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アントワン・フィッシャーもエ~ガね

わしはデンゼル・ワシントンが好きだ。彼が初監督した映画があるということを知らなかった。

わしが観たのは『A.Q.アントワン・Q・フィッシャー・ストーリー』特別編という。タイトルが何とも…だが『アントワン・フィッシャー きみの帰る場所』というのがオリジナルのようだ。

アントワンという人を知らないけど、実話らしい。脚本家かもしれない。この映画の脚本が彼だしね。

海軍兵士アントワンが問題を起こし、精神科医の指導を受けるよう指示される。基地内の精神科医役がデンゼル・ワシントン。

患者とセラピスト、ふたりの交流を描く。当然、人種差別的なことがベースにある。
マジメで誠実な映画で、感動した。デンゼル・ワシントンらしい…と思える作品だった。

俳優としてのデンゼルはもちろんだが、主役のデレク・ルークと恋人役のジョイ・ブライアントがよかったね。

2002年アメリカ公開で、日本での上映は翌年だ。秀作だと思うが、ヒットしなかったのかもしれない。
予告編もマトモなのが見つからない。タイトルがいくつかあるってことは…問題あり? もしかすると、そこには人種差別的なものがあるのかも…という気もした。



ウルフズ・コールが聴こえてもエ~ガね

元外交官でマンガ家だった? アントナン・ボードリー? わしはこの監督を知らなかった。

『ウルフズ・コール』を観た。潜水艦のサスペンス・アクション映画。2020年のフランス映画で、わしのお気に入り。

特殊分析官のソックス(通称)は並外れた“聴力”を持っている。フランス軍の潜水艦に乗っていて、音から敵を知るのが仕事なのだ。

シリアでの潜航任務中、彼は“オオカミの歌(ウルフズ・コール)”のようなソナー音を聴く。息詰まる海底ドラマ。その音はクジラなのか艦艇なのか。

おもしろい。これが初めての長編映画らしいから、アントナン・ボードリー監督はこれから知られるかもしれない。

https://youtu.be/EVwn8qrOIvM

それにしても、大統領命令というのは一度発令されたら…覆されることはないんだなぁ。

冒険者たちに憧れるもエ〜ガね

わしはときどき、立ち飲み屋に行きます。先日、そこで映画ファンの同年代のオッチャンと知り合いました。彼は映画『冒険者たち』について…その魅力を語り始めたのです。「わしだって好きな映画だ」というと、「この映画のことを知ってる人に初めて会った」と喜んでました。
で、わしらは『冒険者たち』について語りつづけたわけですよ。

https://www.youtube.com/watch?v=YWWe5_FiPak
https://www.youtube.com/watch?v=z2U9qEAkf6I

『冒険者たち』は1967年のロベール・アンリコ監督によるフランス映画。主演はアラン・ドロンとリノ・ヴァンチュラ。そして、レティシアを演じたのがジョアンナ・シムカスでした。
夢破れ中年にさしかかった男ふたりと女ひとりの三人組。いろいろあって、彼らが宝探しの冒険に旅立つ…いわば、年代を越えた青春の物語でしょう。その運命を甘く切なく…感傷的に描いていました。特に、レティシアのイメージは強く深く心に残りましたね。
そのオッチャンもレティシアに恋したクチみたいでした(笑)。

終盤、日本でいえば軍艦島みたいな…ラ・ロシェルのフォール・ポワヤールが舞台となります。海に浮かぶ要塞島ですね。
また、野外での夜店だかの買い物シーンがあり、その何でもない場面が印象に残っています。おそらく、実際に外で一般の観光客に混ざって撮影したんでしょうね。

それにしても、そこまで熱い映画ファンのオッチャンがいたことに驚きました。うれしくなりましたよ。もっとも、向うもそう感じたでしょうけど…(笑)。

人は誰でも、人生の冒険者なんですよね。


キャプテン・フィリップスで世界情勢を語るもエ〜ガね

さぁ、世の中が動き出しました。
今年は若田光一飛行士が国際宇宙ステーションのキャプテンを勤めますよね。日本人として誇らしい気持ちです。これに合わせて『ゼロ・グラビティ』といいたいところですが、最初に書きました。なので、今回はキャプテンつながりで『キャプテン・フィリップス』にしましょう。
http://www.youtube.com/watch?v=KRHJ2YEaJ4E

実際にあったアフリカのソマリア沖での事件をもとにした映画(おそらくキャプテンの手記が原作)ですが、わしは詳しくは知りませんでした。そういえば、新聞で読んだなというくらい。そもそも、“海賊”っていうのがよくわからなかった。『パイレーツ・オブ・カリビアン』じゃあるまいし、現代に海賊ってどういうことって思いがありました。

そういうことなんだって思いましたね。『キャプテン・フィリップス』を観て…。それがこの映画を観た大きな収穫でした。

アメリカの大型貨物船が乗っ取られて、キャプテンが拉致される。映画はその攻防を描いています。
監督はポール・グリーングラスで、主演のフィリップス船長をトム・ハンクスが演じています。いや、実際は…ラストを除いて、演じてないくらい抑えた演技ですね。実録モノってことで、そうしたんでしょう。それが逆にリアル感を出していました。
カメラワークも臨場感を出していて、まるでドキュメンタリータッチです。

何といっても“海賊”がいいのです。助演男優賞をあげたいくらいですが、観ている間はホンモノだと思いました。それくらいリアルでしたね。予告編にも出てるけど、特に容姿が…。
いいものを食べてるんだろうと感じさせるトム・ハンクスの体型に比べて、海賊はまるでガイコツです。豊かな国と貧乏な国の対比。そこに海賊をやらねばならなかった…切羽詰まった悲壮感がある。

『キャプテン・フィリップス』は勧善懲悪のアメリカ映画でありながら、なぜ彼らが海賊になったのかという視点を背景に含んでいます。
あまり書かないほうがいいでしょうけど、海賊ってもとは漁師なんですね。そのことに驚かされました。では、なぜ漁ができなくなったのか。ということまでを深読みして考え合わせると、単純に彼らをわるくいうことができなくなってくる。
そこがこの映画の魅力でしょうし、わしが好感を持った部分です。

当然、アメリカは決してテロを許さない。海軍の特殊部隊までが動くわけです。
アメリカの軍隊と海賊はまるでトラと野生のネコのようで、ネコなどはひとたまりもない。
そういうふうに思っていいのかどうかわかりませんが、海賊がかわいそうとさえ思ってしまいましたね。

つまり、アメリカの正義は世界の正義なのかってことを考えてしまったわけですよ。そして、そう思わせる映画をアメリカがつくるってことにも…驚いてしまうのです。

今回は短いですがこれくらいで…。
いつもこれくらい短くありたいものです(笑)。

DVDラベル=キャプテン・フィリップス
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