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初日にインディに会うもエーガね

公開初日に『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』を観た。

一番驚いたのは…30歳くらい若いインディの姿。たくさんのスタッフが歳月をかけてつくったらしい。今はそういうことができるんだね。

内容的には…わるくなかったけど、前作『クリスタルスカル』にも近い疑問が少しだけね。冒険かSFかってあたりだけど。

ともかく、元気なインディに会えたことは大きな喜びだった。






ゼンダ城の虜になるもエ~ガね

映画が始まる暗くなる瞬間もそうだが、夜と朝の間に映画日記を書くのは…神秘的かつ、至福の時間だ。だが、新しい映画はなかなか日記を書こうという意欲に駆られない。
というわけで、またも大昔の映画なのだ。

『ゼンダ城の虜』という。原作はアンソニー・ホープによる1894年の冒険小説だ。
休暇でルリタニア王国に来ていた主人公のルドルフは周囲から驚かれる。国王と瓜二つだったからだ。王位を狙う者がおり、ルドルフは権力抗争に巻き込まれ…国王の代役を求められる。
と、そんな話だった。

ルリタニア王国とは架空の国で、ロマン王国の代名詞のようにいわれたらしい。『テラビシアにかける橋』というファンタジー映画があったが、そのテラビシアもルリタニアという名の影響だったのかもしれない。

この小説は宝塚歌劇になったこともある。冒険ロマンものの代表的な作品だったのだろう。
映画化は何度もされているらしく、1938年か1952年か…わしが観たのが何年版の作品だったかわからなくなった。調べて、後で書くことにしよう。


驚いた。「ゼンダ城の虜」の映画化はなんと7回もあって、わしが観たのは1937年版だ。気が遠くなるほど大昔の作品だった。
監督はジョン・クロムウェル。主演は王と二役のロナルド・コールマン。王の代役を務めるルドルフはニセモノだと知らない姫から慕われてしまい、ロマンスも…。

どこがどうということでもないが、『ゼンダ城の虜』を観て、なぜか…宮崎アニメ『ルパン三世・カリオストロの城』を思い出したりもした。いや、もしかすると『ゼンダ城の虜』の影響もあって『やぶにらみの暴君』が生まれ、『カリオストロの城』はそれを受け継いでいるのかもしれない。

以前、[ジブリ美術館]で、絵画や書籍などの宮崎コレクションが展示されていた。そこには「私のアニメ作品は、先達から学んだことを生かしているだけだ」というような謙遜の言葉があった。

作品を観て読んで、感動して刺激を受けて、やがてそれが自身の新しい作品の血となり肉となっていく。
無から生まれるものではなく、たとえば…クリエーティブとはそういうものだろう。それによって、さらによりよい作品ができていけば、創作の神…いや、文化遺伝子のミームも喜んでくれるに違いない。


https://youtu.be/xR9CQjKZg4s
これは1952年版の『ゼンダ城の虜』だ。探して観なければ…。

キング・コングを観直すもエ~ガね

オリジナルの『キング・コング』が発表されたのは1933年だ。リメイクとしてはギラーミン監督のものもあったが、そのあとのピーター・ジャクソン監督のがすごかった。長尺だが、圧倒的な映像。どの場面もすごい。オリジナルの『キング・コング』が大好きで、それをどうしても今の技術でつくりたかったんだろう。

https://youtu.be/AEWzwSTuBFQ

登場する人物たち、映画監督のカールも、コングにホレられるアンも…それぞれみんなの気持ちがよくわかる。
冒頭、カールが「フェイ・レイは別の映画に出る。女優を捜さなくちゃ」といっていたが、フェイ・レイこそがオリジナル『キング・コング』の女優だ。ピーター・ジャクソン監督の遊び心を兼ねたリスペクトだろう。

今回観直して…男のロマンというものを痛感した。
特に、コングの気持ちが前よりもわかったような気がした。

氷上でのアンとコング。美女と野獣の最初で最後のデートかもしれない。
ラスト、飛行機からの弾がアンに当たらないようにコングは盾になって…自分を犠牲にして彼女を守る。観ていて切なくなる。
悲しい物語だが、大好きなアンを守ることができて…コングは不幸ではなかったのかもしれない。いや、もしかすると大好きな人のために死ねるのは…幸せだったかもしれない。男のロマンのそばには死が寄り添っている。

と同時に、「お前にはそこまでホレた女性はいるか」と問われているような気がした。




それはともかく、第二の人生を送るために沖縄へ移住した友人がニライカナイへと旅立った。
大好きな海の近くで大好きな奥さんに看取られて…彼も決して不幸ではなかったと思う。
奥さんからの手紙を読んでもそう思う。今、心の中の鎮魂のかがり火が揺れている。


フィツカラルドでマラリアにかかるもエ〜ガね

「ネコ爺のウダウダ映画日記」を書くにあたり、わしはひとつのことを決めました。それは…昔観た好きな映画のことを書くということです。嫌いな映画の悪口は書かないということです。

というわけで、わしの大好きな1982年の西ドイツ映画を紹介しておきましょう。

http://www.youtube.com/watch?v=x6B1kvDgT4U

ヴェルナー・ヘルツォーク監督の『フィツカラルド』です。主演は(桑田次郎が描いたマンガの悪役のようなイメージの)クラウス・キンスキー。そう、あのナスターシャ・キンスキーのおとっつぁんです。
映画の内容は…男の“ロマンと狂気”に満ちていて、わしが映画に求める(いや、人生に求めるといっても過言じゃない)すべてがそこにあります。ほんとうに大好きな…わしにとって至福の宝物のような作品です。

同監督には『アギーレ・神の怒り』があります。こっちの映画も“狂気とロマン”に満ちていて、こっちのほうが狂気度が強いですね。監督も主演俳優(クラウス・キンスキー)もみんな…狂気に満ちています。キンスキーの娘のナスターシャも娘役で出ています。すさまじい映画です。
この映画のパロディ(?)として『アギ・鬼神の怒り』という映画も生まれましたよね。

『アギーレ・神の怒り』に比べれば、『フィツカラルド』のほうはロマン度(ロマンスじゃないですよ)が強く、口あたりがいいですね。これぞ、男の夢とロマンでしょう。男にとって、ロマンは不可欠なものかもしれません。

狂気のロマンで…船が山を登ります。そういうことさえ可能にするのです。そこにはオペラがよく似合う。そう、オペラハウスを造るのが夢で…その資金調達のためなのです。全身全霊で立ち向かう。いやぁ…無茶やりまんなぁ。主人公が…というより、撮影そのものがね。
たとえ夢敗れても、帰れば奥さんが笑顔で迎えてくれる。いやぁ…ホントにすばらしい。

わしにはオペラをやってる友人がいます。その人がオペラの魅力について語っていました。「白日夢なのだ」と…。その意味からすれば、この映画そのものが白日夢でしょう。

映画の内容に合わせて…当初、『フィツカラルド』の主役はクラウス・キンスキーではなく別の俳優が演じていたのです。でも、南米の地で実際に山を切り開くというあまりにも過酷な撮影でマラリアだかにかかって…結局、キンスキーに交代したのでした。

わしが好きな監督にスタンリー・キューブリックがいますが、このヘルツォークという監督も…キューブリックに負けないくらいの狂気の持ち主のようです。
でも、“狂気”っていうと何だか恐いイメージがあるけど…言葉をかえれば“極度に熱い情熱”かもしれませんな。

最近、ヘルツォーク監督がある映画の推薦コメントを書いていました。健在だったんですね。よかったぁ。

DVDラベル=フィツカラルド
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