎの返答をしてから、食料の野菜の中に依頼書類を見つける。わしは誰だか知らないがよく知っている彼女のところへ行く。邪険にする彼女だったが、君の笑顔を見ればがんばって仕事できるというわしの言葉に、わしを抱きしめる。周りの人が見ているので、わしは彼女を抱いて宙に舞う。しかし、高くは飛べず、川のほとりの闇市のようなところに下りる。人々が集まってくるので、スマホのように周りをスライドさせる。周囲はタイムマシンのように時が流れ…地形が変わり、そこは砂漠になる。

…と、こんな夢を見た。夢日記として独立させようかとも思ったが、ここに書こう。
この夢は…DVDで映画『モロッコ』を観たせいなのだ。

http://matome.naver.jp/odai/2135206197586559901

『モロッコ』は1930年のアメリカ映画。大昔の化石のような作品。監督はジョセフ・フォン・スタンバーグ。ベノ・ヴィクニーの原作で、もとは舞台劇だとか。主演はマリーネ・ディートリヒとゲーリー・クーパー。どうやら…これが日本で最初に日本語字幕を付けたトーキー映画らしい。これ以前は弁士が付いたということだろう。

外人部隊のトム(ゲーリー・クーパー)は女たらしで、駐在していたモロッコでアミーという歌手(マリーネ・ディートリヒ)と出会い、恋に落ちる。かつての「ピンキーとキラーズ」のピンキーの衣装は多分、これが参考だったのだろう。
アミーの「もう帰ってよ。好きになってしまいそうだから」というセリフにはドキッとした。とにかく、マリーネ・ディートリヒが妖艶で美しい。と同時に、取り憑かれたような演技がすごい。恋愛に理屈はない。怖いほどで、それを体現している。伝わってくる。

昔の映画はすごい。すごいから残っているんだろうが…。
今の映画は確かにすごいが…この映画のようなすごさがない。と思う。今の映画はカラフルでCGも盛り沢山で派手で確かにおもしろいが…観たら消えていく。最近の…中学生がつくったといわれるVFXに驚嘆したりもするけれど。
ホラーならともかく、夢にまで見るというようなことはない。この映画のようには心の奥底に根付かない。と感じる。

ところで、わしは何も知らないし何の根拠もないので書いていいものかとも思うが、実は…観ていて従軍慰安婦のことが頭をかすめた。わしはあまりに歴史を知らない。
それにしても、1930年にここまでの映画ができていたんだなと…つくづく思う。わしはあまりにも昔の映画を観ていない。『嘆きの天使』さえ観ていない。情けない…。

こうして、わしの映画の源流への旅はつづくのだ。
廉価版のDVDを全部観るしかあるまい。

イカレたスコット・ピルグリムもエ〜ガね

DVDで『スコット・ピルグリムVS.邪悪な元カレ軍団』を観ました。疲れたので、途中休憩しながら観ました。何というイカレた映画だ。

https://www.youtube.com/watch?v=ILoK1kQmWnU

監督はエドガー・ライト。原作はブライアン・リー・オマリーによるカナダのコミックで、原題は「Scott Pilgrim vs. the World」。ヒロイン役の女優がかわいい。中国系のほうの彼女を多部未華子にすればよかったのに…。

こんな映画はちょっとない。妙なセンス。説明不可能。現実なのかゲームの世界なのかわからない。おもしろいのかおもしろくないのかもよくわからない。感想書く気力もなくなった(笑)。

部分的にはおもしろいところもあるんですよ。人物の不思議な動きとかね。
でも、全体的にはよくわからないところもあるわけでして…。
ところが、この映画はそこが魅力のようでもあり…。
わし、どうしたらいいんでしょうって感じ。

そういえば、主人公が“アトム”の絵の入ったシャツ着てたなぁ。“パックマン”を解説してたし、監督は日本通なんだろうなぁ。

映画通から、エドガー・ライト監督なら『ホット・ファズ/俺たちスーパー・ポリスメン!』や『ショーン・オブ・ザ・デッド』を観るようにいわれた。おもしろいらしい。まだ、観ていない。

オタク系の映画の場合、オタク精神を持って外の世界に向いてる作品は大好きです。でも、オタク精神を持ってオタク世界に浸ってるような作品が苦手なんですよ。
とはいっても、この『スコット・ピルグリムVS.邪悪な元カレ軍団』がそうかというと…よくわからない。よくわからないところがこの作品の最大の魅力だと思うけど、よくわからない。いや、内容的にはシンプルでよくわかるんだけど、よくわからない。

それはともかく、今年もそろそろ桜の開花ですな。酔ってイカレた若者が公園の木に登ったり…池で泳いだりするんだろうなぁ。
ま、それが若さってもんでもあるんでしょう。若いっていつの時代もいいね。

哀愁は古いからこそエ〜ガね

どうやら、わしは映画通だと思われている。でも…実は、そうでもないのです。必須ともいうべき作品をあまりにも観ていない。偏食ならぬ偏観があるのですよ。

最近、DVDで『哀愁』を観ました。ビビアン・リー主演の1940年の作品です。相手役はロバート・テイラー。監督はマーヴィン・ルロイです。わしは観たことがなかったのです。もちろん、この映画の存在は知ってましたけどね。
ロバート・E・シャーウッドの原作による舞台があったようで、それの映画化だったんですね。いや、その映画があって、それのリメイクだったのかもしれません。

https://www.youtube.com/watch?v=-OyegG6Xkxw

第二次大戦中のロンドンはウォータールー橋(この橋の名が原題)で偶然、踊り子のマイラと軍人のロイが出会う。空襲を避けて防空壕に入るふたり。そのとき、マイラはロイにお守り人形を手渡す。
翌日には結婚の約束をするほどにふたりの恋は燃えるものの…ロイは戦場へ行くことになる。やがて、新聞でロイ戦死の記事を観るマイラ。踊り子をやめて(クビになり)生活に困っていたマイラは娼婦に…。しかし、ロイは生きていて偶然の再会…というようなお話。

映像で新鮮と感じたのが、ビビアン・リー扮するマイラの演技。決してセリフに頼らず、彼女のアップで決意を表現する。しっかりと目の表情だけで、その思いが伝わってくるのです。

これは何かを思い出す。そうだ、『君の名は』(わしは未見)ですよ。日本で大ブームになった1953年のこの作品は…ウォータールー橋を数寄屋橋に置き換えてつくられたものだったのですね。聞いたような気もするけど…忘れたのかな。恥ずかしい。こんなことも知らなかったのです。

もうひとつ大発見がありました。
マイラがロイに手渡したお守り人形、あれって大阪の通天閣にいるビリケンさんですよ。あの幸運のマスコット、元々は1908年にアメリカでつくられたものだったんですね。
まさに温故知新。いやはや、これもどっかで聞いたような気もするのですが…我ながら、無知蒙昧にも困ったものです。

それにしても、源流にはさらに源流があり…興味は尽きないですよ。
プロフィール

ネコタル爺

Author:ネコタル爺
FC2ブログへようこそ!
ネコ爺ことネコタル爺の高峰 至です。

http://neko.a.la9.jp/

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
天気予報

-天気予報コム- -FC2-
FC2カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR