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トランスフォーマーに呆れるもエ〜ガね

暑い。東京は35度。エアコンが壊れていて…ヤバいです。

それに負けないくらい熱いと感じたのが『トランスフォーマー/ロストエイジ』でした。しかし、長すぎる。2時間40分ですよ。ガチャガチャボッカンドッカン戦いすぎる。どんだけ戦えば気が済むんですかぁ。忙しすぎる。ストーリーなんかどうでもいいんですかぁ。
もぅ、「サイコ〜ッ!!!」と叫びたくなるくらい呆れました。凄すぎて呆れまくりですよ(笑)。

今回の『トランスフォーマー/ロストエイジ』で4作目ですが、このシリーズは3作でおしまいだったはずだけどなぁ。あと2作つくるんでしょうなぁ。

こうなると、1作目はほのぼのとしていてよかったという気さえしてくるから…不思議なものですね。わしは1作目が一番好きかも…です。

https://www.youtube.com/watch?v=EA6gSdrrXLY
https://www.youtube.com/watch?v=XFti1D3kFTk
https://www.youtube.com/watch?v=psOPG5-RRB4

さあ、スティーブン・スピルバーグ製作&マイケル・ベイ監督の『トランスフォーマー』の登場です。もちろん、1作目のことですよ。
もう、懐かしいですね。わしは古い映画をウダウダ語るのです。

日本の変身型ロボット玩具に沿ってアニメがつくられ、そのアニメをもとにしてできたのが『トランスフォーマー』ですよね。とはいっても、わしはもとのアニメを観たことがなかったんですけどね。

スピルバーグ自身が監督をせず、マイケル・ベイにそれを託したのはおそらく、『宇宙戦争』と似た映画になってしまうことへの危惧と若者にウケる映画にしたいという理由からでしょう。

映画として…スピルバーグ監督の『宇宙戦争』には不満が残りました。でも、ポッドと呼ばれるロボットみたいな宇宙人の乗り物は怖いくらい美しく、わしはそこに底知れぬ魅力を感じたのです。そのセンスがトランスフォームしたロボット(オートポット)に生かされている気がします。それに、“彼ら”は以前から地球に来ていた…みたいな発想は『宇宙戦争』と同じですよね。

わしが思うに、『アルマゲドン』などはハデで単純明快なアメリカ映画です。わしは(『ザ・ロック』は好きでしたが)単純すぎるマイケル・ベイ監督の映画はあまり好きではありません。でも、両監督のいいところがうまく出るんじゃないか。『ポルターガイスト』をトビー・フーパーが監督したときのように…。そんなふうに期待したものです。


というわけで『トランスフォーマー』を観ました。いやはや…何とも、ため息が出るほどみごとな映像ですな。ILMのビジュアル技術には感服します。どんな賛辞も空しいほどですよ。

宇宙からやってきた“彼ら”が地球上で戦うって発想でいえば、手塚マンガの「サンダーマスク」にも近い気がします。でも、これは企画が別だったのかな。そういえば、手塚アニメの『火の鳥2772』では、育児ロボットのオルガが別のメカにトランスフォームしていましたっけね。
ディズニーの実写ものに『ラブ・パック』という意志を持ったかわいい車の映画がありましたし、スティーブン・キング原作の『クリスティーン』という怖い車の映画もありましたね。
『リターナー』という映画では、戦闘機などが“擬態”と称して別の形に変わっていました。これはソックリといってもいいくらい『トランスフォーマー』の表現に近い。さぞかし、山崎監督はくやしがったことでしょう。

それにしても、このトランスフォームっていう言葉がいいですね(配電線の意味もある?)。同じ“変身”という意味でも有機的な響きのメタモルフォーゼではなく、トランスフォーム…。まさに、ガシャガシャッと別の形に変わる感じがしますよね。


これは男のコのための映画、もしくは…男のコだった昔、夜空を見上げてSFやロマンやファンタジーを夢想したことのある子どもっぽい感性を持つ…いうならば、ガキっぽい(失礼!)男性のための映画ではないでしょうか。
当然、わしはこういう映画が嫌いじゃない。
つまり、これはおそらく女性向けの映画ではない。…と思うんです。でもないかな。

そういえば、『ガンダム』や『ゴーショーグン』や『ライディーン』や『マクロス』など、当時のロボットアニメには女性ファンが多かった気もする。
『スターシップ・トゥルーパーズ』では戦う女性がいたし、戦う女軍団の『アマゾネス』っていう映画もありました。男らしさや女らしさというものは教育によってつくられたものだともいいますよね。
ということは…女性は本能的に戦うことが好きなのか。
とすれば、『トランスフォーマー』を女性向けの映画じゃないといい切るのはキケンかもしれません。主演のシャイア・ラブーフは母性本能をくすぐるかもしれませんしね。

