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中国の鳥人を思い出すもエ~ガね

体重70キロだかの人間の大人くらいの鯉が見つかったという。昔、猿人が発見されたというニュースもあったと思う。中国大陸での話だ。何が出てきても不思議じゃないって感じだな。

7年前、中国雲南省の廃坑となった銅山で、コウモリのフンを掃除していた数人が肺炎で死亡したらしい。そのとき、武漢市のウイルス研究所は未知のウイルスを採取していたという。
これは興味深い。そのウイルスが7年かけて…今の新型コロナウイルスに変異したということはないのだろうか。

ふと、昔観た『中国の鳥人』を思い出した。
大都会東京の商社マンが行き詰って、雲南省の“鳥人”伝説を調査探検するという不思議な話だった。
奥深い山村。鳥の人になるための学校があり、そこには青い目の少女がいて…。

椎名誠の原作。三池崇史の監督だが、あのころはソフトな夢追い人だったのかもね。インディーズ系の映画で、主演は本木雅弘。大河ドラマでのマムシの道三役で話題になったモックンだが、こういう仕事を大事にしていたことが後の『おくりびと』にもつながったのかもしれない。

日本人が…都会人がなくした何かがあった。あまりお金もかかってない映画だったが、心に残っている。

https://youtu.be/Vjf_lR7D8mI

ウイルスといえば、“ミーム”を思い出す。文化的遺伝子…。昔、調べてみようとしたことがある。
わしらの身体は遺伝子の入れ物に過ぎないのかもしれない。ときどき、そんなことを思う。



キュートな人魚姫がエ~ガね

アホらしくも愛おしく…キュートだった。チャウ・シンチー監督の『人魚姫』のこと。
原案はアンデルセン童話? 面影もない(笑)。

https://youtu.be/A7A0KQ0pRF0

リゾート開発計画を進める若き実業家リウ。絶滅の危機に瀕した人魚族はリウの暗殺を考える。
『少林サッカー』のアクションもパワフルでハチャメチャだったが、今回のはコメディとキュートが加わっている。とにかく、人魚姫シャンシャン役のリン・ユンがかわいい。

笑ってホロリ…って感じがいいね。
キレイな水と空気がなかったら…そんなメッセージもさりげなく伝わってきた。
同じようなタイプの映画に『モンスター・トラック』というのもあったな。たのしかった。

新宿の[歴史博物館]で「れきはくどうぶつえん」をやっていて、そこには和風の人魚ミイラ(?)の展示もあった。
人魚といえば、湯浅監督の『夜明けを告げるルーのうた』も気になるな。

トンマッコルへ行ってみるもエ〜ガね

先日、ある地方のある町の議員さんと会いました。その町を観光地としてアピールするにあたって…何かアイディアはないだろうかというものでした。
その町の手前には有名な温泉町がある。結局、その奥に隠れるようになってしまって…美しく素朴なその町はあまり知られてなかったんです。
わしは、町にある山の形が『未知との遭遇』のデビルスタワーに似てるとか、廃校になった学校があるなら「学校旅館」にするといいとか、新宿区の廃校にはヨシモト興行だかが移転して来たみたいな…あまり関係ない話をしました。


http://www.youtube.com/watch?v=JtiCe6xo_yg

そんな話をしながら、わしは『トンマッコルへようこそ』という韓国映画を思い出したのです。その昔、友人がこの映画を薦めてくれました。でも、敬遠してたんです。その後、別の友人がDVDを貸してくれて…初めて観ました。

わしには朝鮮戦争の状況が詳しくわからないんですが、韓国軍と人民軍が戦って、彼らが深い山の中のトンマッコルに辿り着く。そこは蝶の飛び交う美しい村。ある種の理想郷。争いはもちろん、武器すらも見たことのない温和な村人たちの住むところ。やがて敵対する兵士たちは…その村で癒されていく。

