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セールス・ガールの考現学がエーガね

予告編を観たときから何だろうと思ってた。『セールス・ガールの考現学』がよかった。モンゴル映画だ。

大学で電子工学を学ぶサロール。彼女がアダルトグッズ・ショップで働くことになる。売上を届けるうちに、オーナーとの交流が生まれ…。

主演はバヤルツェツェグ・バヤルジャルガル(ながい)。日本人を思わせる。DNA的につながってるんだろうね。ともかく、初めての映画主演というのがいい。
オーナーをエンフトール・オィドルブジャムツが演じてる。

草原などはほとんど出ない。モンゴル映画のイメージを壊す。音楽の入れ方もよかったな。
監督はジャンチブドルジ・センゲドルジ(ながい)。明るくコミカル。ポップでしゃれた映画だった。

最近、新作邦画に満足できなかったわしだが…『セールス・ガールの考現学』で満たされたのだ。
これは女性にこそ観てもらいたい映画だね。

https://youtu.be/Cl7NFqURlko


バビロンに感動するもエーガね

1920年代のギラギラしたハリウッド。サイレントから音声が付き始めた映画の時代。

『バビロン』を観た。狂乱の場面から始まる。豪華で騒々しくえげつない。

と思っていたから、わしは観なかったんだ。ところが、純粋な映画マニア好みに変わっていく。

そう、タイトルが出るあたりから…。撮影場面が最高。コメデイ調も入ってる。編集も音楽もすばらしい。

ラストは感動した。脚本・監督は『ラ・ラ・ランド』のデイミアン・チャゼル。悪乗り気味かもだけど、わしは好き。

クララ・ボウがモデルらしい。すごいパッション。それにしても、マーゴット・ロビーはすごい女優だねぇ。

https://youtu.be/s8SmyeYTXZQ

エリノア記者のセリフがねぇ…。いやあ、映画表現って本当にすばらしい。

中山道を歩く 14

11/5から7日で、醒ヶ井宿から草津宿を歩いた。最後の中山道歩き…これを記録しておこう。


江戸日本橋から京都三条大橋までの538キロ。それを歩ききるまでに7年ほどもかかった。皇女和宮は東下りに3カ月かかったとかいわれてるから…わしらはずいぶんと遅い。

ネコ爺・ハナ爺のスケジュール。天候、気温。それに宿の問題。さらにコロナもあった。しかし、とにかく一応は無事に歩き終えたのだ。


今回は新幹線で米原まで行って…醒ヶ井宿からスタートだ。実際には見えないが琵琶湖に沿って…以前行った草津宿の東海道と重なる「追分道標」まで歩いたのだ。


映画『ブレット・トレイン』ではマトモに米原駅を使ってたな。そこから普通列車で醒ヶ井へ。「ヶ」があったりなかったりする。さめがいだ。

醒ヶ井宿はすばらしくよかった。宿といっても…昔のこと。でも、ここでは地元の人にしっかり守られてた。
ヤマトタケルが使ったといわれる居醒泉(いさめがい)という湧き水があり、古色蒼然とした佇まい。“湧き水コーヒー”を飲んだ店にはTOKIOの国分太一の写真とかもあったな。

加茂神社にはお参りしたが、季節が違うらしく“梅花藻”は見られなかった。
彦根へ出て、[東横イン]に宿泊。同じ宿に2泊するのだ。


宿に、同い歳くらいの自転車乗りのグループがいた。元気だなぁ。
中山道を自転車で走ることは…できない。登山道のような険しい道もあるからだ。

翌日、「瞼の母」番場忠太郎の[番場宿]へ向かう。宿場といっても、今は本陣跡の石像とかがあるくらい。
[番場宿]の規模に関する記録をまとめた郷土史家、江竜さんの話を聞いたりもした。

摺針峠から琵琶湖が見えるはずだったが…道を間違えたか。中山道が線路に沿ってるわけがない。そのかわりにトンネルを通った。暗いけどユニークでよかったよ。

[鳥居本宿][高宮宿][愛知川宿]…このあたり、記憶があいまいになってる。[高宮宿]は電車で飛ばしたかもしれない。近江鉄道があるんだな。近鉄かと思った。

帰りに雨になった。雨具を着たのは初めてだった。駅がスーパーマーケットとして活用されていたが、客はいなかったな。過疎化してるところが多いのだ。
昔の旅姿を模した彦根市のモニュメントがよかった。


[東横イン]に宿泊して、3日目。
彦根といえば、この日は横道にそれた。彦根城の近くに行ったのだ。町の雰囲気が…荘厳でよかった。
もしも、信長の安土城が健在していたら…琵琶湖の水は城のそばまで来ていたはずで、そうなると彦根城は…とか思いは広がっていく。

[愛知川宿][守山宿]を通って[草津宿]の「追分」の道標に向かう。
ところが、「追分」が見つからない。中山道と東海道の接点だ。地元の人に聞くが知らないという。
そこまで行けば前回と通じる。6人くらいに聞いたが知らないので、草津駅の職員に聞いて…やっと判明。

草津川跡地が公園の「de愛ひろば」になっていた。そこのレストランで食事。
かつて、[草津宿]は中山道と東海道が合流する大きな宿場だった。自分が住んでる街を知らないって何だろう。情けない。
とはいっても、外国人に日本の歴史を問われたとしても…わしは応えられないだろうな。

「東海道を歩いたので、今は中山道を歩いてる」という人に出会った。いるんだねぇ。そういう人が。
ガイドにガイドしているという川端さんという物知りに出会って、しばらく一緒に歩いた。わしは児島幸多の「中山道を歩く」を参考テキストにしていたが、このオジサンもそうだったのかもね。


町々で人々が暮らしてる。行き交う人に、わしは昔の彼女の面影を見たりもした(笑)。
思えば…7年かかった。中山道はながい道のりだったな。


わしらは同い歳の爺さんだ。生きてるうちに歩きたいと冗談でいってたが、ホント…ギリギリだもんねぇ(笑)。
もしも、「京都三条大橋から江戸日本橋(東京)まで歩くのですが、経験者として一緒に行ってもらえませんか」といわれたら…。
そんなことをいい合って、ネコ爺・ハナ爺は苦笑い。

ありがと! ハナ爺。おおきに、だんだん!


湯道にひたるもエ~ガね

わしは風呂が好きだ。風呂の道を究める『湯道』が心地よかった。こー湯ーのもいいね。

日本人の美意識の根底には自然がある。わしも標高2000メートルの白馬槍温泉で星空を眺めながら露天風呂に入ったことがある。

風呂は心の洗濯の場所だ。心をポカポカにする。人をシアワセにするのだ。

華道、茶道など、道のつくものはたくさんある。わしの師匠に「まんが道」というのもあって…いや、これはミチと読むのだが、ドウと読んで感心している人がいた。湯道があってもいい。

『湯道』は銭湯の話。こんな映画を観てシアワセになるもいい。

https://youtu.be/YAxVcFrZ3ts

『純烈ジャー』という軽すぎる映画もあった。『温泉シャーク』というのもあるらしい。たのしみにしていよう。



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