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チタンが狂気でエ~ガね

ジュリア・デュクルノーの脚本・監督。『TITANE/チタン』を観た。観てしまった。

分類がよくわからない。何を観せられるんだと思った。褒め言葉だ。間違いない。

新しく…今まで観たことのないような映画に出会うとこういう気持ちになる。

事故で頭にチタン製のプレートを埋め込まれたアレクシア。彼女の生き様を描く。強烈な映画だ。映画史に残る衝撃作だろう。

映画通は必ず観るだろうが、一般向きとは思えない。それでも興味のある人は…勇気を振り絞ってほしい。頭をカチ割られる覚悟があるのなら…。

https://youtu.be/Z8CAKV6BONM

美しい映像はわしの心から消えない…。

1941が辛くても…エーガね

『1941 モスクワ攻防戦80年目の真実』を観た。祖国を守るためだったんだな。辛く…虚しい。

1941年10月、ナチスドイツはモスクアに侵攻した。防衛のために送り込まれたのは若い学生兵。ラヴロフやディミトリ、看護師マーシャたち3500人だったという。

バディム・シメリェフ監督による歴史を描くロシア映画だ。道具など、当時をよく表現している。

ヘルメットをかぶると主役のアルチョム・グビンすら誰だかわかりにくくなる。個人的にはマーシャ役のリュボフ・コンスタンチノワがキャリー・マリガン似でよかった。

国家エゴイズムを考えた。今のウクライナに侵攻するロシアを…。立場はまったく反対だが、戦争は無惨で…虚しい。

https://youtu.be/eElL6U8pRNg

モンゴルに攻められ、ナポレオンに攻められ、ヒトラーに攻められたロシア…。
そのロシアがウクライナを攻める。焦ってるのか。これからどうなるんだろう。

人間に欲望があるかぎり、戦争はなくならないのかもしれない。

異端の鳥に慄くもエ~ガね

『異端の鳥』を観た。なんて…おぞましい映画だろう。

モノクロ写真の威力。地面に埋められて顔だけ出している少年。それを今にも突きそうなカラスが見ている。以前からそのポスターに惹きつけられて…映画を観ないわけにいかなかった。勇気をふりしぼって…観た。

観て時間が経過したのに、この作品が頭から離れない。昨日だって狂人から相談される夢を見た。きっとこの映画せいだ。ずっと、ウダウダ日記を書くことができなかった。

映画館で途中退場者が続出したというのもわかる気がする。原作は「ペインティング・バード」という発禁の書だという。ポーランドのイェジー・コシンスキが1965年に発表したものらしい。

『異端の鳥』は寡黙だ。原作はどうなんだろう。
もしかすると、別々だった話をひとつにまとめたんだろうか。映画館には原作本が置いてあった。それを確認しようかと思ったが…買って読む勇気がなかった。

ホロコーストから逃れて疎開した少年。行く先々で彼は異物と見られ迫害され、惨い仕打ちに合う。撮影には11年かかったらしい。主人公役の少年が大きくなっていくように思ったのも当然だ。執念の監督はチェコのヴァーツラフ・マルホウルという。

その昔、キューブリック監督の『時計仕掛けのオレンジ』を観たときの感覚に近いかもしれない。人間の本質というか…獣のようなおぞましさを感じた。観終わって…頭の中が死んだかのような気持ちだった。
3時間、画面から目が離せなかった。傑作というものには狂気が潜むものなのか。きっとそうなんだろう。

https://youtu.be/JmWefeMpYd8

モノクロ画面はある意味、カラーよりもリアルだったりする。美しくて…恐ろしい映画だった。
気に入った映画は何度でも観るわしだが、この作品はもう二度と観たくない。




手塚マンガの「アドルフに告ぐ」をこういうタッチで映画化したらどうなるだろうな。今はふと、そんなことを思う心のゆとりが出てきている。

土に埋もれる子猫。紙粘土で、土風呂みたいな鉢で戯れる小猫をつくって、インスタnekonekogにアップしてみた。


リトル・ジョーによろしくいうもエ~ガね

[パルコ]の地下にある[アップリンク吉祥寺]で映画を観た。この映画館は他に渋谷と京都にもある。
[アップリンク京都]で観た人から薦められて観たのだ。タイトルを『リトル・ジョー』という。

リトル・ジョーは人に幸福感をもたらす効果がある…らしい。研究者のアリスによって創り出された植物だ。しかし、その真紅の花粉を吸った者に変化が現れる。

一番に思い出したのが、ジャック・フイニイの「盗まれた街」だった。身近な人が…ある日突然、外見は同じなのに別人になっている。豆のサヤの中の物体と…入れ替わっていたのだ。『ボディ・スナッチャー』だけど、これの最初の映画版は怖かったぁ。

植物が人間を襲う『トリフィッドの日』というのもあった。舞台を映画化した『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』というのもあったな。『モンスターズ/地球外生命体』も樹木みたいだった。他にもあると思う。
わしはこういう人間と植物の映画が好きなんだろうな。

日常の中の違和感。ジェシカ・ハウスナー監督の『リトル・ジョー』はどちらかというと怪談のセンスに近いのかもしれない。音楽も和楽器による音色だったし…色彩にも引かれた。でも、少し音楽に頼りすぎかな。

リトル・ジョーは繁殖しないように遺伝子操作されている。しかし、あらゆる生物というものは自らの種を残す道を探る。『ジュラシック・パーク』では繁殖しないように雌ばかりにしていたのに繁殖してたように…。
真っ赤なハッピー。気づいていない幸せ? ここが怖いと思ったし、おもしろいと思ったところだ。

https://youtu.be/NIiMNwH-3hY

オーストリア、イギリス、ドイツの合作映画。なんとかマン的なアメリカ映画に比べると単調で地味だが、こういうのもわるくない。

ラディウスが奇妙でもエ~ガね?

タイトルは『ラディウス』だが、分類がよくわからない。この奇妙な映画を記録しておこう。

車の事故…から始まる。目覚めると主人公の男は記憶がない。自分の名前すらもわからない。
なぜか、彼に近づく人が死ぬ。ウイルスが原因だと思い、主人公はマスクのように顔を覆う。どうやら、彼の半径15メートル内に入ると生き物は死ぬらしい。ワケがわからない。

車の事故のときに一緒にいたらしい…という女性が現れる。私を知ってる?と聞いてくる。彼女も自身の記憶がないという。
ところが、彼女だけは彼に近づいても死なない。ワケがわからない。

ふたりは自分たちの記憶を探っていく。そこにはとんでもない過去がある…。確かに驚かされるが、記憶の戻り方が都合よすぎる気もする。

ラディウスとは半径という意味らしい。いろんな要素が入っていて…分類としてはサスペンスかもしれないが、SF的要素もある。キャロライン・ラブレシュとスティーブ・レオナール監督による奇妙なカナダ映画だった。

https://youtu.be/o2qSMm_OPlg

まさかということが起こるのが人生。極限状態になったとき、人は本性を見せるものかもしれない。


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