よかった。奇麗すぎる感じは否めないものの…しみじみほのぼのとよかった。分類的には戦場ファンタジーとでもいうんでしょうか。水木しげるの戦争体験談(隊から離れて地元民と交流した話)も思い出したし、モックンが演じた『中国の鳥人』という映画も思い出しました。

「トンマッコル村」ではなく、「コル」が韓国語で「村」って意味なんですね。のどか村、純粋村、そういうニュアンスだろうと思います。
村の入り口には…妙な笑い顔のお地蔵さんみたいな物がたくさんある。それだけでほっこりした気分になりました。

監督はパク・クァンヒョン。聞いたことがあるような気もしますが、よく知りません。原作がチャン・ジンです。よく知りません。俳優も…詳しくは知りません。

山にかぶさる水墨画のようなタイトルも奇麗でした。
わしは登山をしてたもんですから、山岳風景には愛着があります。トンマッコルも美しい。どこまでも青い稜線とかね。そういう場所にいれば争いなんて忘れる…かもしれない。トンマッコルの村人との交流の中で、人種とか国籍とか所属部隊とか…そんな些細なことなど薄れていくかもしれない。 そうあってほしい。
でも、それはファンタジーの世界だからでしょう。悲しいかな…現実はそうはいきませんよね。でも、そこであきらめてしまっていいのか。

と、そういう感じの話です。
ちなみに、韓国映画ではわしの大好きな『グエムル 漢江の怪物』があります。『シュリ』もありましたね。
これらを観ても感じるのですが、もしかすると、韓国の人は理想郷を求めているというか…自分の中にそういう精神性みたいなものがあるのかもしれない。家族や民族の和とか絆みたいなものですけどね。
考えてみれば…当たり前か。無念が理想郷という世界を生んだのかもしれない。トンマッコルは北でも南でもない心のよりどころなのでしょう。


わしは韓国が好きだし、行ってみたい国です。
わが国と…かの国は今、微妙な状況なんですけどね。
隣の兄弟国なんだから、お互い…仲良くしたいものですよ。

ところで、失礼になってはいけないと思って…迷ったんですが、思いきって疑問点を書いておきます。 実はこれが一番の疑問です…。
もしかして、トンマッコルのトンマとは日本語でいうトンマと、語源として同じなのでしょうか。
文化は中国大陸から韓国を通って日本に来ているわけですから…そうかもしれない。
つまり、「あいつはトンマだ」とかっていうときのアレです。日本語でいうトンマというのは差別用語というより、もっと温かみのある言葉です。ズッコケとかに近いニュアンスでしょう。もっとも、時代劇くらいしか使いませんけどね。
もしそうだとすると、トンマッコルとはトンマな人がいるコル(村)って意味のタイトルかもしれません。
言語文化に詳しい方に教えていただきたいことです。


ところで、先述の町の議員さんの町…。
食い物にされはしないかと…わしは心配しています。
どうやら、県外の資本が入って観光地として開発するようなのです。
何もなくていい。トンマッコルのように心を癒してくれる自然があればいい。
観光地化と称して、日本各地どこへ行っても似たり寄ったりっていうのは疑問を感じる。
自分勝手な意見ですが、より美しく素朴で…心がほっこりする町であってほしい気もするのです。


人は誰でも、長所と短所を持っています。でも、自分では短所と思っていたことが他の人から見たら長所ってこともありますよね。それはおそらく…町にもいえるのではないでしょうか。

http://www.xinhua.jp/rss/382090/
感じる心があれば、普段観慣れているものでも…美しく新鮮に観ることができるということですよね。

DVDラベル=トンマッコルへようこそ

プルガサリを知ってるもエ〜ガね

アカデミー賞の受賞で、作品賞と監督賞がバラけましたよね。近年はそういうのが多いような気がする。
深く重要なテーマで、表現が新しくおもしろいこと。それが映画に求められていると思うけど、両方を併せ持つ映画が少なくなってるんでしょうね。だから、深く重要なテーマの映画として『それでも夜は明ける』が作品賞に選ばれ、新しくておもしろい映画として『ゼロ・グラビティ』が監督賞他たくさんを受賞したんでしょう。

