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ハニーランドが甘くなくてもエ~ガね

宮崎アニメは風の表現が上手だ。風は見えない。だから…木の葉や、なびくスカートの裾で表現する。
人の命も同じだろう。命は見えない。だから…その人の生き方で表現するんだろうと思う。


『ハニーランド 永遠の谷』のことを書いておこう。
こういう生き方もあるんだ。静かで…力強いドキュメンタリーだった。

北マケドニア? どこだろう。きっと、ギリシャの北のほうじゃないかな。
そこの山岳の村に自然養蜂家として、ひとりで暮らす女性がいる。いや、正しくは余命いくばくもない母親を介護しながら…。そこは電気も水道もない。
養蜂というのは巣箱をイメージするが、古くはこの方法なんだろうな。

子どもの頃に読んだ白土三平のマンガを思い出した。
「賢明なる読者はお気づきと思うが」と前置きして、不老長寿の“イシミツの術”が紹介されていた。石蜜…つまり、蜂蜜のことでそれだけ栄養があるとのことだった。

とにかく、その山岳村に別の家族が引っ越してきて…秩序が崩れる。
蜜の半分だけをいただく。残りは蜂のものと定めていたのに…。

https://youtu.be/eeDefIxRmAQ

『ハニーランド 永遠の谷』はタマラコテフスカとリュボミールステファノフの監督作。最後の自然養蜂家のハティツェムラトバの生活を追ったものだ。
こういう生き方もあるんだ。3年間の記録らしい。静かで…力強いドキュメンタリーだった。


正直、この頃少し…アメコミ原作のCG映画に辟易していて、ミニシアターのこういう映画に触れる機会が増えてきている。


僕たちの嘘と真実が熱くてエ~ガね

若いファンばかりだろうから恥ずかしいなと思いながら…新宿ゴジラビルで観てきた。欅坂46の5年間に密着した『僕たちの嘘と真実 Documentary of 欅坂46』を…。
マスクと帽子のおかげで違和感なく観客に解け込めたみたい(笑)。

以前のウダウダで書いたが、わしは平手友梨奈を知らなかった。平手→てっちゃん→てち、と呼ばれるようになったんだろうと今は想像してる。わしは若手の女性音楽グループにほとんど無知だった。
ラジオの紅白歌合戦で「僕はイヤだ!」という声を聴いて心が震えたのだ。映画『響』を観て、彼女がそうだったのかと気づき…演技がすごく上手というほどではなかったが、その存在感に圧倒され…強く魅かれた。

そんなこともあり、実は『僕たちの嘘と真実』を楽しみにしていたのだ。



結論からいえば、『僕たちの嘘と真実 Documentary of 欅坂46』はとてもよかった。いい娘ばかり。素直にそう思う。
一所懸命な姿。メンバーを思いやる姿。若いって素晴らしいっていうか、黒澤映画『生きる』の市役所の課長になったような気分だった。わからない? とにかく…皆がひたむきで、感動的だった。

わしは平手友梨奈=てちが全身全霊で踊り唄うところを初めて観た。わしが思っていた以上に、彼女は“絶対的センター”だったんだな。ファンに叱られるかもしれないが、最年少(だと思う)の彼女の他はバックダンサーみたいになっている。それくらい、てちには表現力がありエッジが利いていた。

欅坂のユニフォームって、ナチスドイツの軍服に似てない? 大人と闘うというイメージかな。でも…おそらく、彼女が闘う相手は大人じゃない。

僕はイヤだ!と叫ぶ「不協和音」はこんなふうに唄ってたんだ。その集中力。てちの憑依が…思いが伝わってくる。心に刺さるものがある。わしはそう感じた。
国際ニュースで、香港民主化運動の女性リーダー周庭が「不協和音」を心の支えにしていたと語っていたのも頷ける。

てちはウソがキライなんだろうな。だから、演じることもキライなんだろう。
“黒い羊”は白い群れの中で馴染めなかったということなのか…。いやそれとも…。
14歳の少女が背負った重荷を考えると辛い。負けたくなかったんだろうな。自分に…。

表現によって人格が変わるほどだったという…てち。天才肌というか、特別に感性が鋭い娘なんだろう。いくつかの行動はそれゆえの我儘とかの声もあるようだが、メンバーみんなでがんばってるのに、自分しか脚光を浴びないということへの配慮もあったのかな。わしなんかが語るとファンに叱られそうだけど、そんな気もした。

https://youtu.be/2d0aREJwL7A

ただ、この高橋栄樹/監督の音楽ドキュメンタリーだけど、少し長すぎるんじゃない? 編集の問題もあるんだろうが、終わりそうで終わらない。5年間を2時間だから、これでも短い? それはわかるけど、歯切れよく終わってもよかったのかもね。
てちの脱退までのドキュメンタリーじゃなく、“新生欅坂”があるんだということで、追加されたりして長くなったのかもしれない。
まとまりという点でもそうだが、タイトルの“嘘と真実”というのもよくわからなかったな。

わしは彼女らの実際の活動をまったく観ていない。映画を観ただけだ。その観点からいえば、本編で使っていない映像で予告編をつくるっていうのは奇妙だよね。でもない?