『トランスフォーマー』には女性の登場人物が少ないのです。荒唐無稽ともいえるストーリーの中にあって、ミーガン・フォックスは映画に現実味を与えていると感じました。
大尉役のジョシュ・デュアメルはカッコよく、国防長官役のジョン・ヴォイド(アンジェリーナ・ジョリーのお父さんですよ!)が渋くてよかったですね。


もとのアニメを観ていた人ならアレだけでわかるのかもしれませんが、ロボットキャラたちが判別しにくく…ストーリーも思っていた以上に複雑で忙しい映画でした。そこが気になります。リピーターねらいで、わざとそうしてるのかもしれませんけどね。

それはともかく、『トランスフォーマー』はおもしろい。これは画期的な映像革命の映画ですよ。ロボットにトランスフォームすると車だったときよりも容量が増える(大きくなる)など疑問もありますが、それはエイリアンである金属生命体の何かの都合ということにしておきましょう。これなども、金属の質感や重量感など…ビジュアルがよくできているから許される(納得させられる)のです。

今後の話は日本が舞台になるというような声もありますが…どうなんでしょう。秋葉原の電気街とか、フジテレビのビルの球体とか、もとの玩具をつくったタカラトミー社とか、日本にはトランスフォームできる素材がいっぱいありそうでたのしみです(笑)。



とまぁ、ここまで絶賛しておきながらこういうことをいうのもどうかと思うのですが、「好きか? 嫌いか?」と聞かれれば、実は…わしはこの映画があまり好きではありません。いや、前半は好きなのですが、後半は…やっぱり、マイケル・ベイ監督の映画だなって思ったのです。
兵器などもたくさん出てきて『ブラックホーク・ダウン』や『トゥモロー・ワールド』のような凄まじい市街戦となる後半は、それこそ…実写(CG)による巨大ロボットが戦うアニメのようで…ビジュアル的には呆れるほどおもしろくてすばらしいのですが、わし好みの作品ではありませんでした。

単に好みの問題です。わしの場合は…同じ巨大ロボットアニメでも『アイアン・ジャイアント』みたいな作品のほうが好きですからね。
マニアの間では大ヒットするでしょうけど、一般的にはそれほどヒットしないのではないかと予測しています。

結局、「肯定か否定か、どっちなんだ!?」といわれそうですが、この相反するような感想はどっちもわしの素直な気持ちです。自分でも考えが整理できていませんので長くなってしまいました。


とりあえず、まとめておきましょう。
作品として、『トランスフォーマー』は子どもっぽい。前半は好きだけど、後半は好きじゃない。でも、映像としては全体的に見事。映像としては好き!!
ワンカットでの“変身”シーンは必見!!! この映画をバカバカしいと思う人も多いでしょうけど、このVFXシーンだけは観てソンはないと思いますよ。
とまぁ、こういうことでしょうかね。


『トランスフォーマー』の驚愕の映像を観て…わしはそれに陶酔しながらも、妙な不安に襲われたのです。
こういうことが映画でできるなら、もう映画で何だって表現できる。できないものはない。観客はまったく何も想像しなくていい。全部、映像にしてくれる。
映画とCGとアニメとゲームと…もう、そこに差はなくなってしまう。もう、映画である必要もなくなってしまう。
映画がここまで行き着いてしまったのなら、もう、映画そのものの役割もおしまいかもしれない…。


ところで、サダコが出現する『リング』を観賞したあとでテレビの画面を見ると気味悪く感じたように、『トランスフォーマー』を観終わると…身のまわりの電化製品が気になりました。
どうぞ。まわりの電化製品や車など、テクノロジー機器を観察してみてください。もしかすると、すでに“彼ら”が取り憑いているかもしれませんよ(笑)。

以上が1作目の感想です。
何はともあれ、壊れたエアコンがトランスフォームして新品になることを祈っています。

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へ~んし~ん

4日の午前中に、なにか1本観ようかな、
なんて思っていまして。
前作を観ていなくても、
楽しめますか?

でもなぁ。
2時間40分ですか。。。
そりゃあまりにも長すぎるなぁ。
竜巻映画にしようかな。

あ~、『喰女』は『呪怨』で懲りたので、
まず観ないでしょう。

ロストエイジ

ナナひろみ隊長

たのしめますよ。
新シリーズの1作目、ご覧ください。
圧倒されてヘトヘトヘロヘロになってください。
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ネコ爺ことネコタル爺の高峰 至です。

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