『それでも夜は明ける』をプロデュースしたブラピも受賞できてよかったですね。
『ゼロ・グラビティ』に関しては…わしのこのブログの1回目に書きました。ですから、感慨深いですよ。

それにしても、気の毒なのが『アメリカン・ハッスル』ですな。
スピルバーグ監督が若い頃、『カラー・パープル』で10コくらいノミネートされて、『アメリカン・ハッスル』と同じく1コも取れなかった。監督が真っ青になっていたときのことが思い出されましたよ。



さて、今回は『プルガサリ』です。知らない人も多いでしょうね。
日本海をはさんで、ミサイルの発射実験とかをしている国の映画です。数年前、指導者が新しくなりました。そうです。北朝鮮です。

http://www.youtube.com/watch?v=PngYm36qFkQ

その昔、北朝鮮製作の『プルガサリ』という怪獣映画を観ました。出演はチャン・ソニとかハム・ギソプとなっていますが…もちろん、知らない俳優です。脚本/キム・セリョン、監督/チョン・ゴンジュ…だそうですが、その上には当然、製作総指揮として金総書記がいたでしょう。総書記の映画好きは有名ですからね。

わしはこの『プルガサリ』を[キネカ大森]という映画館で観逃して、あとになってやっとビデオを見つけ出して観たのでした。よかったですよ。親近感が湧いたというか、ちょっと北朝鮮のイメージが変わりましたね。

時の権力者の横暴によって虐げられる人民…。自分で作った米粒人形に願いを託して死んでいく老人。その人形に魂が宿って、プルガサリという巨大な牛のような怪獣になって弱い人々を救う…という、まるで『大魔神』のようなお話でした。 あいまいな記憶ですけどね。

この映画、実は東宝の『ゴジラ』の特撮スタッフが北朝鮮に招かれて…制作に協力しているのです。何せ、着ぐるみのプルガサリの中に入って演じたのは…ゴジラに入っていた薩摩剣八郎なのですから…。

『プルガサリ』は土着性のあるほのぼのとした映画でした。こんな温かい映画を製作するんだから、この国を統治している人たちもきっと根はわるくない。話せば通じる人たちでは…と思ってしまったわしは甘いのか。でも、そう信じたい気持ちになったものでした。

http://www.youtube.com/watch?v=QGI3bV9_E3U

拉致の問題など、とんでもない話ですよ。気の毒でかわいそうで…胸が詰まります。
ただ、日本から見れば…独裁者による人さらいのならず者無法国家になるけど、(いじめた側よりもいじめられた側はいつまでも忘れないように)北朝鮮も、南北に分断させられた被害者だって意識もあるでしょうからね。その憎しみをバネにしてるってことでしょうか。そういう方法でしか、存在意義を見い出せないのかもしれない。
エラソーなことはいえないし政治的なことはよくわからないけど、気の毒な一面もないとはいえない。とはいえ…。同じアジアの隣の国なんですけどねぇ。
瀬戸際外交というのか、北朝鮮もそういう外交しかできないところまで追いつめられているんでしょう。
それが…新しい指導者になっても踏襲されている。そういうことなんでしょうね。


ロシアとウクライナの問題にしてもそうですが、いつの時代にも諍いがある。
果たして、人類が地球を治めるようになってから今日まで…差別も内乱も戦争もない平和な時代はあったでしょうか。
おそらく、なかったに違いない。

だからこそ…おそらく、アカデミー会員たちは明日の人類に希望を込めて『それでも夜は明ける』を作品賞に選んだんでしょうね。作品の質的なことはいわずもがなですが、そういう思いもあったのではないかと思うのです。
それでも夜は明ける…。そう信じたいものですよね。
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