角を曲がった平手友梨奈にはNHK朝ドラの主役をやってほしい。素直に…自分が納得できる表現をしてほしい。わしの秘かな願いだ。



武蔵野で狂武蔵を観るもエ~ガね

[新宿武蔵野館]で『狂武蔵』を観た。つ、疲れた…。
武蔵と吉岡一門の戦いを描いている。武蔵が400人を斬る。77分長回し一発撮りで…。
斬っても斬っても斬っても、吉岡一門の侍はゾンビのように飽きるほどに武蔵に挑む。
これは映画なのか、アクションドキュメンタリーなのか。下村勇二/監督。

9年前に撮ってお蔵入りしていた77分長回し1カットの前後に…今回、新しく撮影した映像を加えて『狂武蔵』ができている。「くるいむさし」と読む。
主演俳優や制作スタッフの狂気ともいえる熱量がすごい。しかし、それがまた…疲れる。
“狂”は主演やスタッフ…だけでなく、観る側にも伝わってくる。
命がけでつくっている映画は命がけで観るしかない。

主演の坂口拓を初めて観たのは北村龍平/監督の『VERSAS』だった。アクションに取り憑かれてる人だなと思った。
わしはアクションが特に好きというわけじゃない。でも、何とかバカって言葉があるように、ひとつのことを追求していく人は好きだな。かくありたい。
今回、新しく撮影された坂口拓がシブくてカッコよかった。モックンの弟みたい。そういえば、モックンも武蔵を演じたことがあったな。『巌流島』だったかな。

最初と最後の…新しく追加撮影された部分はしっかりカット割りされている。とても映画的だ。
が、さすがに脅威の77分1カットは少々粗い。骨折したって撮影を途中でやめられないしね。
例えば、斬られた吉岡侍はどこへ行った? 時代考証も少々甘い。現代的武蔵になっている。
最初と最後はそれとの対比というか…コントラストがおもしろい。

とにかく、熱情は人を動かす。必見…! 疲れるけどね。

https://youtu.be/0H-_cBfgLvk


武蔵と吉岡一門の戦いといえば、萬屋錦之介による内田吐夢/監督の『武蔵』が忘れられない。
1カット映画といえば、『カメ止め』もあるが、『1917 命をかけた伝令』を忘れることはできない。


はちどりの声を聴くもエ~ガね

8月の平均最高気温は35度かな。局地的には40度近かったりもする。日本は熱帯か。暑くて…熱くて気が遠くなる感じ。
ユーロスペースで『はちどり』を観た記憶も遠くなっている。

『はちどり』は韓国映画で、監督はキム・ボラ。ほとんど初監督作じゃないかな。自らの体験を元に、少女の心模様を描いている。
1994年のソウルが舞台。一般家庭を通して国が見えてくる、というような…そんなつくりだった。

14歳のウニを演じるのがパク・ジフで、彼女の存在感が…沁みる。 彼女は家ではイタイ目にあい、学校でも…。ウニは絵を描くことが好きで、よくマンガを描いている。孤独な少女だ。
映画を観た記憶が遠くなったのは…映画を観たというより、実際に韓国に行って、しばらくウニたちと一緒に暮らしたような錯覚に陥ったからだ。そう思わせる…日常。

孫娘のような年齢で、さすがに何を考えているかよくわからないところもある。でも、妹のように感じ…応援したい気持ちになった。
木村佳乃似の塾の先生が出てくるが、最も共感したのは彼女かもしれない。彼女のウニに対する気持ちにかな。

はちどり(ハミングバード)が出てくるのかと思っていた。そうか。はちどりとは…ウニのイメージなんだな。
つくりものの映画なのに、「ウニはあれから元気に暮らしてるかな」と思ってしまう。「自分が好きになって輝いてるかな」と思ってしまう。暑さのせいで脳がどうにかなったのかもしれない。

https://youtu.be/oH-F2plixLM

頭の中で、いきものがかりの「YELL」が流れた。

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ネコ爺ことネコタル爺の高峰 至です。

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